「次世代」を体験できる、フィールドトライアルがスタート

NTTグループが、東京と大阪でNGNのフィールドトライアルを開始した。次世代サービスを体験できるショールームも開設されている。

[國谷武史，ITmedia]

　NTTグループは12月20日、次世代ネットワーク（NGN）のフィールドトライアルを東京と大阪で開始した。約1年間にわたり、サービスや技術などの検証を行う。

ビジネスとライフスタイル、テクノロジーの3テーマでNGNを紹介する

　トライアルには、12月20日時点で朝日ネット、NECビッグローブ、NTTコミュニケーションズ、シスコシステムズ、ソニー、ソネットエンタテインメント、ニフティ、日本電気、日立製作所、ぷららネットワークス、松下電器産業の合計12社が参加している。

　東京の大手町ファーストスクエアと大阪の大阪駅前ダイヤモンド地下街にショールームが開設され、NGNを使った家庭向けやエンタープライズ向けサービスを体験できる。また、NGNを支えるネットワーク制御技術やセキュリティ技術なども紹介されている。ショールーム見学は事前予約制で、公式サイトから申し込むことができる。

　ビジネス向け展示では、HD映像を使ったテレビ会議システムや遠隔病理診断支援システム、マルチメディア対応のPush to Talkなどが紹介されている。

3画面分のHD映像を伝送しても、映像の破綻はなく、中央の模型も鮮明に見える

　テレビ会議システムのデモでは、1回線当たり5Mbpsに圧縮したHD映像を3回線で伝送し、高い映像品質やステレオのクリアな音質を体験できる。また、NGNのPush to Talkサービス「PTMN」では、従来のテキストや音声チャットに加え、画像や写真、手書き文字、映像（PC端末からのみ）といったデータを、リアルタイムに送受信することができる。

オンラインバンキングでは、IDとパスワードの認証に加え、ユーザーが利用する回線の認証もスムーズに行えるという

　このほか、NGN環境でのアクセス制御や分光プリズムの原理を応用した光スイッチング技術、回線認証とタイムスタンプを連携させたオンラインバンキングの認証デモなども紹介されている。