TBSなど250サイトが採用――BIGLOBEがケータイコンテンツプロバイダ向けにASPサービスを商品化

PC向けWebサイトとは異なり、ケータイサイトの構築や運営には多数の機種ブラウザへの対応や、ケータイ3キャリアへの対応など、特殊なノウハウが必要だ。そのノウハウを蓄積し、これまでに250サイトもの運用経験を持つのがNECビッグローブ(BIGLOBE)。そのBIGLOBEが10年に及ぶプロバイダ事業で培ってきた信頼性を基に、ケータイサイトを活用したビジネスを展開する企業に向けて新たなサービス「ケータイ基盤ミニ」を提供開始した。このサービスの魅力とは?

» 2007年09月07日 10時00分 公開
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ケータイ普及が著しい昨今、PC向け以上にケータイ向けサイトの構築が盛んだ。

 TVや雑誌と連携したケータイプロモーションや、GPSやFeliCaによる電子マネーなど、ケータイ電話が新たな機能を搭載することによってケータイの利用用途が急速に広がっている。またケータイキャリア各社によるパケット定額制プランの投入により、ケータイでのネット利用が飛躍的に拡大している。このような背景からも、ケータイコンテンツの利用は、今後も拡大傾向に推移することは疑いの余地がないところだ。

 しかしケータイサイトの構築はPC向けサイトとは異なった幾つかのセオリーがある。例えば機種によって画面サイズが異なっていたり、キャリアによってHTMLの記述が異なるなど、サービス提供者はコンテンツごとに個別の対応を求められる。BIGLOBEが新たに提供を開始した「ケータイ基盤ミニ」は、これまでに担った数多くのケータイサイトの構築・運営で得たノウハウが活かされており、洗練されたサービス提供ができるのだという。

BIGLOBEならではの「安心・安全・信頼性」

 BIGLOBEといえば、IT業界で言わずと知れたインターネットサービス事業者であり、動画などのブロードバンドメディアを手がけるサービスブランドでもある。そして、そのサービスを運営するNECビッグローブでは、2000年に最初のケータイサイトを提供して以来、現在までに250以上のケータイサイトを運営してきた実績がある。

 一例を挙げると、これまでにTBSや日本テレビなどのテレビ局公式サイトがある。これらのサイトでは、テレビ番組の放送に連動して急激にアクセスが変化する傾向にある。

 TBSのケータイサイトの場合、独自に展開していた4種類のサイトを1つのシステムに統合させた。番組コンテンツは、コーナー別に分かれているとはいえ、それらすべてが番組紹介などのアクセス集中の対象になるわけではない。それにもかかわらず、十分な大量アクセスに耐えられるようサーバやインフラ強化をするのでは、過剰投資な部分が多くなってしまう。ケータイサイトの運用には、このようなアクセスに対する配分が重要だといい、それに対するノウハウをBIGLOBEは持ち備えているのだ。

BIGLOBEブランドで培った信頼性を企業向けサービスに展開

 一方、BIGLOBEが提供するASPサービスの場合、BIGLOBE自身が1600万人以上の会員向けに提供しているものと同レベルの、システム管理手法、保守、運用ノウハウが含まれたサービスが提供される。

 そして、10年以上に渡るサービスプロバイダ事業で培ってきたデータセンター運用のノウハウも大きい。ネットワークについては、二重化された回線により障害時には自動的に回線を切り替えることで、稼働率が99.97%を保証。一方、ファシリティについては入退管理、停電対策、空調設備、防火対策、監視カメラなどを施したデータセンターで、震度7まで耐える耐震性を保証している。もちろんセキュリティについても、情報漏えいや不正アクセスへの対策も施されている。24時間365日対応の監視体制で、仮に障害が発生しても、すぐに対応することが可能だという。

 しかし、何よりも最大の特徴となるのは、基盤インフラだけでなく、これまでの実績を元にした、サービス提供の強みだ。大規模なケータイサイトの構築や運営を行ってきた実績と、高い信頼性のインフラを持つBIGLOBE。この高い信頼性とブランド力をそのままに、中小規模のケータイサイト構築を強力に支援するのが「ケータイ基盤ミニ」なのだ。

最小構成からのスタートが可能

NECビッグローブ ビジネス事業部 第三営業部 尾内陽子氏

 「ケータイ基盤ミニ」では、機能単位で必要なサービスを追加することができる「ミニマムスタート」を採用しているため、初期120万円、月額12万円〜という安価で開始することができる。

 「ケータイサービスはスモールスタートで始めても、いったん当たったら急激に大量のリソースが必要になってしまうんです」――NECビッグローブ、経営企画本部の田中秀宗氏は語る。

 「最初は最小規模で立ち上げておき、そのコンテンツが人気となったらすぐにでも規模を拡張できる柔軟性のあるインフラが必要なのです。これを自社で取り組むと初期投資が必要となるでしょう。この初期投資リスクを軽減し、簡単に始められるのがミニマムスタートです。このサービスは、柔軟に対応できるサービス拡張性を意識したものなのです」(ビジネス事業部、尾内陽子氏)

