Jコミ、絶版漫画「交通事故鑑定人・環倫一郎」から106万5000円を作者へ
広告入り漫画ファイル配信サイトとして3月末の正式オープンを目指す「Jコミ」は、β2テストの第2弾として無料配布していた「交通事故鑑定人・環倫一郎」で作者・原作者に渡る広告料金が106万5000円であることを報告した。
ラブひなや魔法先生ネギま!(ネギま!)などの作品で知られる“漫画屋”赤松健氏が主宰する広告入り漫画ファイル配信サイト「Jコミ」。3月末の正式オープンに向けてβ2テストを展開中だが、テストの第2弾として無料配布されていた「交通事故鑑定人・環倫一郎」(全18巻)で、作者・原作者に渡る広告料金が106万5000円であることが赤松氏のブログで報告された。
「交通事故鑑定人・環倫一郎」は梶研吾氏(原作)と樹崎聖氏(作画)による作品で、スーパージャンプに掲載されていた作品。Jコミでは、1月25日から無料配布が始まっていた。
β2テストでは、新條まゆさんの「放課後ウエディング」も無料配布され、52万5000円が新條さんに渡ることがすでに明らかとなっている。放課後ウエディングではクリック保証型の広告枠が3枠入っていたのに対し、交通事故鑑定人・環倫一郎では5枠入っていた。β2テストでは、このほか、週刊少年ジャンプで連載されていた石岡ショウエイ氏の「ベルモンド Le VisiteuR」も無料配布されている。
今回、梶氏、樹崎氏に渡る広告料金は広告取引に必要な手数料が引かれた額で、Jコミの取り分はゼロであることは以前も伝えられたとおり。今回のように、作画と原作が分かれている場合は、事前の協議で決定された比率で分け、両者に振り込まれるのだという(事前協議がない場合は初版当時の比率に習う)。
絶版漫画から生み出された100万円超の金額というのはインパクトがある。こうしたテストの結果を受け、Jコミでは絶版漫画またはコミックス未収録の読み切りを持つ漫画家に向けて参加を呼び掛けるとともに、一過性の収入で終わらないよう、Googleと連携して進める「新型コミックビューワ3」を3月第1週に提供する予定であるとしている。また、正式オープンに向け、ネットユーザーがアップロードすることができる作家の「ホワイトリスト」を整備していくとしている。
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