業務部門 VS. 情シスでガチレビュー! 「手のひら静脈認証センサー搭載タブレット」は企業でどれだけ使えるか?

富士通の「手のひら静脈センサー内蔵タブレット」を業務部門とIT部門のそれぞれで試してもらいました。本当に仕事で使えるのか? 使う側と管理する側、互いの評価はいかに!?

» 2017年03月13日 10時00分 公開
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photo 富士通のWindowsタブレット「ARROWS Tab Q737/P-PV」

 「社員からPCを持ち出したいと言われたけど、盗まれて情報が漏れてしまったら……」「トップから言われてワークスタイル改革を検討しているけど、セキュリティの壁が……」

 セキュリティの確保と従業員の生産性をどう両立させればいいか――。このテーマに悩む、企業の情報システム部門の方は多いのではないでしょうか。昨今は国を挙げてワークスタイル改革を進める風潮もあり、この問題に取り組む企業は増え続けています。

 そんなニーズに応えて、富士通が投入したのがWindowsタブレット「ARROWS Tab Q737/P-PV」。手のひら静脈認証センサーを内蔵し、ノートPCにひけをとらないスペックを持つ自慢の新製品……とのことですが、それだけでは実際の使い勝手は分からないもの。そこで今回は、当社の情シス・イシノさんと営業のコンドウさんに、このマシンを使ってもらい、その感想を聞いてみました。さて、その評価は?

登場人物(レビュワー)紹介

営業部・コンドウ:

入社4年目の営業部員。最近“花形”の部署に異動になったことで、PCを社外に持ち出す機会が激増。出張も増え、各地を飛び回る忙しい日々を送る。疲れを癒す趣味は、お酒と海外旅行。

情シス・イシノ:

アイティメディアの情報システム部門。普段は裏方だが、情報システム部門向けのイベントではパネルディスカッションのパネラーまでこなす。最近、営業部門から「タブレットを導入したい」と言われており、割と真剣に悩んでいた。

入社4年目、営業コンドウからみた「ARROWS Tab Q737/P-PV」

――今はどんなPCで仕事をしているんですか? PCは持ち出してます?

コンドウ: 入社時から何種類かのノートPCを使っていますが、最近は富士通さんの製品ではない、別のメーカーの薄型のモデルに変わりました。ただ、あまり頑丈じゃないのか、キーボードが取れたり、液晶のバックライトがつかなくなったりとトラブルが多いのが悩みですね。

 今は営業で外に出るとき……うん、大体週3回くらいのペースで持ち出してますね。打ち合わせの議事録を取ったり、記事のイメージを見せたり、資料を投影したりといった使い方をしています。お客さまに関する情報はPCでメモを取っておくと、社内に帰ってきたときに顧客管理システムに入力するのがラクになるんですよ。アポの間の空き時間にメールをチェックするときにも使ってますね。

――今回のARROWS Tab、使ってみてどうでしたか?

コンドウ: 実際に会社の中で使ってみたんですけど、まず画面の大きさに少しびっくりしました。今使っているPCとほとんど同じくらいです。クレードルを使って、マウスとキーボードをつないだので、PCとほぼ変わらないイメージで使えました。記事やWebサイトのイメージを伝えるときなど、画面をお客さまに向けて使うときは、画面が大きいと分かりやすくていいですね。

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 メールを見たり、資料を作ったりしたんですけど、思った以上に動きがサクサクでちょっと感動しちゃいました。今使っているノートPCより快適でしたよ(笑)。社内会議に持っていきましたけど、バッテリーも全然減らないし。

――おお、なかなか好感触ですね。ペンとか使ってみました?

コンドウ: 会議に持っていったときはよく使いました。スクリーンキーボードで画面をタッチしてタイピングする方法もありますけど、短い文章のときはペンが気楽に使えていいですね。鉛筆で紙に書いてる感覚に近くて、書き心地も良かったです。これは実際に使ってみないと、分かりにくい部分かもしれませんね。

 書き心地がよかったので、手書き文字の認識でメールを返そうとしたんですけど、長い文章を書こうとすると大変なので、できるだけ短い文章になるよう考えて、ムダな文章も減った気がしましたね。書いた文字の認識スピードや、精度が上がるともっと使いやすそうですね……あっ、でもこれは私の字が下手なだけなのかな?

――そんなことはない……と思います。逆に気になったポイントは?

コンドウ: 画面が大きいのはいいんですけど、手のひら静脈認証のセンサーがあることもあって横幅が広いのが、少し気になりました。私は大丈夫でしたけど、社外に持ち出すときに、女の子のバッグだと入らないことがあるかもしれません。

 想像ですが、認証のセンサーがカメラと一体化してタブレットの上部に収まるとさらにコンパクトになりそう。銀行のATMなんかにも手のひら静脈のセンサーがあったりしますけど、タブレットに載っているセンサーは本当に小さいんですね。500円玉くらいでしょうか。

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――その手のひら静脈認証はどうでした?

コンドウ: いつもパスワードを使っているので、それに比べて楽でしたね。最近はWindowsのログインパスワードの他に、HDD暗号化ソフトのパスワードも入れなきゃいけなくてイヤだったんですよ。

 このほかにも、経費精算や勤怠管理など、いろいろなアプリケーションでパスワードの入力を求められます。定期的にパスワードを変えなきゃいけないサービスもあって、そのパスワードの一覧をファイルサーバ内に入れてるんですよ。あまり褒められた行為ではないですが。これが手のひら静脈の認証1回だけで済んでくれれば、どれだけ楽か……。

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 無線キーボードがあったら、入力の問題も解決するし、タブレットもなかなかいいですね。もう、いちいちパスワードを入力するのは面倒でイヤだし、パスワードがなくなるってかなり画期的だと思いませんか? このタブレットの方が動きも早いし、ウチのPC変えてくれないんですかね。

――あー、その話は直接情シスに言った方がいいかもしれません(笑)

情シス・イシノから見た「ARROWS Tab Q737/P-PV」、その評価は?

