ICT資産の効率活用と“止まらないシステム”の短期構築を実現するInterstage激動の経営環境を支えるアプリケーションサーバの切り札

目まぐるしい経営環境の変化に加えて、仮想化、クラウドといった新たな技術への対応に伴い、多くの企業では「ICT資産の最適化」や「システムの短期構築」が急務となっている。これらの課題を解決するのが富士通のアプリケーションサーバ「Interstage」だ。

» 2011年12月06日 10時00分 公開
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国内トップクラスのシェアを誇るInterstage

 JavaやJ2EE、Webサービスといった標準技術にいち早く対応することで、企業システムのビジネスアプリケーション基盤としての地位を確立してきた富士通のアプリケーションサーバ「Interstage(インターステージ)」。調査会社のIDC Japanが発表している調査では、アプリケーションサーバソフトウェアとして国内トップクラスのシェアを獲得。利用の裾野も、金融機関からメーカー、通信、官公庁まで業種業態を問わず広がりを見せる(関連記事:Interstage開発者インタビュー[富士通])。

 では、Interstageがこれほど支持を集めるのはなぜなのか――。その秘密は前回でも触れた通り、「システムの安定運用」と「アプリケーションの長期利用」を容易に実現できる点にある。

 システムの通常運用時には、安定的なレスポンスを実現する富士通独自のFull GC抑止技術や、業務負荷に応じた多重制御によって、高性能な実行環境を提供するほか、トラブルの予兆監視や定期的なプロセスのメンテナンスによってトラブルの事前回避が可能となる。加えて、万が一トラブルが発生しても、異常を迅速に検知し、自動リカバリや縮退運用によって業務を継続できるという。Interstageは、こうした段階に応じた取り組みによって、24時間、365日の安定稼働を実現する、まさに高信頼、高性能なアプリケーションサーバなのだ。

 また、Java実行環境を複数世代サポートすることで、旧バージョンとの互換性を保証し、アプリケーションの長期利用が可能となる。そのため、システム更改によるバージョンアップ時でも、アプリケーションを改修せずに利用できる点も特長といえよう。

 ただし、Interstageのメリットはこれだけにとどまらない。技術革新により仮想化やクラウドなどの活用が着々と進む中、それらをシステムに取り込むことが「ICT資産の最適化」を図るためにも、ICT部門にとって急務とされている。加えて、経営環境の目まぐるしい変化を背景に、迅速な業務の立ち上げを支援するための「システムの短期構築」も強く求められている。Interstageはこの2つの課題に対する現実的な“解”でもあるわけだ。

仮想化やクラウドとの連携でICT資産の最適化に寄与

富士通 ミドルウェア事業本部 アプリケーションマネジメント ミドルウェア事業部 第一開発部 マネージャー 木戸秀一氏 富士通 ミドルウェア事業本部 アプリケーションマネジメント ミドルウェア事業部 第一開発部 マネージャー 木戸秀一氏

 ICT資産の最適化を妨げる要因として長らく問題視されてきたこと。それが、分散システムの拡張により社内にサーバが乱立し、CPUなどハードウェアリソースの使用率の低下に加え、サーバ間の連携によるアプリケーションの複雑化を招いていたことである。だが、同一サーバ上にJava実行環境を複数世代サポートするInterstageと仮想化技術を組み合わせれば、サーバの台数と運用コストが大幅に削減される。

 富士通のミドルウェア事業本部 アプリケーションマネジメント ミドルウェア事業部で第一開発部のマネージャーを務め、Interstageの開発に長らく携わってきた木戸秀一氏は「処理の細かなプロセスが異なるだけに、複数バージョンのJavaへの対応は、少なからぬ労力を要します。ですが、当社はユーザーの利便性を考慮した上で、あえてこのアプローチを採用しました。同一サーバ上で複数バージョンに対応した製品を出し続けているのは、現状ではInterstageだけです」と胸を張る。

 Interstageは、Javaのみならず、旧来基幹業務アプリケーションとして使用されていたCOBOLやCにも対応。アプリケーションのマイグレーションにも多くの企業で用いられている。技術者の確保が年々困難になる中、長年にわたり機能改善が行われてきた貴重なICT資産を引き継ぐための環境の整備にも大いに活用が見込まれる。しかも、各アプリケーションは同一の画面に集約して運用でき、管理性も高い。

