「日本の人事部の『現場に本当に必要なもの』を追求」 HRTechを実現する人事体制SuperStreamが15年ぶりに人事給与システムを大幅刷新

人材(Human)を資産(Resources)と見なし、ITの力で有効活用を促進するHRTechが注目を浴びている。24年間、人事給与システムを作り続けてきた老舗のERPパッケージベンダーが新たにリリースした、「人材の個人情報」を活用するためのツールとは。

» 2019年09月04日 10時00分 公開
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 最新のトレンド技術で華やかなビジネス成果を挙げる会社がある一方で、多くの企業は人材のリテンション(引き留め)に頭を悩ませている。労働人口の減少が深刻化する中、既存の人材を正しく評価し、自社の資産として成長させようという取り組みが活発になるのも当然だ。

 人材を正しく評価する上で必要な情報には、厳密な管理を要する個人情報が多く含まれる。取り扱いに最大限の配慮を必要とし、安易なアウトソースは法的にも社会倫理的にも許されない。人材管理は、自社のノウハウを高めることでしか高度化できないのだ。

 人事部は、社内の人材を管理するプロだ。人事部のパフォーマンスが人材の成長、ひいては企業の成長に直結するといっても過言ではない。しかし、その人事部自身が人材不足や古いシステムの人力管理に苦しんでいないだろうか。

 人事部門のパフォーマンスを上げて人材の成長を促すにはどうすれば良いか。2000社を超える企業の人事部と会ってきた、人事給与システムのプロに話を聞いた。

「人材活用」に向けて、人事業務への要求が高度化している

山田 誠氏 スーパーストリーム 取締役 企画開発本部長 山田 誠氏

 「人事部に求められているものが複雑化、高度化しています」と、スーパーストリームの取締役で企画開発本部長を務める山田 誠氏は語った。

 「MBO(Management by Objectives)で見える短期的な成果だけで判断する人事評価に、企業経営者が疑問を持ち始めています。人材を中長期的に評価し、組織の定めるゴールや価値観にどれくらい沿っているのかを知りたいときにフィットするのは昨今注目されている『OKR』(Objectives and Key Results)の考え方です。そこでOKRを実現する仕組みが今こそ必要なのです」(山田氏)

 経営者や組織の管理者は、「組織の人材がどの程度のスキルとポテンシャルを持っているか」「企業・組織の定める目標に向けて、中長期的な視点でどのように人材育成をしていけば良いのか」を考えている。データドリブンな意思決定には正確な情報が必須で、人材情報も例外ではない。そして、人材に関するデータを管理しているのが人事だ。現在、人事は「人材」という企業の原資を扱うプロとして高度な情報管理を求められている。

SuperStreamは、発売以来9113社の企業に導入されている。上場企業での導入数は788社で、上場企業内のシェアは20%に上る(いずれも2019年3月時点)。2017年には、山田氏が「『現場に本当に必要なもの』を考えてリリースした」と語る経営基盤ソリューション「SuperStream-NX 統合会計」のV2をリリース。

 そしてV2会計のリリースから2年経った2019年9月、スーパーストリームは人事給与システムを15年ぶりに刷新、会計システムとアーキテクチャを共通化した『新』人事給与シリーズをリリースすると発表した。

 山田氏は今回の発表について、「今、日本の人事部が求めているものだけを考え、全て詰め込んだ結果、ある意味”究極“のシステムになったと考えています」と自信を見せる。

V2NX V2会計シリーズと人事給与シリーズでアーキテクチャを統合した NX V2会計シリーズと人事給与シリーズでアーキテクチャを統合した

 山田氏は、今まで2000社を超える企業の人事部に出会い、会計/人事給与システムと向き合ってきた。キャリアの集大成といえるV2人事給与シリーズは「触れば必ず欲しくなる」(山田氏)ほどの快適な操作性を実現する。

「Excel職人芸」を効率化

 例えば、現場リーダーからの「特定の社員のキャリアパスを振り返りたい」という要望や、役職者からの「入社4年目の社員のパフォーマンスを横串で比較したい」という要望、経営者から「組織改編に伴う異動や昇給のシミュレーションをしたい」という要望が出たとき、人事は基幹システムからCSVでデータをエクスポートし、必要な情報を抜き出してレポートを作成する。いわゆる「Excel職人」の業務である。人事の現場が欲しいのは、まだまだ残るこれらの手作業の効率化だ。

 V2人事給与シリーズは、従業員を検索でリスト表示し、検索結果から直接「Microsoft Excel」や「Adobe PDF」に出力する。リスト画面上で右クリックして出力形式を選択し、そのままレポーティングができる。

 また、「NX V2を使った方が“本当に使いやすい”と言ってくださるのは、レポートを作表するグリッド機能です。会計シリーズでも好評であった当技術は、世界レベルに達しているという自信があります」と山田氏が自負するのが、以下の画面だ。

