Facebookユーザーのアカウントに対して国家の関与が疑われる標的型攻撃が仕掛けられたと認めた場合、そのユーザーに通知して対策を促す。
米Facebookは10月17日、ユーザーのアカウントに対して国家の関与が疑われる標的型攻撃が仕掛けられたと認めた場合、そのユーザーに通知して対策を促す措置を導入したと発表した。
通知は「Please Secure Your Account Now」(今すぐアカウントのセキュリティ対策を」と呼びかける内容で、「あなたのFacebookアカウントや他のオンラインアカウントが、国家の関与する攻撃の標的になっている可能性があります」と告げ、「ログイン承認」機能を有効にするよう促す。
ログイン承認を有効にすると、新しい端末やWebブラウザからアカウントにログインしようとするたびに、Facebookから自分の携帯電話にセキュリティコードが送信され、それを入力しないとログインできなくなる。
特に国家の関与が疑われるケースについて通知を出すことにしたのは、「そうした攻撃は他に比べて高度かつ危険度が高いことから、影響を受けるユーザーは全てのオンラインアカウントでセキュリティを確保するために行動する必要がある」と判断したためだという。
アカウントがこのような形で不正アクセスされた場合は、コンピュータや携帯端末がマルウェアに感染している可能性もあり、通知を受け取ったユーザーはシステムの復元や入れ替えを行うことが望ましいとも指摘した。
通知を出すのは、国家の関与をうかがわせる十分な証拠があるとFacebookが判断した場合のみ。ただし、その判断に至った理由については詳しく説明できないこともあるとしている。
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