 InterstageはICT資産の最適化を支援するため、プライベートクラウド、パブリッククラウドにも対応しており、サーバの用途やシステム形態に応じた設定用テンプレートが用意されている。富士通の統合運用管理ソフトウェア「Systemwalker(システムウォーカー)」とテンプレートを組み合わせてプライベートクラウド環境を構築した場合、完了までに要する時間はわずか30分程度と、テンプレートを用いない場合のわずか12分の1ほど。作業がこれだけ短期化されるだけに、ICT資産の最適化も容易に実現される。

 さらに、SOA(サービス指向アーキテクチャ)に基づき、フロントの業務を切り出してアプリケーション開発を進めることで、業務部門の要請に応じたシステムの短期構築も実現できる。

 「基盤となるバックエンドの業務システムの長期利用はInterstageが確保します。お客さまはSOAによりフロント業務システムを切り離すことで、各コンポーネントの再利用性、ひいては開発効率が高まり、システムの最適化も促されるのです」(木戸氏)

改修コストの削減から情報活用まで多彩な用途で活用

 これらのメリットが冒頭に述べたシェアの高さにつながっているのだが、その利用形態は企業によってさまざまだ。

 富士通のお客さま企業を例に挙げよう。A社はサーバ更改に伴うアプリケーション改修の煩雑さを解消するために、Interstageの導入を決断。複数バージョンのJavaに対応していたことが製品選択の決め手であったという。その効果は、改修作業が劇的に減り、必要とされるコストが3分の2にまで削減されたことに端的に表れている。

 加えて、A社ではこれを機に、アプリケーションの改修時にJavaのバージョンを段階的に上げ、トラブルが生じた際には従来環境へ容易に戻せる仕組みを整備したことで、アプリケーションの移行リスクが大幅に低減した。さらにレスポンスも最大6倍にまで高められているという。

A社はアプリケーションの互換性を確保して移行リスクを低減 A社はアプリケーションの互換性を確保して移行リスクを低減

 B社は、部門ごとに個別に構築、分散していたシステムの統合にInterstageを利用した。その結果、実行基盤のバージョンが異なる各システムを、統一したシステム環境に集約することで、改修コストを大幅削減し、ICT資産を長期利用できる環境を整えた。システム統合に併せて各システムのデータベースも統合した結果、組織をまたいだ情報共有基盤が出来上がり、現場レベルでの顧客情報の可視化や共有といった戦略的な情報活用も軌道に乗っているという。

 「B社様では旧型のJavaアプリケーションも混在していましたが、それらをサポートするバージョンのInterstageを利用してもらうことで新しいシステム環境を円滑に整備できました。ミドルウェア製品は一般に5年ほどでサポートが切れるのに対して、Interstageは販売終了から最低でも7年のサポートを約束しています。その延長が可能なことも強みといえるでしょう」(木戸氏)

ワークユニットの実装で管理業務も大幅に効率化

 業務システムは複数のアプリケーションで構成されるのが一般的だ。そのことを踏まえ、Interstageでは、アプリケーション群を論理的に業務単位でグループ化して一括管理する機能(ワークユニット)も実装している。

 「アプリケーションを個々に管理している場合、システム管理者は個別にアプリケーションの起動/停止状態を監視する必要があり、システムトラブル時には問題の切り分けに多大な時間を要してしまいます。ですが、ワークユニットを用いて業務グループ単位で監視すれば運用が簡易化し、関連したアプリケーションの切り分けも容易となり、煩雑な管理業務の大幅な効率化を見込むことができます。また、ユーザーの声を基に、最新のJavaにもいち早く対応するなど、Interstageは今もなお進化を続けている最中なのです」(木戸氏)  

 ICT資産の最適化とシステムの短期構築をもたらし、さらには運用管理の面でも大きく貢献するInterstage。長年の業務において見直され続けてきた業務プロセスを次世代に引き継ぎ、さらに磨き上げていく上で、Interstageは今後も不可欠な存在でありそうだ。

開発者に聞く、これからのアプリケーションサーバに求められる要件

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提供:富士通株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2012年1月30日