――今回のARROWS Tab、使ってみてどうでしたか?

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イシノ: 最近、来年度以降の貸与PCをどうするか考えているんだけど、これからはタブレットも候補に入れようと思ってるんだよね。「持ち運びたいけどPCが重い」って言う人が多くて。その点、今回のARROWS Tabは少し大きいけど軽くてなかなか良かったよ。

 高性能なノートPC並みのスペックを持ってて、手のひら静脈センサーがあることもあって、フットプリントはやや大きいけど、セキュリティ重視のマシンとして、自席、会議、顧客先、自宅とどこにいても高いパフォーマンスが発揮できることを目指したんじゃないかなあ。働き方もどんどん多様化しているし、「どこでも仕事ができる」というのがスペック面、セキュリティ面からサポートされている印象だったかな。

――手のひら静脈認証はどうでした?

イシノ: 最近、会社がPマークを取得したこともあって、PCのセキュリティに関しては敏感になっているんだよね。手のひら静脈もそうだけど、生体認証ってパスワードに比べて手軽という面もあるけど、それ以上に、なりすましができないから確実に個人が特定できることがポイントなんだよね。

 このマシンは手のひらの静脈を認証に使うけど、体内の情報だから指紋や顔に比べて複製できないのが特長らしいね。強固なセキュリティを求める企業に向いているんじゃないかと思うよ。非接触で認証できるのもポイントになるかな。今まで指紋認証のPCを導入したこともあるけど、乾燥していたり、湿っていたりするとどうしても認証エラーが起こりがちだから。

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 静脈の情報を登録するときは少し時間がかかるけど、それさえ終えてしまえばあとは早いね。大体1秒しないくらいで認証できたよ。より利便性を追求するならば、添付している富士通の認証アプリケーションを通じて、認証データを使ったSSO(シングルサインオン)を使えばいいと思う。そうすると、みんながパスワードを入力する場面が減って喜ばれそう。

 あと、端末とは直接関係はないけど「CLEARSURE」だっけ? データのリモート消去のサービスも追加できるみたいだから、営業が多い会社にとっては、リスクヘッジのために心強いかもね。ウチでは盗まれたときのためにHDD暗号化ソフトを導入したけれど、CLEARSUREは完全にデータを消せると言うのと、ちゃんとデータ消去の報告が送信されてくるのはいいところ。社員が安心してPCを持ち出せるように、利便性を損なわない部分で情報漏えい対策をしていきたいね。

――ちなみにスペック面は?

イシノ: Core i5/i7に暗号化機能付きSSD、そしてディスプレイはフルHD。スペックとしては言うことないかな。重さも1キロ切ってるから(※通常モデルの場合)、モバイルキーボードと合わせて持ち歩いても、そこまで負担にはならなさそう。

 あと液晶が“アンチグレア”なのは地味にうれしい。タブレットは外付けの液晶ディスプレイと違って、斜めにして使うことが多いよね。オフィスで使う場合は特に、蛍光灯が映り込んで気になることがあるんだけど、そこに気を回してくれるのが、いかにも日本企業らしいというかさ。

――ズバリ、ARROWS Tabはうちの会社に導入できそうですか?

イシノ: ズバリ、というと難しい問題だね。タブレットってノートPCと比べて、業務による向き不向きがはっきり出るからね。

 例えばウチの場合、営業だったら、外回りなどで使いやすいタブレットは向いてるんだけど、記者の場合は、仮に外に持ち出すにしてもしっかりとしたキーボードがあった方がいいでしょ。だったら、静脈認証付きの薄型ノートPCの方がいい。セキュリティを重視しすぎて、仕事で使いづらくなったら本末転倒になっちゃう。

 だから、もし検討するなら、営業向けでどのような活用シーンがあるか、検証を進めていく形になると思うよ。触ってみて分かったけど、タブレットにも明確なメリットがあるから、この製品も含めていろいろ調べてみて、来年度以降、社員のみんなが選べる選択肢に加えられたらって思うよ。


 いかがでしたか? コンドウさんもイシノさんも、実際にARROWS Tab Q737/P-PVを触ってみて、いろいろな気付きがあったようです。

 今回はアイティメディアで使ってみましたが、手のひら静脈認証をはじめとする強固なセキュリティ機能があるため、金融や医療分野など個人情報や機微情報を日常的に取り扱うような企業にも向いており、実際に導入する企業も増えてきているとのこと。

 画面の大きさも対面接客の場面では大きなメリットになりそうです。手のひら静脈センサー部分を外した「ARROWS Tab Q737/P」であれば、防水防塵耐薬品対応なので、工事現場などの過酷な環境であっても問題なく使えます。

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ARROWS Tab Q737/P-PVの利用シーン例

 富士通では、手のひら静脈を使い「タッチパネルをさっとなぞる」だけで本人認証が行えるスライド式の認証技術も開発しており、今後もさらに便利な機能が出てくるかもしれません。セキュリティを重視しつつ、ワークスタイル改革を進めたい――。そんなIT部門の方は一度「ARROWS Tab Q737/P-PV」を試してみてはいかがですか?

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提供:富士通株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2017年3月31日