エンタープライズ:ニュース 2003/05/06 15:07:00 更新


ユーティリティコンピューティングを支えるベリタスの製品ロードマップ

米国時間5月5日、「VERITAS VISION 2003」午後の基調講演では、「ユーティリティコンピューティング」戦略発表を受けて、今後2年間の製品ロードマップが説明された。ベリタスは「アベイラビリティ」「パフォーマンス」「オートメーション」の3つを柱に、今後の製品ロードマップでユーティリティコンピューティングを具現化していく。

 米国時間5月5日、「VERITAS VISION 2003」午後の基調講演では、「ユーティリティコンピューティング」戦略発表を受けて、今後2年間の製品ロードマップが説明された。プレゼンテーションを行ったマーク・バーグマン製品担当副社長は「モジュール化された機能を段階的に導入することで、その企業に最適なユーティリティコンピューティングを実現できる。そんな時代が到来した」と語った。

 この日午前の基調講演ではゲイリー・ブルーム会長兼CEOが。屮罅璽謄D螢謄D灰鵐團紂璽謄D鵐亜廚凌篆覆鯡世蕕C砲靴植 D戰螢織垢猟鷯Г垢襯罅璽謄D螢謄D灰鵐團紂璽謄D鵐阿蓮▲悒謄蹈献縫▲垢粉超C紡弍「靴織戰螢織垢離咼襯妊D鵐哀屮蹈奪@弊宿福砲鯀箸濆腓錣擦董⊆[劼両U靴帽腓辰織好肇譟璽検▲機璽个覆匹離廛蹈咼献腑縫鵐阿篌e芦宗▲▲廛螢院璽轡腑鵐僖侫@璽泪鵐拘浜C覆匹鮗存修垢襪箸いΔ發痢」

マーク・バーグマン氏

「ユーティリティコンピューティングは魅力なこと」とバーグマン氏


 ユーティリティコンピューティングを説明するとき、ベリタスはしばしばシステムを水道に例える。水道は蛇口をひねって水が出なければ意味がなく、水が出たとしてもポタポタと垂れる程度では役に立たない。水道は常に水が供給されることが前提で、しかも圧力も一定でなければならない。この考え方をシステムに適用すれば、システムは常に稼動しパフォーマンスも安定していることが必須となる。この課題を解決するのが、ユーティリティコンピューティングというわけだ。ベリタスは今後の製品ロードマップでこれを具現化していく方針だ。

 そのための製品戦略として、ベリタスでは「アベイラビリティ」「パフォーマンス」「オートメーション」の3つを柱に据えている。

 バーグマン氏によると、ベリタスがこれまで主軸を置いてきたアベイラビリティ分野では、仮想化技術を中心にストレージプロビジョニング機能に向けた製品を展開する。そのほか、ネットワーク対応も強化する。「サーバホストの仮想化だけでなく、ネットワークを仮想化しネットワーク単位で柔軟に扱えるストレージ保護が重要になってくる」(バーグマン)ためだ。また、データ保護のSLAを定義すれば、その下のパラメータ設定をすべて自動で行えるようにする方針。

 バーグマン氏は、クライアントのデータ保護の自動化ソリューションとして、開発コード名「シャドー」を紹介。クライアントPCのデータをファイルサーバへ自動バックアップし同期する機能をデモで示した。シャドーと「NetBackup」などサーバ側のテクノロジーを組み合わせれば、さらに効果的なクライアントデータ保護ができるという。データセンターのアベイラビリティという観点では、遠隔地間のクラスタリング構成を可能にする。

 2番目の柱、パフォーマンスについては、プリサイス・テクノロジーの「Precise i3ファミリ」とベリタスのクラスタリング技術を組み合わせて、パフォーマンスのモニタリングから原因の詳細究明までを行えるようになる。プリサイスの技術は、ベリタス統合されていくともしている。

 最後のオートメーションに関しては、ITインフラをサービスとして提供できるまでに信頼性を高め、ポリシーによって「ITとビジネスとが直接結びつくことを実現する」(バーグマン氏)という方向性で進められるという。サーバのプロビジョニング、ワークロード管理については、ジェレバの「OpForce」を利用して実現していく。

 バーグマン氏は「ユーティリティコンピューティングは魅力なこと」と述べる。しかし、ユーティリティコンピューティングへのニーズは個々の企業によって異なるのが現状。ベリタスはこの点を理解して、モジュール化した機能を製品として投入していく。これにより、ストレージからアプリケーションまでの段階的なユーティリティ実現する製品ロードマップを描いている。

関連記事
▼ベリタスはヘテロジニアスな環境で「ユーティリティコンピューティング」を推進する
▼ストレージの意味を再定義する「VERITAS VISION 2003 Las Vegas」開催
▼VERITAS VISION 2003 Las Vegas Report

関連リンク
▼ベリタス

[堀 哲也,ITmedia]