Linux Column:2002年こそASP開花か?

【国内記事】2002.01.08

皆さま,新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

 さて,昨年末の2002年大予想は,いかがだっただろうか?(2001年12月25日のコラム参照) 結果については,年末に採点したいと思っているので,それまで楽しみにしてほしい。

 さて新年早々,ある合併企業が船出した。テンアートニとノーザンライツの合併による新生「テンアートニ」だ。LinuxをベースにJavaやPHPなどを利用したソリューションを提供する企業として進んでいくという。合併した両社の技術力には定評があるだけに,「1+1」が3にも4にもなることを期待したい。

 2002年大予想では,どちらかというと「製品」という切り口で予想をした。そこでここでは「サービス」という切り口で今年の行方を占ってみたい。

 まず,サービスという点で今年,引き続きキーワードとなるのはADSLだろう。ここのところの爆発的なADSLの普及度は目を見張るものがある。あっという間に光ファイバー網へのつなぎ的な存在から当分はトップランナーへとなりそうな勢いへと加速した。とすると,この回線をどう有効利用するかだ。

 すぐに思いつくのは,ADSL回線の先にサーバを立てることだが,実際にはこれはそれほど多くはないのではないかと予想する。

 それでは,何がトレンドとなるのか? それは「ASP」だ。

 実は,筆者は密かに2002年がASPブームが再燃すると予想している。前回のASPブームは,間違いなく単なる空騒ぎだったと思う。しかし,今度はASPのメリットを活かすことの出来る下地は整いつつあるのと思っている。不況不況と言われる昨今だが,こんな時だからこそ,投資を抑えて高価の高い,ASPモデルを日本経済復活の起爆剤として利用して欲しいものだ。

 そのためにも,コスト勝負となるASP運営でLinuxが活躍して欲しいと考えている。

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[宮原 徹びぎねっと]