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» 2007年04月26日 10時00分 公開

SOAビジョンを共有する日本BEAと日本HP:IT効果改善の切り札、日本企業も柔軟かつ強固なSOA基盤を生かせ

多くの企業が膨大かつ複雑な既存IT資産を抱え、定常的に支出されるコスト負担にあえいでいる。そんな混沌から新たな価値を生み出す切り札として、脚光を浴びているのがSOAだ。オープンな技術による水平分業型のビジネスモデルを志向する日本BEAシステムズ(以下、日本BEA)と日本ヒューレット・パッカード(以下、日本HP)は、互いの強みを組み合わせ、両社でしか実現できない高い価値を追求する。

[PR/ITmedia]
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 多くの日本企業は、長年にわたるIT投資の積み重ねによって、膨大な資産を築いている。この既存IT資産から新たなビジネス価値「RoIT」(Return on IT)を生み出す切り札として、「SOA」(サービス指向アーキテクチャー)のアプローチが脚光を浴びている。しかし、言うまでもなく、それは手段であってゴールではない。部門や企業の枠を超えた一連のビジネスプロセスを効率良く実行したり、柔軟に組み替えたりすることで企業の競争力を高めるのが狙いだ。もちろん、既存IT資産を活用し、最適化を図ることから、SOAアプローチの副産物としては、コストの削減も大いに期待できる。

photo 日本HP テクニカルセールスサポート統括本部 シェアードサービス本部 ISVソリューションの後藤部長

 「企業はその運営に伴うコストを削減し、利益を創造する投資への振り替えを迫られている。コストを削減すればリスクも伴うが、われわれはインフラストラクチャーをきちんと提供できるITベンダーとしてそのニーズに応えなければならない」と話すのは、日本ヒューレット・パッカード テクニカルセールスサポート統括本部シェアードサービス本部でISVソリューション部長を務める後藤宏氏。

 複雑化したIT資産を抱え、定常的なコストの肥大に直面している企業は、ITがビジネスの足かせにならないためにも、できる限り標準的な技術を用いてITインフラストラクチャーを統合し、さらに仮想化によって効率を高めようとしている。

 「企業を取り巻く環境、そしてSOAの考え方が、HPにビジネスを呼んできている」と後藤氏。ソフトウェアの仮想化とも言えるSOAのアプローチは、ハードウェアの仮想化、それによる柔軟なインフラを必然的に求めているのだ。

 総務省が3月に公表した「情報システムに係る政府調達の基本指針」でも、大規模なシステム案件においては、ハードウェア、共通基盤(ミドルウェア)、そして個別アプリケーションは、それぞれ適材適所で分割調達することが推奨されており、大きな流れとなることも予想される。

 「オープンな技術による水平分業型のビジネスモデルを志向するBEAとHPには追い風だ」(後藤氏)

コンピテンスセンターで両社の強みを蓄積

photo 当初3名のスタッフでスタートしたHP BEAコンピテンスセンターだが現在は8名まで増員されている

 オープンな技術を徹底的に取り入れたハードウェア、OS、そして管理プラットフォームで業界をリードする日本HPは、その強みを引き出すJavaアプリケーションサーバのパイオニア、日本BEAと戦略的な提携関係にある。信頼性の高いJava Enterprise Editionソリューションを共同で顧客企業に提供すべく、両社はシステムの企画や販売から、コンサルティング、構築、運用、そして保守に至るまで、さまざまなフェーズで互いの良さを組み合わせている。

 日本市場においても両社は2003年、東京・市ヶ谷にある日本HPの本社に「HP BEAコンピテンスセンター」を開設し、足かけ5年にわたって製品の動作検証やパフォーマンスの最適化などを行ってきている。後藤氏によれば、製品に対する品質要求が高い日本市場においてこそ、コアコンピテンスの蓄積が重要だという。

photo HP BEAコンピテンスセンターの
松本氏

 「HP BEAコンピテンスセンターでは両社の先進的な機能がきちんと協調して、最大のパフォーマンスを発揮できるかどうか実際に検証を行い、それをお客様のシステムにおいてどのように適用すべきかを提案している。また最近ではハードウェア性能が大きく向上したので、キャパシティ・プランニングも重要になってきている」と話すのはHP BEAコンピテンスセンターの松本大樹氏。

 米国では2月中旬、「HP Integrity rx6600サーバ」(デュアルコアのItanium 2 プロセッサ×4基)を6台接続した「HP-UX 11i v3」(※注1)ベースのシステムが、SPECjAppServer2004において7629.45 JOPSというトランザクション処理性能の世界最速記録を達成したことが発表されたばかりだが、これも「BEA WebLogic Server 9.2」との組み合わせだった

 日本BEAは、日本HPのプラットフォームすべてをサポートしているが、とりわけサーバOSとしてミッションクリティカルなシステムにおいて豊富な実績を誇るHP-UXを優先的プラットフォームとして選び、開発や最適化を図っている。その成果が他の追従を許さないパフォーマンスとして実を結んでいる格好だ。

 日本HPでは、Itanium 2 プロセッサに特化したJava VMも開発しており、HP-UXに無償バンドルしている。性能の最適化もさることながら、ミッションクリティカルな領域で使われる場合に自社でしっかりとサポートできるメリットは大きいという。