検索結果からそのまま任意の形式で出力できる 検索結果からそのまま任意の形式で出力できる

 シンプルな画面だが、「所属部門コード」や「従業員番号」といったカラムを検索画面内で自在に動かし、1つのフィールド内に複数の要素を表示できる。グリッド上でのソート・絞り込みやカラムの表示/非表示設定や多段表示、サイズ調整にも対応し、集計や平均値算出も可能。レポートを作るための、いわゆるExcel職人的なタスクを自動化した。

例えば、「所属部門所属名」をマウスドラッグして単独のカラムにする、「従業員番号」を従業員氏名と同じフィールドに表示するといった操作が可能 例えば、「所属部門所属名」をマウスドラッグして単独のカラムにする、「従業員番号」を従業員氏名と同じフィールドに表示するといった操作が可能

検索性を高め、「知りたい情報」をすぐに手元に

 例えば、「リーダー候補として研修を受けるべき人材をピックアップしたい」という要望を受けた場合、現場リーダーからの推薦を募っても、「研修を受けたい人は申請して」と自薦の通知を出しても、最も適した人材が見つかるとは限らない。数百、数千という従業員から「組織の定めるゴールに到達するために出世するべき人材」を客観的に選ぶには、個人の業績や評価、保有するスキルなどから多角的に比較評価する必要がある。

 このような場合に活用できるのが、OKRを日本の人事戦略に落とし込んだ「日本版タレントマネジメント」の機能だ。

 Pivot形式の集計では、属性条件を縦と横に定義して該当する社員を抽出、その結果から比較や詳細情報の画面に遷移できる。

検索から個別情報の参照までの遷移がスムーズ、「ちょっと知りたい」をノンストレスに実現する 検索から個別情報の参照までの遷移がスムーズ、「ちょっと知りたい」をノンストレスに実現する

 連結人事による「横串の比較」にも対応する。Pivot集計や検索の結果から、複数の組織やグループを横断して、従業員のキャリアパスやパフォーマンスを比較したい場合、「タレントボックス」画面が活用できる。

タレントボックス タレントボックス

 タレントボックス画面は、どの人材にどのようなスキルがあり、その人材にはどの程度の報酬が渡されているのかなどを可視化する。

「個人間はもちろん、部署間や部署を横断した役職者同士の比較、性別や年代での検索にも対応し、あらゆる切り口で人材を比較できます」(山田氏)

 そして集計や検索結果、タレントボックスから従業員個人の詳細情報へのドリルダウンも可能だ。

従業員1人の情報が1ページで表示される 従業員1人の情報が1ページで表示される

 画像上部、右側にあるのは「タイムライン」。クリックすると横軸を時間として、入社以来の異動や昇降格の履歴が表示される。

画像上部、右側にある「タイムライン」をクリックすると従業員のキャリアヒストリーがひと目で分かる 画像上部、右側にある「タイムライン」をクリックすると従業員のキャリアヒストリーがひと目で分かる

 同一ページ内に、各ポジションに対する必要スキルが定義された「ジョブディスクリプション」がある。経営指針に沿った従業員の「あるべき姿」と「現在状態」のギャップや、従業員の適正を可視化する。

 ここまでの機能を使えば、例えば「営業部門に所属する30代の社員を全て抽出し、タレントボックスで比較して、必要スキルの達成状況から管理職教育の受講を促す人材を選ぶ」といった活用が可能となる。

お客さまの「もっと!」を全て詰め込む

 人事情報は、比較や検索のパターンが多いのが特徴だ。さまざまな切り口から柔軟に比較するため、山田氏は「企業ごとの帳票カスタマイズは除外し、検索も出力も“やわらかく”作り込みました」と言う。

 スーパーストリームがERPシステムの販売を始めたのは1995年だ。同社はそれ以来、「日本の会計・人事をもっと優しく、もっと便利に」をモットーに、会計/人事給与システムを24年間作り続けてきた。そんな老舗の商材の最新リリースには、常に顧客に向き合ってきた同社の「現場感」が凝縮されている。

「V2人事給与シリーズは、国産人事給与システムの“究極系”です」(山田氏)

 長期的な企業の成長を支えるのは人材の成長だ。中長期的な視点で人材を支援するには、しっかりと記録してきた人事情報と、それを情報資材として生かすための仕組みが必要だ。山田氏は、V2人事給与シリーズについて、「現場が本当に必要なものだけを詰め込みました。一度使ったら、離れられなくなるはず」と自信を見せた。

SuperStream-NX最新の「V2人事給与シリーズ」については、来る9月20日、東京・品川で開催される年間最大のイベント「SuperStream Forum 2019」で詳しく紹介される。SuperStreamがどのようにして人事部門にイノベーションを起こすのか。ぜひこの場で体感してみてほしい。

SuperStream Forum 2019公式サイト

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提供:スーパーストリーム株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2019年9月17日