エンタープライズ:ニュース 2003/05/01 16:08:00 更新


ストレージの意味を再定義する「VERITAS VISION 2003 Las Vegas」開催

米国時間5月5日、ベリタスのユーザーカンファレンス「VERITAS VISION 2003」がラスベガスで開催される。「Storage [re] Defined」をテーマに掲げ、市場の要求の変化に伴い、変わりつつあるストレージの意味を再定義するという。

 ベリタスソフトウェア(ベリタス)は米国時間5月5日から8日の日程で、ユーザーカンファレンス「VERITAS VISION 2003」を開催する。「Storage [re] Defined」をテーマに掲げ、市場の要求の変化に伴い、変わりつつあるストレージの意味を再定義する予定だ。ストレージは、ハードウェアからソフトウェア重視へ、そしてデータの統合管理と保護へと、そのトレンドをシフトさせている。

 昨年はテキサス州ダラスで行われたVERITAS VISIONだが、今年は再びラスベガスへと会場を戻して行われる。ユーザーやパートナーなどに同社の基礎技術、最新技術を紹介するセッションが100以上にわったって実施されるほか、チュートリアル、ソリューション展示など多彩なプログラムが用意される。

 一方でVERITAS VISIONは、その名の通り、ベリタスの展望を発表する場でもある。昨年、同社のゲイリー・ブルーム会長兼CEOは、このカンファレンスでいくつか重要な施策を発表した。

 その1つは、ソフトウェアによるストレージ統合を目指す「VERITAS Adaptive Software Architecture」の発表だった。これは、ハードウェアがコモディティ化するにつれ、ソフトウェアこそが価値を提供できるという、ベリタスがかねてから唱え続けてきたメッセージを具現化するアーキテクチャ。マルチベンダーで構築された“複雑な”システム環境において、一貫したプロセスと柔軟性を提供するソフトウェアがその複雑さを解消でき、ハードウェアやOSといった既存の投資を最大限に引き出せるという考え方に基づいている。

 ブルーム氏はVERITAS VISION 2002 Japanの中で、「ストレージの導入よりも、その管理にかかる人件費が非常に大きくなっている。結果として、ハードウェアの価格は下がっているのに、トータルコストは押し上げられている」と述べ、複雑さによるコストの増大を同社のソフトウェアが解決していくことをアピールした(別記事参照)。

 既にベリタスは、バックアップ/リカバリ、ストレージ管理といった製品を、Solaris、Windows、HP-UX、AIX、Linuxといった主要プラットフォームに投入し、ヘテロジニアスな環境への対応を着実に進めている(別記事参照)。

 2002年12月には、アプリケーションパフォーマンス管理ソフトのプレサイス・ソフトウェア、サーバプロビジョニング自動化ソフトのジェレバ・テクノロジーズの2社を買収(別記事参照)。同社が欠いていたアプリケーションに対するパフォーマンス管理機能やユーティライゼーション機能の強化も図る。

 VERITAS VISION 2003では、「アプリケーションパフォーマンス」に関するセッションがプレサイス・ソフトウェアと共同で開かれることにもなっている。

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[堀 哲也,ITmedia]