SOA環境で求められる高性能、高可用性、そして柔軟性

 HP BEAコンピテンスセンターでは、サービスのためのインフラストラクチャーである「BEA AquaLogic」製品ファミリーの性能評価にも取り組んでいる。SOA基盤を支えるWebLogicやAquaLogicには、高い性能と信頼性が求められる。SOAはシステム間に連携をもたらすアプローチだ。連携したのにサーバがサイロ型のままでボトルネックになっては元も子もない。仮想化技術によってリソースをプールし、ビジネスの変化に応じてITも流動的に変わらなければならない。

photo HP BEAコンピテンスセンターの市崎氏。同センターには市崎氏のようにさまざまな部門からスタッフが参画している

 「SOAの概念は、お客様の企業システムに求められる「変化」への素早い適応を可能にさせる。これは、今まで独立していたシステムをサービスコンポーネントとして自立的に公開し、標準技術を用い疎結合で統合していくことで実現しうる。しかし、このようなアーキテクチャを支えるITインフラストラクチャは、個々の負荷を予測することが困難になっていく。HPはこれら問題に対し、仮想化を含めたさまざまな解決策を提供している」と話すのは、コンサルティング・インテグレーション統括本部アプリケーション技術本部の立場からHP BEAコンピテンスセンターに参画する市崎洋平氏。

 新記録を樹立したシステムの例を見ても分かるとおり、HP-UXベースのIntegrityサーバは、その単体の高い性能や拡張性もさることながら、複数台を接続して拡張性や可用性を高める技術が盛り込まれている。また、日本BEAの製品群も運用時の高い可用性を追求して開発が行われてきた。つまり、どちらにも可用性を高める機能が盛り込まれているわけだが、実際にどれを活用すればダウンタイムを最小化できるかの明確な答えはない。

 市崎氏は、「高い可用性を求められたとき、性能や拡張性などを犠牲にしてよいという考えは通用しない。HP BEAコンピテンスセンターでは、日本BEA社はもちろん社内他部門との幅広い交流を武器に、実際の案件を強く意識して検証と最適化を図っており、お客様からの複雑な要求にも的確に応えられるよう日々活動している」と話す。

日本BEAはSOAの実績をソリューションとして提供

 脚光を浴びているSOAだが、まだまだ多くの企業においては、具体的なイメージがつかめず、改善の効果も把握しにくいのが実態だろう。

 サービスのためのインフラストラクチャーであるAquaLogicファミリーを投入し、日本市場においてもSOAの牽引役を果たしてきた日本BEAは、下の図のようなソリューションマップを独自に作成し、顧客にSOAアプローチで何ができるかを訴求している。

photo 日本BEAのSOAソリューションマップ「SOA by AquaLogic」

 日本BEAは、これまでSOA導入のコンサルティングを国内15社以上に、SOAの検証支援を20社以上に提供してきた実績を誇る。SOAソリューションマップは、そこから得られた知識やノウハウをプレゼンテーションやデモとして分かりやすくまとめたものだ。

photo 日本BEAでプリセールスエンジニアを務める渡邉氏

 「WebLogicやAquaLogicといった製品の機能を売り込んでも、なかなかSOAのイメージが伝わらなかった」と話すのは、日本BEAでプリセールスエンジニアを務める渡邉久晃氏。

 今日の企業は、「業務プロセスの可視化と自動化」「乱立するサイロ型システムの解消」「情報の共有と鮮度の向上」という共通の課題を抱えている。日本BEAはその豊富な経験から、どの業種でも必要とする共通のソリューションをとりまとめると同時に、「通信」「金融」「製造」「流通」といった業種別ソリューションも用意する。

 「日本の顧客の事例を共通ソリューションと業種別ソリューションに分類し、実際に動いているものを体感してもらえるようにした」と渡邉氏。

 日本BEAはSOAへの理解を深めるためのプログラムを段階別に各種提供している。一般向け定期セミナー、エンドユーザ企業向けパッケージ「SOA スターターキット」及びエキスパートによる「SOA コンサルティング・サービス」。そして今年から システムインテグレーターを対象にしたグローバル認定プログラム「SOA University」を日本市場の特性も加味した内容で定期的に開催している。顧客にシステムとして届けるパートナーのセールスやシステムエンジニア、コンサルタントらに、顧客のニーズを把握し、直面している課題の解決策を提案するスキルを身に付けてもらうのが狙いだ。日本HPに対しても、カスタマイズしたトレーニングを提供し、サービス部門を中心に100名程度の認定取得者を育成したいとしている(※注2)。

 日本BEAは4月中旬、主力製品の最新バージョンである「BEA WebLogic Server 10J」を発表したばかりだ。開発生産性をさらに改善し、SOAを展開していく上でキーとなる新しいWebサービス標準を豊富に実装したほか、引き続きミッションクリティカルな用途に応える信頼性、可用性、拡張性も追求している。

 来日したWebLogicとTuxedoの製品マーケティング担当シニアディレクター、マイク・ピーチ氏は、「複数のアプリケーションを1つのアプリケーションのように見せていくのがSOAであり、その強固な基盤を提供するのがWebLogic Server 10の役割だ」と話す。

 SOAの強固な基盤を目指すBEA製品に対して、ハードウェア、OSのベンダーとして日本HPが目指すのは、その要求に応じてリソースを柔軟に、かつ高い信頼性で提供することだ。

 「両社はこれまで多くの導入実績、そしてノウハウを蓄積してきた。それぞれが最も得意とするコアの強みを組み合わせ、HPとBEAでしか実現できない価値を顧客に提供したい」と日本HPの松本氏は話す。

※注1) 4月11日、日本で発売開始
※注2) SOA University受講にはパートナ契約が必要となります



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提供:日本ヒューレット・パッカード株式会社、日本BEAシステムズ株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2007年5月31日