専用サーバ運用管理の面倒を払しょくする新サービス「セキュアマネージド・シリーズ」登場!特集:Web2.0をはるかに超える最先端のインターネット活用術

GMOホスティング&セキュリティが提供する法人向けホスティングサービス「アイル」が2006年12月20日から提供を開始した「セキュアマネージド・シリーズ」は、運用をサポートするための機能が豊富に設けられている。これまで自らの企業で専用サーバを運営するのが面倒だと感じている場合でも、新サービスによって専用サーバの難しさを払しょくしてくれるに違いない。その理由を説明しよう。

» 2007年01月16日 10時10分 公開
[ITmedia]
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 「セキュアマネージド・シリーズ」は、純国産のセキュアOSとして定評のある「Nature's Linux」を採用している。このOSの特徴であるリカバリー/バックアップ機能を利用することで、改めて作業することなく自動的にディスクバックアップを実現することができる。

 上図は、Nature's LinuxにおけるLinuxカーネルとファイルシステムの関係を示している。一見分かりづらいかもしれないが、ポイントとなるのは、カーネルそのものが“システム領域”と“アプリケーション領域”を、システムそのものの機能として認識することだ。そのため、ユーザーが何らOSのことを意識しなくてもバックアップ体制が保証される。このシステム詳細については、アイルのサービスページ「RFS/VFSシステム」で参照することができる。

 堅牢さが大きなポイントとなるホスティングでは、トラブルが起こった際のリカバリーがいかに万全であるかがその筆頭に挙げられる。もし万が一、多くの時間を費やして構築したサイトが動作不全になった場合、初期状態から実動状態まで復旧させるために何時間(何日)要するか想像してみるとよいだろう。

 さらに運用を行っていく上で必要な、全5種類の監視サービスが用意されていることもポイントの1つだ。それぞれの監視サービスでは詳細なレポートが提供され、トラブルの際のアドバイスも行われる。専用サーバの運用に不慣れなユーザーを支援するサービスとなっている。

 アイルでは、OSからハードウェアなどを自由に選択し、自分仕様のサーバプランを構築するこれまでのサービスを「セルフマネージド・シリーズ」とし、そのサービスにリカバリー/バックアップ機能といったサーバ管理業務代行のシステムレベルでのサポート、およびセキュリティ対策の充実化を徹底した、ワンランク上の顧客満足度を求めた新シリーズ「セキュアマネージド・シリーズ」を加えた。これにより、初心者から上級者までの幅広い層に、運用とコスト、使い勝手と自由度をより追求したサービスを提供し、国内最高レベルの専用サーバ事業を拡大していくという。

 この新サービス登場の背景をGMOホスティング&セキュリティ アイル事業本部 商品企画部 下野昭一氏は次のように説明する。

GMOホスティング&セキュリティ アイル事業本部 商品企画部 下野昭一氏

 「これまで専用サーバサービスの導入を検討するニーズは年々増えています。その背景を分析すると、ブロードバンドの普及により、インターネットを利用したサービスの規模が年々拡大していることに加え、これまでは門外不出であったグループウェアや商品データベースを社外のサーバに移行することを検討するユーザーが増えているということがいえます。事実当社においても、専用サーバの伸び率が前年同期比の数倍になっています」

 専用サーバの需要増大は日本だけの現象ではない。米国では共用サーバから専用サーバへ移行するユーザー数が加速度的に増えており、日本もいずれ同じような状況になるとアイルでは見ている。

 しかし、日本のユーザーの現状として、「専用サーバへ移行をしたものの、しばらくしてから、共用サーバに戻るケースもあります」と下野氏は指摘する。それは、なぜなのか? この点を補完することが今回発表されたサービスの、さらなるポイントとなっているのだ。

 「専用サーバは、監視など面倒な部分まですべてサーバ管理者が行わなければならないものでした。この場合には、技術的な知識が必要となるため、そのための人材の確保も必須、コストアップが多くの場合の悩みだったのです。自身でサーバの運用監視の作業を行ったことがない場合には、共用サーバから専用サーバへの移行は大変敷居の高いものになっていたわけです」(下野氏)

 共用サーバから専用サーバへの移行は、マンションから一軒家に引っ越すことを想定すると想像しやすいかもしれない。

 一軒家はマンションのような集合住宅に比べ、自由度が高い。その一方で、自分自身で防犯対策を行ったり、建物を定期的にメンテナンスしていかなければならないのが現代の常だ。

 「今回の新サービスは、一軒家に引っ越したユーザーの手間を軽減するために、防犯のためのサポートや、建物をメンテナンスするサービスを提供したと思えばよいでしょう」(下野氏)。

 なお、セキュアマネージド・シリーズは、3万4700円から提供される。監視代行サービス付きでこれだけの低価格なサービスはほかにはないが、この低価格の実現には二つの要因がある。

 まず1つ目は、監視サービスを「システムセキュリティ」、「ウェブ」、「メール」、「データベース」、「FTP」の5つに分けているからだ。ユーザーはこの中で必要なものを選んで利用すればよい。不要な監視代行オプションを排除することができるため、コスト削減に一躍買ってくれる。

 「監視サービスを五つに分離したのは、低コストを実現することだけが目的ではありません。例えばWEBとDBといったように、用途に応じてサーバを分離した方がトラブルシューティングしやすいなどメリットが大きいからです。セキュリティ面から考えても、サーバが分離されている方が対処しやすくなります」(下野氏)

 2つ目の要因は、テクニカルサポートは、アイルに代わりIPテレコムが請け負っていることだ。アイル自身がすべてのサービスを提供するとコストが高くなりがちだが、この分野では定評あるIPテレコムにテクニカルサポートを任せることで、ユーザーは低コストで、より質の高いサポートを受けることができるというわけだ。

 IPテレコムは、セキュアマネージド・シリーズで使われているNature's Linuxの提供元でもある。下野氏はNature's Linux について次のように説明する。

 「Nature's Linuxは、日本の技術者が作った国産のLinuxディストリビューションです。日本で開発されたために、ほかのLinuxに比べるとサポートしやすく、セキュリティパッチも早く流通できるなど、セキュアな環境を保証することができます。このOSを利用しているからこそ、新サービスにセキュアという名称をつけることができました」(下野氏)。

 また、アイルでは「セキュアマネージド・シリーズ」という名前から分かる通り、今回紹介したサービスを皮切りにさらにいろいろなサービスを提供していくことを計画している。

 「今回、マネージドサービス付きの専用サーバの提供する入り口に立ったところだと考えています。さまざまなニーズを採り入れて、よりよいサービスを提供していくことができればと考えています」と下野氏は話している。

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提供:GMOホスティング&セキュリティ株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2007年6月15日