パフォーマンス・マネジメント――この秋、情報の戦略的活用を知る最適の場IBM Cognos Performance 2009

2009年11月19日、東京・水天宮で開催される「IBM Cognos Performance 2009」では、爆発的に増大するデータの中から、ビジネスに有用な情報を素早く入手し、戦略的に活用することが最重要課題であると認識し、ビジネス・インテリジェンスやパフォーマンス・マネジメントの分野において、企業規模を問わずに、あらゆる企業のパフォーマンスを存分に引き出す革新的なソリューションが紹介される。

» 2009年10月22日 10時00分 公開
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PDCAサイクルを見直すべき時がきた

 企業で稼働する各種業務システムから、KPI(Key Performance Indicator=重要業績指標)に代表されるさまざまな情報を引き出し、それを可視化して企業戦略に活かそうというビジネスインテリジェンス(BI)は、経営に必要不可欠なツールとして多くの先進企業に取り入れられてきた。

 しかし、BIによって取得した情報をどのように生かすかによって、その利用価値は大きく変わってくる。BIで入手できるのは、基本的に現状あるいは過去の情報である。その情報を分析して終わりであれば、将来の事業戦略には役立たてられない。 また、分析した情報を参考にするとはいっても、その情報が十分なものでなければ、継続的な計画見直し、そして変化への柔軟な対応は難しい――。

 なぜ、このことが困難なのだろうか? 要因の1つとしては「表計算ソフトへの過度の依存」が考えられる。例えば多くの企業では、その事業計画立案において、経営企画室や財務部などが収集したデータを表計算ソフトに落とし込み、数カ月かけて単年度の計画策定を行っているという実情がある。当然、策定した目標はそれを達成することが重要だ。

 そこでBIを用い、現状を把握することになる。四半期あるいは「月」や「週」、さらには「日」という単位で実績と計画を突合わせ、乖離がある場合は「その要因は何か」を分析する。このような分析は、部門レベルだけでなく、場合によっては部門を越えて横断的に行うことになるだろう。

 この分析結果をもとに、目標達成に向けた改善が行われる。しかし、この改善のための取り組みを策定する中で、また表計算ソフトが使われてしまうと、即応性が失われてしまう。この改善プロセスを自動化し、作業を効率化しなければ、変化の早いビジネス環境に対応した手立てを継続的に打つことは難しいのだ。

 では、次の企業戦略にBIを有効活用するには、どうすればよいだろうか。まず取り組むべきことは、PDCA(Plan-Do-Check-Action)サイクルの見直しである。PDCAサイクルを回すことは、企業戦略を策定・遂行する上で極めて重要だと多くの企業は考えている。だが、PDCAサイクルを正しく回し、有効活用できている企業は、決して多いわけではない。

 PDCAサイクルを機能させるには、正確な現状把握・分析から的確な予測を導き出す必要がある。これを可能にするのが、BIの役割となる。

 BIを使えば、当初の計画を実行し、その進捗状況をモニタリングして、目標に対して実績はどうだったのか、どんな要因があって売り上げが向上しなかったのか、という分析が行える。また、実績から新しいトレンドを見つけ出せることもある。分析結果から客観的なデータを提示することは、BI本来の使い方と言えるだろう。

予測型経営による高い利益体質を目指す 予測型経営による高い利益体質を目指す

現状を把握・分析して業績向上に生かす

 課題は、その後である。BIによって得られた情報をどう活用するのか。それを実現するのが、パフォーマンス・マネジメントと呼ばれる分野になる。パフォーマンス・マネジメントとは、裏付けられた情報を多角的に洞察し、それを積み上げて企業全体の業績(パフォーマンス)を向上させようという管理手法、およびそれを実現することを目的としたシステムソリューションのことだ。言い換えれば、PDCAサイクルで行われるべきであるすべての取り組みを包含するものであり、もちろんBIの働きも含んでいる。

 例えば多くの企業は、ERPパッケージや各種業務システムからレポートとして上がってきた数字を帳票やグラフにしているだろう。それを整合性の取れた情報として横断的に可視化することに、BIの価値がある。さらにBIによって得られた情報に対し、さまざまな要因を加味し、パフォーマンス・マネジメントにあるプランニング機能によって今後のシナリオを予測しながら、次の計画を立案する。このようにして、PDCAサイクルを回していく仕組みを作るわけである。

 とはいえ、パフォーマンス・マネジメントの仕組みをいきなり全社展開し、企業戦略のPDCAサイクルを回そうとしても無理がある。最終的には、企業のパフォーマンスを全体最適化することを目指すにしても、どの部分から着手すべきか迷うところだ。

 パフォーマンス・マネジメントの成功に至るロードマップとしては、2つ考えられる。まずは、特定の部門に情報を一元化して可視化するBIの機能を導入する。次に、BIのレポーティングや分析によって得られた情報を、部門の事業計画や戦略に反映させる。それを徐々に横展開して各部門の戦略と連携させ、企業全体の戦略へと積み上げていく。最終的には企業戦略を共有しながらプランニングし、企業のパフォーマンスを全体最適化するという段階的なアプローチだ。もう1つは、一部の事業部門に対して、パフォーマンス・マネジメントの仕組みを取り入れ、その内部でパフォーマンス最適化のノウハウを積んでから全社の業務に展開するというアプローチになる。いずれの場合も、段階的な導入が求められる。

