NGNの活用から環境対策まで――NECグループの製品、ソリューションが結集する

最先端のネットワークソリューションが数多く展示されるInterop Tokyo 2008。NECはIPTVソリューションとテレワークソリューションを中心に、ネットワークの新しい活用方法を提案する。

» 2008年05月26日 10時00分 公開
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 Interop Tokyo 2008に出展するNECグループは「U can change. NGNでユビキタス社会が加速する」をテーマに、グループ各社の製品サービスを幅広く展示する。主な出展内容は、ネットワークインフラ、サービスプラットフォーム、ビジネスコラボレーション、グリーンITプラットフォーム、そしてユビキタス・ライフの5つのカテゴリーから成り、多角的にNECのネットワークソリューションを紹介する。

NGNのキラーアプリケーションとなるIPTV

NEC キャリアネットワークビジネスユニット IPTV事業推進プロジェクト エキスパート 松本浩一氏 NEC キャリアネットワークビジネスユニット IPTV事業推進プロジェクト エキスパート 松本浩一氏は、NGNとIMSを連携させることがIPTVのソリューションの1つのキーになると言う。

 サービスプラットフォームの展示で注目すべきなのが、IPTVのソリューションだ。IPTVは、NGNの1つのキラーアプリケーションとして位置づけられ、NECは2007年3月、通信事業者向けIPTV事業に本格参入することを発表している。NECの提供するIPTVソリューションは、エンドユーザーにも通信事業者にも、コンテンツプロバイダにとっても価値あるソリューションを提供する。

 NECでは「NC7500−VD」という、高品質なビデオオンデマンドを実現するキャリアグレードのVoDサーバを用意している。これにより、NGNの帯域確保機能を活用した安定した映像配信が可能になり、さらには拡張性のあるセキュリティ性の高いプラットフォームで、多様なIPTVサービスを実現する。

NEC キャリアネットワークビジネスユニット IPTV事業推進プロジェクト 主任 田中雅士氏 NEC キャリアネットワークビジネスユニット IPTV事業推進プロジェクト 主任 田中雅士氏

 しかしながら、NECのIPTVソリューションは高度なIPTVプラットフォームを提供するだけではない。NEC キャリアネットワークビジネスユニット IPTV事業推進プロジェクト エキスパート 松本浩一氏は、IMS(IP Multimedia Subsystem)のユーザープロファイルなどを活用しパーソナライズ化を実現することで、エンドユーザーの利便性を向上するとともに、コンテンツの利用を促進しコンテンツプロバイダや通信事業者にとってもメリットを与えることが付加価値になると説明する。

 「コンテンツプロバイダに優良なコンテンツをどんどん供給してもらうには、エンドユーザーにたくさん見てもらう必要がある。そのために、通信事業者が持つ加入者プロファイルや視聴したコンテンツ情報をもとにパーソナライズ化を行い、ユーザーが見たいと思うであろうコンテンツをリコメンド(推奨)するのです。」

 また、NEC キャリアネットワークビジネスユニット IPTV事業推進プロジェクト 主任 田中雅士氏は、NECのIPTVソリューションの強みを次のように語る。

 「NECではベースとなるNGNのネットワークのレイヤーから、その上のIMS部分はもちろん、これらとエンドユーザーのIPTVサービスを結びつけるミドルウェア部分に至るまで、IPTVのビジネスに必要なものを1社でトータルラインアップして提供できます。」

【図1】 NECのIPTVアーキテクチャ 【図1】 NECのIPTVアーキテクチャ

 

 展示会場では、ユーザーが視聴している映像コンテンツの横に、そのユーザーにお勧めの番組情報が掲載され、それを選択するとさらに関連する映像情報を表示するといったコンセプトデモを行う。来場者はIPTVのトータルソリューションを実感することができるだろう。

シンクライアントで強固なセキュアは当然、さらにコミュニケーションも確保する

NEC UNIVERGEソリューション推進本部 UNIVERGE市場開発部 マネージャー 和田祥光氏 NEC UNIVERGEソリューション推進本部 UNIVERGE市場開発部 マネージャー 和田祥光氏

 もう1つの注目の展示は、ビジネスコラボレーションのシンクライアントソリューション「UNIVERGEシンクライアント在宅勤務ソリューション」だ。ITを活用しモバイルや在宅勤務など場所や時間にとらわれない働き方にも期待が高まる昨今、新しいワークスタイルに求められるソリューションを提供する。

 「少子高齢化や地域再生のためにも、2010年までにテレワーカーを就業人口の20%にまで拡大しようという政策が打ち出されています。NECでは2006年より自らテレワークを実施しており、この中で利用者の80%がオフィスと同じ程度のコミュニケーションが維持できると満足する一方、情報漏えいに対する不安の声も多くテレワークの普及にはセキュリティ確保が一番の課題であると考えています。」

NEC UNIVERGEソリューション推進本部 UNIVERGE市場開発部 主任 竹居正浩氏 NEC UNIVERGEソリューション推進本部 UNIVERGE市場開発部 主任 竹居正浩氏は、NECが実践したテレワークの経験をもとに生み出したシンクライアントソリューションだと説明する。

 個人情報保護法の施行や内部統制への対応などもあり、より一層情報漏えい問題は深刻化する傾向にある。UNIVERGEシンクライアント在宅勤務ソリューションでは、自宅側には一切データを置かない、残さないというシンクライアント本来の特徴に加え、ソフトウェアワンタイムパスワードなどを用いた堅牢な認証の仕組みとVPNで十分なセキュリティが確保できるとUNIVERGEソリューション推進本部 UNIVERGE市場開発部 マネージャーの和田祥光氏は説明する。

 これに加え、UNIVERGEシンクライアント在宅勤務ソリューションではソフトフォンとWeb会議を組み合わせ、コミュニケーションもオフィスと同等に維持することができる。シンクライアントでWeb会議を行おうとすると、通常は紙芝居的な映像ならなんとか表示できるが、動きのある映像はスムーズに再生できない。NECのWeb会議の特徴の1つは、クライアント側で再生するNEC独自技術を用いることで、社内にいるのと同様スムーズな映像再生を実現していることだ。

【図2】 シンクライアントを活用したテレワーク環境 【図2】 シンクライアントを活用したテレワーク環境

 展示ブースでは、自宅と会社という設定でシンクライアントを用いたWeb会議の様子をデモで紹介する。またVPNを簡単に構築し、その上で実際にソフトフォンを利用し内線通話できる様子なども紹介される。

 Interop Tokyo 2008のNECブースでは、ここで紹介したものだけでなく、グループの総力を結集した数多くのソリューションが展示される。さらに、スペシャルセッションとして内閣官房情報セキュリティセンター 情報セキュリティ補佐官の山口英氏、慶應義塾大学 環境情報学部の中村修氏、東京大学大学院 情報理工学系研究科の江崎浩氏の講演も連日行われる。Interop Tokyo 2008のNECブースを訪れれば、ネットワークの最先端技術からNGNの活用、環境対策に至るまで、そして通信事業者にもビジネスユーザーにも、さらにはホームネットワークのユーザーにもメリットのある情報を必ず得られるはずだ。

INTEROP TOKYO 2008

NECブース出展のご案内

Interop Tokyo 2008 NECグループブースでは グループ各社の製品、ソリューションとともに最先端ネットワーク技術、NGNを活用したサービスなどを以下のカテゴリーでご紹介いたします。ネットワークの今を語る特別講師のスペシャルセッションも開催予定


展示会実施期間:2008年6月11日(水)〜2008年6月13日(金)迄

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提供:日本電気株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2008年6月25日