楽天Koboが有する最新の製品ポートフォリオは3つの電子書籍リーダーからなる。(防水機能という明確な差別ポイントを持つKobo Aura H2Oと比べれば)、Kobo AuraとKobo Glo HDはどちらが自分にとって最適なのか迷うことがあるかもしれない。今回はこの2製品を比較してみた。
Kobo Auraの特徴は、静電容量方式を採用した6インチのタッチスクリーンディスプレイを搭載していること。画面解像度1014×758ドット(212ppi)だ。旧式のE Ink Pearl技術を採用しているので、ページ送りのスピードには多少のもたつきがある。Kobo Auraの魅力的なところを強いて1つだけ挙げるなら、スマートフォンやタブレットと同様に、スクリーンがベゼルとフラットになっていることだ。
Kobo AuraはCPUにFreescale製のi.MX507 1GHzプロセッサを、RAMは1Gバイトを搭載する。内蔵ストレージは4Gバイト(ユーザーが利用可能なのは約3.1Gバイト)で、microSDカードでストレージ容量を拡張することもできる。Kobo Glo HDにはmicroSD/SDHCメモリカードスロットが用意されていないので、使用に制限があると多くの人々が主張している。
最新機種であるKobo Glo HDは同じ6インチ端末だが、E Ink Carta技術を採用し、画面解像度が1448×1072ドット(300ppi)のタッチスクリーンディスプレイを搭載しているのが特徴だ。Kobo Aura H2Oと同様のフロントライトを搭載しており、完全な暗闇でも低光量で読書できる。
KoboがKobo Glo HDの発売を急いだのは、Kindle Voyageの圧倒的な成功にあったと思われる。Kindle Voyageは、当時世界最高クラスの画面解像度(300ppi)を備えて、2014年末にリリースされた。価格も199米ドルと割高な製品だが、Kobo Glo HDは129米ドルで対抗しようとしている。
今回は、両製品の読書体験に注目して見ていこう。
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