SOAによるIT資産再活用が業務の見通しを可能にする既存IT資産も活かしながらプロセス統合

既存のIT資産を部品として業務プロセスを組み立て、新たな価値を生み出し、さらにプロセスを可視化し、最適化することがSOAだとするSoftware AG。同社のアプローチをもってすれば、企業に残ったレガシーシステムも含めてビジネスプロセスを統合できるという。

» 2008年07月22日 10時00分 公開
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プロセス統合で既存IT資産の価値を活かしきる

 多くの企業において、これまでITに投資してきた成果が社内に数多く存在している。レガシーシステム上で作り上げたアプリケーション、オープン系システムの上に導入したパッケージ製品、そのいずれもが重要な資産であるはず。Software AGは、こうした既存IT資産をそのまま活かしつつ、新たな価値を生み出す形に組み立てる基盤として、SOAを位置付けている。

 SOAといえば、オープン系システムにおける新たなアプリケーション開発手法と捉えられがちだが、Software AGはもう1段上の視点からSOAを見ている。かつて、アプリケーションは企業ごとに「作る時代」があり、最近ではパッケージを「買う時代」になってきた。それが今や「SOAによって組み合わせる時代」に入ろうとしているというのが、同社の認識だ。

 アプリケーションを「組み合わせる」ことで、単に追加投資のコストを削減できるというだけでなく、さらなるビジネス価値が得られるという。それぞれのアプリケーションが単独で稼働していては、結局のところ人手によるオペレーションでつながなければならず、業務効率の面、あるいはIT統制の上でも課題となる。そういった部分をSOAでつなぐことで、効率化に加え、人的なミスを防ぎ、不正なオペレーションの混入を防げるようになるのだ。つまり、既存IT資産を組み合わせることで新たな生命を吹き込むという考え方であり、それを可能にするのがwebMethodsスイートを中心としたSOAスイートだという。

レガシーシステムにどう対処すべきか

 webMethodsスイートは、既存IT資産を有効活用するための多彩な機能を備えているが、特筆すべきはメインフレームやオフコンなど、いわゆる「レガシーシステム」への対応である。

 業務プロセスの統合を目指す上で、しばしば課題となるのが、このレガシーシステムの存在だ。一般的にレガシーシステムは、複雑でコストが高くつく傾向があると考えられている。しかしそれは「企業のミッションクリティカルな業務を担う重要なシステム」であることの裏返しであり、レガシーシステムを使い続けている企業は決して少なくない。

 企業がレガシーシステムをオープン系と連携させたくても、従来の手法でシームレスにつなぐことは難しい。かといって完全にオープン系で再構築するには、工数やコストが掛かるし信頼性に不安も残る。つまりSOAへの取り組みにおいて、「レガシーを活かしつつ、オープン系とどうつなぐか」が重要な課題となっているのだ。

 そして、レガシーシステムを活かしながら業務プロセスを統合する方法がある。

 2007年6月、Software AGはwebMethodsを買収した。この合併によって両社の強みが融合し、オープン系のみならずメインフレームも含めたSOAを実現できるソリューションが誕生した。COBOL、PL/I、RPGや、Naturalなどの4GLで作成されたメインフレームアプリケーションを変更することなくwebの世界へと簡単に融和させることができ、かつマスターデータが存在しているDB2、Adabasなどへのデータベースアクセスも変更する必要はない。

 それを代表する製品が「webMethods Application Modernizationスイート」となる。同スイートには「Web Edition」「SQL Edition」、および「SOA Edition」の3エディションが存在する。いずれも、レガシー部分にできるだけ手を加えず、既存システムとの連携を可能にすることを主眼としている。

アプリケーションモダナイゼーションでレガシー資産をサービス化

 Web Editionでは、レガシーアプリケーションの画面をそのままWeb化することで、アプリケーション全体を短期間でオープン環境に持ち込める。ブラウザで利用できるようにするだけでなく、各操作をWebサービスに変換して、他システムへと連携させることも可能だ。

 一方、レガシーシステム上のデータベースへ接続したいときに使われるのがSQL Editionである。代表的なメインフレーム上で稼働するデータベースに対し、一般的なSQL文によるデータベースアクセスを可能にする。レガシーシステムを使いつつデータウェアハウスを構築したい、データ交換などを行いたい場合などで効果がある。

 そしてSOA Editionは、レガシーアプリケーションのビジネスロジックやデータを分割し、それぞれをWebサービスとして利用できるようにするもの。もちろん、このレガシーシステムのWebサービスはオープン系システムのWebサービスとともに同一のSOA基盤上で混在させることができ、IT資産を無駄なく活用することができる。つまり、今まで諦められがちだったバッチのプロセスも取り込むことができる。

プロセスが統合されてこそ視野に入る「可視化による業務改善」

 レガシーかオープン系かを問わず、アプリケーションが柔軟に連携できるようになれば、例えばWebベースの営業支援システムにある成約した案件の情報を、オフコン上の販売管理システムに転記するというような作業は不要になる。レガシーも含んだ全体最適化を進められるのだ。

 そして、さらなるメリットも期待できる。業務プロセスが統合され、プロセスの可視化と改善も容易になるのだ。プロセスの可視化と改善――すなわちBPMを行う上で基本となるのは現状分析だ。基礎となる一連のデータは、プロセスが動く基盤であるwebMethodsスイートの上に保管されているため、すぐに分析を開始できる。

階層別のモニタリングを実現するwebMethods

 複数システムが異機種プラットフォームで稼働するような場合、BPMに着手することをあきらめてはいなかったか。レガシーアプリケーションの存在が、プロセス全体の見通しをさえぎっていたという面がありはしないか。心当たりがあるのなら企業にとっては、レガシー資産を再利用しつつビジネスを強化するwebMethodsスイートの“手法”が価値を持つだろう。

実績を上げるアプリケーションモダナイゼーション

Software AGでは、webMethodsスイートの事例を自社サイトで紹介している。例えばモトローラは、わずか9週間で注文プロセスの飛躍的な改善を達成した。具体的には、次のような成果が得られたという。

  • 問題発見と解決時間が85%改善(数日間から数時間へ)
  • 問題のある注文の数が75%減少
  • コールセンターでの注文と比較し、オンラインによる注文が15%増加
  • 計画チームのビジネスプロセス生産性が38%向上



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提供:ソフトウェア・エー・ジー株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2008年8月31日