パフォーマンス・マネジメントを知る絶好の機会

 パフォーマンス・マネジメントを実現するシステムソリューションとして開発されたのが「IBM Cognos ソフトウェア」である。現状を可視化するモニタリング機能、現状を把握・分析するレポーティング機能、そして得られた情報から計画を立案するプランニング機能など、パフォーマンス・マネジメントに求められる機能を網羅している。

 そうしたパフォーマンス・マネジメントの実情、およびIBM Cognos ソフトウェアによって得られるソリューションに触れられる絶好の機会がやってきた。2009年11月19日に東京・水天宮で開催される「IBM Cognos Performance 2009」だ。

昨年開催されたPerformance 2008の様子 昨年開催されたPerformance 2008の様子

 基調講演では、IBM Cognos ソフトウェアの開発責任者である米IBMのエリック・ヤウ氏が登壇。短期間のうちに企業パフォーマンスを最大化するBIおよびパフォーマンス・マネジメントに関するIBMのソリューションを、実際の導入事例やテクノロジー解説を交えながら紹介する予定だという。“プレゼンテーション上手”のヤウ氏のセッションは、IBMの考え方やIBM Cognos ソフトウェアの優位性を知る上で見逃せないだろう。

 午後のセッションは、「プロダクト・トラック」「ビジネス・トラック」「クロス・ソリューション・トラック」「パートナー・トラック」の4つのトラックに分かれて行われる。その中でも、特にお勧めしたい見所のセッションを、いくつか紹介しよう。

 「プロダクト・トラック」は、BIやパフォーマンス・マネジメントの導入を検討している企業のユーザー部門にお勧めしたいトラックだ。「A-1 事例から学ぶ効果的なダッシュボード・レポートの運用方法、見せ方とは?」のセッションでは、実際の導入事例における効果的なダッシュボードやレポートの運用方法を紹介し、情報をどのように活用していくかというヒントが提示される。また、「A-2 中堅企業のお客様は必見!新しいCognosソリューションのご紹介」のセッションでは、この秋に発表された中堅企業向けの新製品「IBM Cognos Express」について、デモを交えながら紹介される予定だ。IBM Cognos Expressは、中堅企業向け製品としては唯一、BIとプランニングの機能が統合されていることが特徴である。企業のパフォーマンスを向上させるために業務の計画を立案・実行し、事実を詳細に把握して計画との差異を分析するプロセスのすべてを1つのソリューションで対応できるものだ。「導入しやすい」「使いやすい」BIとプランニング機能を「求めやすい」価格で提供されている。

 「ビジネス・トラック」は、財務部門や経営戦略部門にお勧めしたいトラック。例えば、「B-1 企業戦略実現に向けたFinancial Performance Managementの実践へ」のセッションでは、財務分野における財務パフォーマンス・マネジメントを実現するための解決策が紹介されるが、この財務パフォーマンス・マネジメントを実践することは、将来的にパフォーマンス・マネジメントによる全社最適化を目指す入口としても有効だと考えられる。

IBMとパートナー各社のソリューションを紹介

 「クロス・ソリューション・トラック」は、11回目を迎えるイベントにおいて今回初めて設置されたトラックで、IBMの各種製品とIBM Cognos ソフトウェアとの組み合わせによって実現されるソリューションを紹介するセッションが用意されるという。例えば、「C-3 届いたその日からビジネスの最適化が始まる、ベールを脱いだIBMの分析アプライアンス」のセッションでは、「Cognos 8 BI」の搭載によりビジネスを最適化する分析をすぐに実践できるビジネス分析アプライアンス「IBM Smart Analytics System」について、実際の導入効果を提示しながら詳細な解説が行われる。

 そして、BIやパフォーマンス・マネジメントの実際の効果が理解できるのが「パートナー・トラック」だ。このイベントは、当初からパートナー各社を一堂に会して行われてきており、パートナー各社が実現してきた数々の導入事例は、イベント最大の見所になっている。例えば、「D-1 Cognos 8 BIを用いた、経済危機に即応したマーケティング情報可視化基盤の構築事例」では、パートナーの日立東日本ソリューションズとユーザー企業の日立建機が共同で構築したCognos 8 BIの事例が紹介される。これは、世界的な経済情勢の急変を受けて、市場の情報を多角的かつ迅速に入手して可視化し、グローバルな規模でインタラクティブに共有する仕組みを構築したものであり、BIやパフォーマンス・マネジメントを企業戦略に活用した「生の声」が聞けるチャンスと言えるだろう。

 なおIBM Cognos Performance 2009では、ここまで紹介した合計4トラック16セッションに加え、大手百貨店のカリスマバイヤーとして名を馳せた藤巻幸夫氏による特別講演、またランチタイムを利用した2つのランチセッションも行われる。講演会場とは別に、 Cognosの新製品であるCognos Expressの紹介およびパートナー各社の製品やソリューションが展示された会場も用意されており、情報の戦略的活用を目指す企業関係者は、ぜひ足を運んではいかがだろうか。

IBM Cognos Performance 2009
日時 2009年11月19日(木)
10:00〜17:00 (受付開始 9:30〜)
会場 ロイヤルパークホテル(東京・水天宮)
東京都中央区日本橋蛎殻町2-1-1
プログラム プログラム一覧を見る
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2009年11月18日