石川五右衛門、藤原時平、民谷伊右衛門など、実在した人物から架空の存在まで、さまざまな悪人の浮世絵が集結する。
太田記念美術館は6月2日、さまざまな悪人たちのイメージを浮世絵から探る企画展「江戸の悪」を開催する。期間は6月26日まで。
石川五右衛門、鼠小僧次郎吉などの大盗賊、幡随院長兵衛などの侠客、元禄赤穂事件で四十七士に倒された吉良上野介、菅原道真を陥れた藤原時平、平家の全盛を築いた平清盛など歴史上の人物が勢ぞろい。
土手のお六に代表される「悪婆」や女盗賊・女伊達など女性も紹介し、当時歌舞伎で好まれた、屈折した恋の末に繰り広げられる悪事も取り上げる。
また、歌舞伎で有名な『東海道四谷怪談』(四代目鶴屋南北)に登場する悪人・民谷伊右衛門については、妻・お岩に顔が醜くなる毒薬を飲ませ、戸板にくくりつけて川に流すという「砂村隠亡堀」の場面を描いた浮世絵も展示される。
このほか、6月3日、13日、19日午後2時からは、同館の学芸員によるスライドトークを開催し、展示の見どころを解説。場所は館内にある視聴覚室(B1)、申し込みや参加料は不要だが、入場券が必要となる。
開催日時:6月2日〜6月26日(6月8日、15日、22日は休館)
会場:太田記念美術館
入館料:一般700円、大学・高校生500円、中学生以下無料
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