ケータイ向けコンテンツのテンプレートを用意

 「ケータイ基盤ミニ」では、まず基本機能として、必要最低限の機能を提供、そこにコンテンツ特有のサービスを組み合わせることで、ターゲットごとのソリューションをパッケージ化しているのだ。用意されているコンテンツ向けサービスモジュールは、「待受/Flash」「着メロ/着うた/着うたフル」「電子書籍」「動画配信」「きせかえ/デコメ」「各種アプリ」となどだが、これだけでもケータイコンテンツサービスとしてそろえておくとよいものをカバーしていると言えるだろう。もちろん、初期には必要がないものを、今後新しいコンテンツ分野のスタートで追加するといった対応にも応えてくれる。この標準機能だけでもケータイサイトの運営は可能だが、さらにオプションを追加することで、より魅力的なサイトへと成長させることができるのだ。サービスの詳細に関しては、BIGLOBEビジネスサービスサイトの「ケータイ基盤ミニ」紹介ページで確認できる。

 Webサイトのデザインについても、例えば「着メロサイトを作りたい」ということであれば、着メロサイト用のテンプレートを用意しているため、一からWebページを作っていく難しさがない。

 また、カスタムタグと呼ばれる仕掛けも用意されており、Webサイトの自動更新やマルチキャリア向けページなどを独自のタグ挿入で自動判別してくれるのもこのサービスの特徴だ。ケータイ向けサイトでは、次々に 登場する新機種への対応が常に必要になる点がPC向けとは大きくなるポイントだが、この点も独自のカスタムタグにより、対応が可能だ。

これまでに培ったケータイサイトノウハウをサービス提供へ

 サポート体制にも幾つかの特徴があり、BIGLOBEがこれまで培ってきたノウハウを生かし、コンサルティングを行ってくれる。多くの事例で培ったコンテンツノウハウを基として、同社へ相談しながらより良いケータイサイトを作り上げることができるのだ。

 尾内氏は、「単に基盤を提供するだけではなく、コンテンツの製作からサイトの更新まで、パートナーとしてサービス運用業務についても請け負うこともできます」と語っており、ケータイ向けコンテンツ制作についてノウハウのない場合でも、立ち上げまでをサポートしてくれる。

NECビッグローブ ビジネス事業部 第三営業部 マネージャー 内村 徹氏

 そしてケータイサイトの場合、最も重要となってくるのが前述した対応の迅速さなのだが、この点にもポイントがある。自社構築の場合、インフラ設計からコンテンツ案、その実現、そしてサービスインまで1カ月以上を要することが当たり前かもしれない。しかし、「ケータイ基盤ミニ」の場合には、最短1週間でサービスインまでを実現できるという。前述したコンテンツに特化されたテンプレートを用意していることがその大きな理由であり、その効果はケータイ利用のプロモーションを展開する際に大きなメリットになるだろう。

 「特にケータイサイトの場合には、コンシューマからの反応が大きくなる傾向があります」――同社、ビジネス事業部の内村徹氏は語る。「最初は最小の規模で開始しても、広告効果などで会員数やアクセスが増加し、インフラとサーバが対応しきれなくなってしまいます。しかし、事業機会を逃してしまうと、サービス自体が活力を失うという悪循環の連鎖になってしまいます。これは、PC向けサイトよりもケータイサイトの方が顕著だと考えています。その先の戦略、シナリオを持っている最初の入り口として用意しているのが、このサービスの魅力なのです」(内村氏)

小さく生んで、大きく育てるケータイサイトを支援

 以上のように、PC向けサイトとは異なる特徴を持つケータイサイトでは、コンテンツそのものの見せ方でノウハウが必要なことはもちろん、インフラ拡張の柔軟性も要求される。さらに重要なのは、インフラがセキュリティ保証を行い、常に24時間365日の安定稼働を行えるかだ。前述のように、ケータイサイトは口コミ効果などでアクセス数が飛躍的に増えることも多く、そのための準備をしておくことが重要となる。

 「ケータイ基盤ミニ」は、これらの特徴を兼ね揃えながら最小構成で始めることができるサービスだ。最初は効果測定も兼ねて特徴のあるコンテンツで構築、そしてヒットしたコンテンツは特に強みとなるよう拡張していく。そうしたシナリオに対し、インフラの拡張性と堅ろう性、コンテンツに関するノウハウを持つBIGLOBEブランドが強力にサポートしてくれるはずだ。

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携帯サイトの運用ノウハウが詰まったASPサービス「ケータイ基盤ミニ」

 PC向けサイトとは異なり、携帯サイトの構築や運営には多数の携帯電話機種の評価や携帯電話3キャリアへの対応など、特殊なノウハウが必要だ。

 そのノウハウを蓄積し、これまでに250サイトもの運用経験を持つBIGLOBEが、10年に及ぶプロバイダ事業で培った信頼性を基に、携帯サイトを活用したビジネスを展開する事業者に向けたASPサービス「ケータイ基盤ミニ」。

 「ケータイ基盤ミニ」は、ケータイ向けサイトのサービス基盤をASPとして提供するサービスだ。課金やコンテンツ配信などの各種機能群から必要なメニューを組み合わせて利用できるほか、サイト利用者の増加やサービス拡充に合わせてタイムリーに規模や機能の拡張ができる。

 BIGLOBEが提供するケータイサイトの構築・運用ノウハウを集結し、BIGLOBEのデータセンターの高い信頼性の上にASPサービスとして提供する。

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提供:NECビッグローブ株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2007年9月28日