利用率トップは「comico」、約半数がマンガアプリに課金――ジャストシステム調査

マンガアプリを現在利用していると回答した10代〜30代の男女600名が対象。調査期間は3月2日〜3月3日。

» 2015年03月11日 18時11分 公開
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 ジャストシステムは3月11日、同社のセルフ型アンケートサービス「Fastask(ファストアスク)」を利用して行った「マンガアプリの利用に関するアンケート」の結果を発表した。対象は事前調査で「マンガアプリを現在利用している」と回答した10代〜30代の男女600名。調査期間は3月2日〜3月3日。

回答者属性 回答者属性

よく使うマンガアプリは1位は「comico」

 「頻繁に利用している」と回答したマンガアプリは、10代で42.5%、20代で33.5%、30代で28.5%と、どの年代でも「comico」が1位となった。2位には28.8%で「マンガボックス」が、3位には28.5%で「LINE マンガ」がランクイン。2014年9月にサービスを開始した「ジャンプ+」は24.2%で4位となっている。

マンガアプリの利用状況について マンガアプリの利用状況について
マンガアプリの利用状況について マンガアプリの利用状況について
マンガアプリの利用状況について マンガアプリの利用状況について

 友人・知人からの口コミがきっかけでマンガアプリを知ったという人は18.3%で最も多く、アプリストアでの検索(16.0%)や、テレビCMを見て知った(14.5)%という人がそれに続いた。続きが見られるといったインセンティブがある場合に、SNSでシェアすると回答した人は42.4%に上ったが。SNSによるシェアがきっかけで知った人は全体で7.7%と1割に満たない結果となった。

マンガアプリを知ったきっかけ マンガアプリを知ったきっかけ
マンガアプリのSNSでのシェア経験 マンガアプリのSNSでのシェア経験

利用は短時間、複数のマンガアプリを使い分ける人も

 利用しているマンガアプリの数は1個と答えた人が35.7%と最も多かったが、複数のアプリを使い分けている人も少なくなく、中には10個以上のマンガアプリを利用している人もいた。

マンガアプリをいくつ利用しているか マンガアプリをいくつ利用しているか

 利用頻度については、ほぼ毎日と回答した人がどの年代でも一番多いという結果に。毎日何かしらの作品を更新しているマンガアプリが多いことがその理由だと推測される。アプリの利用シーンとしては、帰宅してから就寝するまでに利用する人が29.2%と最も多く、休憩時に読む人は7.7%と一桁台にとどまった。利用時間は30分未満が52.2%で最も多くなっており、じっくりとすべての作品を読みこむというよりは、気になる作品チェックするといった使い方をする人が多いことが考えられる。

利用頻度について 利用頻度について
利用シーンについて 利用シーンについて
1日の平均利用時間について 1日の平均利用時間について

27%がアプリをきっかけに紙のマンガを購入

 1カ月の課金額は、一切課金をしていないという人が51.7%で最も高く、中でも10代は82.0%と飛びぬけて高い数値となった。購読冊数(有料/無料)では、1カ月に10冊以上読む人の割合が最も高くなっており、特に10代は33.5%と頭一つ抜け出す結果に。

 課金していると答えた290人にその動機をたずねた項目では、スマホだと紙と比べて場所をとらないから、続きを読みたいがわざわざ書店までに行くのが面倒だから、といった選択肢に回答が集まった。

月額課金額について 月額課金額について
1カ月の購読冊数について 1カ月の購読冊数について
課金に至った動機について 課金に至った動機について

 マンガアプリで作品を読んだことによって新たな作品に興味を持った人は41.8%で、マンガアプリをきっかけに紙のマンガを購入した人は27.0%いることが分かった。

 アプリで配信される無料作品をとりあえず読むかという質問では、「あてはまる」「ややあてはまる」と回答した人が54.5%で過半数を超えており、面白い作品かどうかタイトルなどを見て判断する人が多いとの結果になった。調査結果の詳細は、リポートページからダウンロードできる。

マンガアプリをきっかけとしたコンテンツ消費 マンガアプリをきっかけとしたコンテンツ消費
マンガアプリに関する行動 マンガアプリに関する行動

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