ジャストシステムは3月11日、同社のセルフ型アンケートサービス「Fastask(ファストアスク)」を利用して行った「マンガアプリの利用に関するアンケート」の結果を発表した。対象は事前調査で「マンガアプリを現在利用している」と回答した10代〜30代の男女600名。調査期間は3月2日〜3月3日。
「頻繁に利用している」と回答したマンガアプリは、10代で42.5%、20代で33.5%、30代で28.5%と、どの年代でも「comico」が1位となった。2位には28.8%で「マンガボックス」が、3位には28.5%で「LINE マンガ」がランクイン。2014年9月にサービスを開始した「ジャンプ+」は24.2%で4位となっている。
友人・知人からの口コミがきっかけでマンガアプリを知ったという人は18.3%で最も多く、アプリストアでの検索(16.0%)や、テレビCMを見て知った(14.5)%という人がそれに続いた。続きが見られるといったインセンティブがある場合に、SNSでシェアすると回答した人は42.4%に上ったが。SNSによるシェアがきっかけで知った人は全体で7.7%と1割に満たない結果となった。
利用しているマンガアプリの数は1個と答えた人が35.7%と最も多かったが、複数のアプリを使い分けている人も少なくなく、中には10個以上のマンガアプリを利用している人もいた。
利用頻度については、ほぼ毎日と回答した人がどの年代でも一番多いという結果に。毎日何かしらの作品を更新しているマンガアプリが多いことがその理由だと推測される。アプリの利用シーンとしては、帰宅してから就寝するまでに利用する人が29.2%と最も多く、休憩時に読む人は7.7%と一桁台にとどまった。利用時間は30分未満が52.2%で最も多くなっており、じっくりとすべての作品を読みこむというよりは、気になる作品チェックするといった使い方をする人が多いことが考えられる。
1カ月の課金額は、一切課金をしていないという人が51.7%で最も高く、中でも10代は82.0%と飛びぬけて高い数値となった。購読冊数(有料/無料)では、1カ月に10冊以上読む人の割合が最も高くなっており、特に10代は33.5%と頭一つ抜け出す結果に。
課金していると答えた290人にその動機をたずねた項目では、スマホだと紙と比べて場所をとらないから、続きを読みたいがわざわざ書店までに行くのが面倒だから、といった選択肢に回答が集まった。
マンガアプリで作品を読んだことによって新たな作品に興味を持った人は41.8%で、マンガアプリをきっかけに紙のマンガを購入した人は27.0%いることが分かった。
アプリで配信される無料作品をとりあえず読むかという質問では、「あてはまる」「ややあてはまる」と回答した人が54.5%で過半数を超えており、面白い作品かどうかタイトルなどを見て判断する人が多いとの結果になった。調査結果の詳細は、リポートページからダウンロードできる。
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