フレキシブルなリソース対応が新たなビジネスチャンスを生む仮想化技術をフル活用

急激なアクセス増などに伴うハードウェアやネットワークなどの負荷の変化に、柔軟に対応できるホスティングサービスが誕生した。リンクが提供する「AT-LINKパワーフレックス」がそれだ。このサービスは仮想化技術とこれまで培った運用実績を活用し、「専用サーバ」を超える障害耐性を持ち、かつ“リソース・オン・デマンドな”サービスを低価格で実現している。

» 2008年11月26日 10時00分 公開
[PR/ITmedia]
PR

 放送や活字媒体などと連動し、告知や集客を行うメディアミックス型Webサイトやチケット予約サイトなど、ピークと平常時の負荷にギャップがあるサイトは、リソースのサイジングが難しいという。こうしたサイトは、ハードウェア障害や過負荷によるリソース不足に備えるのに、専用ホスティングでこのような構成を実現させようとすると、費用が膨れ 上がってしまう。そんなユーザーの悩みを解決するのが、リンクが11月17日にリリースしたクラウドホスティング「AT-LINKパワーフレックス」(以下、パワーフレックス)だ。

リソースの読み違いは損失に直結

「パワーフレックスは安定したサイト運営を目指すユーザーに最適なサービス」と話す、中島弘基マネジャー

 パワーフレックスの最大の特長は、負荷に応じて柔軟にリソースを変更できる「リソース・オン・デマンド」にある。従来の専用ホスティングは物理的にスペックが固定されているため、予期せぬ過負荷でリソース不足になると、サーバの処理能力が追いつかずにパンクし、サイトにアクセスできなくなってしまう。ユーザーにとって、それはビジネスの機会損失を意味する。

 リンクでサービス開発マネージャーを務める中島弘基氏は、キャンペーンサイトを例にこう解説する。

 「例えば代理店や制作会社がクライアント企業から、1時間3万人のアクセスに耐えるという要件でサイト制作を受託したとします。しかし、3万人の瞬間最大風速を予測して入念に負荷テストを行うのは、時間的に困難。結局、『だいたいこれくらいだろう』と予測される負荷の2倍程度を大まかに見積もってサイジングしているのが実情です。ただ、それを超えるアクセスが集中してサイトにつながらなくなると、クライアントは多大な広告費を無駄にすることになるし、代理店や制作会社が値引きを求められる場合もあります。かといって、最初から、予測される負荷の3倍、4倍分のリソースを固定するのは無駄も生じやすい。負荷に応じてフレキシブルにリソースが変更可能なパワーフレックスなら、こうした課題を解決できるのです。」

最小構成から大規模構成まで自由自在

 パワーフレックスは、オープンソースの仮想化ソフトウェアであるXenベースの「Virtual Iron」を使用。それによりCPU・メモリ・ハードディスクの迅速かつ柔軟な構成変更が可能になった。つまり、低負荷時の構成で運用を始め、負荷に合わせてリソースを増やすという運用形態が容易に実現するのだ。

 パワーフレックスの基本スペックはCPU1コア、メモリ1Gバイト、HDD40Gバイトだが、CPUが最大2コアまで、メモリは1Gバイト単位で最大4Gバイトまで、 HDDは10Gバイト単位で増設可能。さらに仮想サーバを複数利用することで、どこまでも拡張することができる。まさに最小構成から大規模な構成まで、自由自在に変更できるのがパワーフレックスの魅力といえる。

 さらに注目したいのは、追加リソースは日割りで課金されるという点だ。例えば、週末だけ、あるいは特定の数日だけアクセスが集中するサイトでも、最小限の費用で効率的に運用することができる。また、リソース追加から72時間以内は追加分が無料となっている。負荷にある程度の規則性が見つかるまで、しばらく様子を見るという使い方も可能だ。運用状況を見た結果、負荷が高止まりするのであれば、リソースや仮想サーバの追加による対応も可能だし、専用ホスティングに切り替えてもいい。

 パワーフレックスのもう 1つの大きな特長が、障害耐性の高さだろう。パワーフレックスは、回線・ハードウェアが冗長化されているうえ、全体のハードウェアリソースを常に監視し、リソース不足になる前にライブマイグレーションやライブキャパシティ機能を使い、無停止でほかのマシンへ仮想サーバを移動する。

 また、ハードウェアの障害にも強い。冗長化されていない専用ホスティングであれば、HDDが故障するとサーバを用意して、OSのインストールから始め、データまで入れ直す必要があり、サービスを一定時間止めざるを得ない。しかし、仮想化技術を使ったパワーフレックスなら、数分でリスタートできるという。サービス停止の影響はほとんどない。

 提供される監視サービスの違いにより、ライトプラン・通知プラン・一次対応プランという 3つのプランが用意されているが、通知プランを選択すればリソース不足が生じた際にメールによる通知を受けることができるし、 一次対応プランであれば、at+link のサポートが事前にユーザーから提出された手順書に従って対応するため、管理者にかかる負担がさらに軽くなる。

 「負荷の増減はそれほどでもないが、サービスは止められないというユーザーにもパワーフレックスは最適です。従来の専用ホスティングで高可用性を実現するには、さまざまな機器を冗長化する必要があり、コスト面で断念するユーザーも少なくありませんでした。しかし、パワーフレックスなら低コストで高可用性が実現できます。リソース・オン・デマンドという側面だけでなく、低コストで高可用性という面も注目されています。パワーフレックスのサービスは、8500台以上の稼働実績を持つ専用ホスティングの延長線上にあります。サポートや営業を含めた人的リソースをそのまま活用できるので、新たに固定費をサービスに乗せする必要がなく、リーズナブルにサービスを提供することができます」

 パワーフレックスの初期費用は7万8750円から。月間利用料は、共用回線で使用する場合、4万950円(ライトプラン利用時)からとなっている。

ホワイトペーパーダウンロード

仮想化技術を活用した「クラウドホスティング」のメリット

専用ホスティングの市場をリードしてきたリンクが 2008年 11月に提供を開始した「クラウドホスティング」は、リソース追加の柔軟性と高い障害耐性を兼ね備えたサービスである。


 リンクが提供するクラウドホスティングサービス「AT-LINK パワーフレックス」は、仮想化技術と12年の専用ホスティングで培った「こなれた」監視体制により、アクセス集中時のCPU・メモリ・HDDおよび回線のリソース追加を柔軟かつ迅速に行えるサービスだ。仮想化技術ならではのさまざまな機能を利用することで、システム障害に伴うサービス停止を最小限に抑えられる高い障害耐性を実現した。

 このホワイトペーパーでは、AT-LINK パワーフレックスの特長や機能、費用などの概要を簡単に説明する。

TechTargetジャパン ホワイトペーパー ダウンロードセンターにて入手できます。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


提供:株式会社リンク
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2008年12月25日