TURNAROUNDを支えるオラクルテクノロジーを東京から世界へ向けて発信するOracle OpenWorld Tokyo 2006

2006年3月1日(水)〜3日(金)の3日間、東京・丸の内の東京国際フォーラムにおいて、日本オラクル株式会社および米国オラクル・コーポレーションの主催による「Oracle OpenWorld Tokyo 2006」が開催される。「TURNAROUND JAPAN 〜事業再生とITの役割〜」をテーマにしたこのイベントは、来場者にどんな発見と驚きを与えてくれるのか。Oracle OpenWorld Tokyo 2006の見所について、日本オラクル株式会社システム事業推進本部営業推進部部長、杉崎正之氏に話を伺った。

» 2006年02月23日 10時00分 公開
[ITmedia]
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オラクルのキーパーソンが一堂に集結

―― いよいよ過去最大規模のOracle OpenWorldが開催されます。


日本オラクル株式会社
システム事業推進本部
営業推進部部長
杉崎 正之氏

杉崎氏 Oracle OpenWorld Tokyo 2006は、初日(3月1日)はエクストリームとしてオラクルデベロッパーや管理者などのエンジニアを対象にしたスキルアップの場、2〜3日目(3月2日〜3日)がビジネスパートナーも含めた従来のOracle OpenWorldという構成になっています。

 Oracle OpenWorld Tokyo 2006の最大のポイントは、ミドルウェア、アプリケーション、データベース、統合管理ツールという4つの製品群のトップが来日し、セッションを持つということです。初日には、Oracle Fusion Middlewareの責任者、トーマス・クリアン(オラクル・コーポレーション オラクル・サーバー技術担当シニア・バイスプレジデント)、Oracle Databaseの責任者、アンディ・メンデルソン(オラクル・コーポレーション オラクル・サーバー技術担当シニア・バイスプレジデント)がキーノートセッションを行います。また、3日目のキーノートセッションは、Oracle Applicationsの責任者、ジョン・ウーキー(オラクル・コーポレーション アプリケーション開発担当シニア・バイスプレジデント)が担当します。さらに、緊急決定セッションとして、Oracle Enterprise Managerの責任者、ジェイ・ロシター(オラクル・コーポレーション サーバー技術本部システム・マネジメント・プロダクツ担当バイスプレジデント)も登壇します。

 それぞれの責任者は、日本市場を非常に重要視しており、各セッションでは各製品群の最新の情報、今後のロードマップなどが発表される予定です。ワールドワイドでも、このように責任者が一堂に会するのは珍しいことですから、日本のお客様にはぜひ開発の生の声を聞いていただきたいと思います。

―― 2日目(3月2日)にはオラクル・コーポレーションCEO、ラリー・エリソン氏のキーノートセッションも予定されています。

杉崎氏 ラリー・エリソンは、7年ぶりの来日になります。スピーチの内容については当日のキーノートセッションまで楽しみにしていただきたいと思いますが、その中で、例えばオラクルの新製品発売といった、東京から全世界に向けての発表がされる予定です。

 Oracle OpenWorldは、実は日本オラクルのイベントとして始まり、それがオラクル・コーポレーションによって全世界で開催されるようになったという経緯があります。オラクル・コーポレーションの製品担当の責任者も集結しますので、東京から世界に発信されるニュースには期待していただきたいですね。

―― オラクルだけでなく、業界のキーパーソンによる特別講演も盛りだくさんの内容です。

杉崎氏 特別講演では、東京大学総長 小宮山宏氏、ソフトバンク株式会社代表取締役社長 孫正義氏、前金融担当大臣・衆議院議員 伊藤達也氏、株式会社NTTドコモ取締役常務執行役員 辻村清行氏など、日本の経済界を担うリーダーを迎えます。また、ジェネラルセッション、ビジネスセッションでは、各方面の専門家をはじめ、事業再生に取り組んでいるキーパーソンが講演する予定です。アナリストセッションでは、調査会社の業界アナリストが市場動向を詳しく分析します。

日本版SOX法への対応とセキュリティ技術に注目

―― オラクルはデータベースだけではなく、エンタープライズ環境のあらゆるソフトウェアを提供しているということも大きな訴求ポイントですが、来場者にはどのようにアピールしますか。

杉崎氏 例えば、Oracle Fusion Middlewareは、SOAの領域が一つのポイントになっています。どのベンダーもSOAには力を入れていますが、オラクルではBPELのネイティブなエンジンを用意するなどSOAをすぐに実装できるので、多くのお客様から引き合いをいただいています。

 また、日本版SOX法への対応もポイントです。オラクル・コーポレーションでは2002年ごろからSOX法に対応する社内情報システムを構築してきました。元々はシステムの統合によってコストを削減することが目的でしたが、この方法がSOX法に有効であることがわかってきたのです。そこで重要なのがセキュリティ、特にアイデンティティ管理とレコードマネジメントの2つです。日本企業の多くは、アイデンティティ管理への対応はこれからですので、日本版SOX法を見据えたアイデンティティ管理について理解していただければと思います。無料の緊急決定セッションでは、Oracle Identity Managementの責任者、ロジャー・サリバン(オラクル・コーポレーション プロダクトデベロップメントバイスプレジデント)が講演を行いますので、ぜひ参加してください。

 さらにビジネスインテリジェンス(BI)も、キーとなるポイントです。BIは過去のデータを分析するための手法の1つですが、オラクルにはビジネスプロセスを可視化するOracle Business Activity Monitoring(BAM)という製品があります。オラクルが提供するBIとBAM、そしてシステム監視を行うOracle Enterprise Managerによって経営の可視化を実現します。

Oracle Fusion Middlewareでは、これらがキーポイントと考えています。

―― 日本のユーザーは、データベースの動向も気になります。

杉崎氏 データベースについては、まずグリッドが挙げられます。10gを発売したころから、Oracle Databaseは小規模のサーバを並べてグリッド環境が構築できるということをアピールしてきましたが、現在ではグリッドによるシステムが構築され、実用が証明されています。国内外の事例を通じて、グリッドがお客様に採用されていることを知っていただくのが一つのポイントです。そして、グリッドで次に必要なのが運用管理です。運用管理コストを徹底的に下げるためには、Oracle Enterprise Managerが有効であることもポイントになります。

 もう一つは、セキュリティです。今までのOracle Databaseのセキュリティは監査が主流でしたが、これではやっぱり情報漏えいが起きてしまいます。そこで求められるのが、データベースの暗号化です。ただし、従来の手法によるデータベースの暗号化は、アプリケーションの書き換えが必要になったり、パフォーマンスが5倍も6倍も落ちるなど、課題がありました。それが、Oracle Database 10g Release 2では、アプリケーションを書き換えたり、パフォーマンスを大きく損なったりすることなく暗号化を実現できます。今回は、こうしたデータベーステクノロジーを訴求したいですね。

有料の受講者には特典が

―― Oracle OpenWorld Tokyo 2006では200以上のカンファレンスセッションが開催されますが、有料受講者には特典がありますね。

杉崎氏 有料で申し込みし、ご来場いただいた方には、「OTN有償プログラム(OTN Standard)」をプレゼントします。このキットには、オラクルの基盤ソフトウェアがすべて含まれています(詳細はOTN Standardのページ)。セッションを受講していただいて、実際に試してみたい、開発したいという場合に、このキットをご利用いただけます。

―― 間近に迫ったOracle OpenWorld Tokyo 2006が楽しみです。ありがとうございました。

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提供:日本オラクル株式会社
制作:サーバセレクト編集部/掲載内容有効期限:2006年3月8日