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» 2019年09月05日 10時00分 公開

「あと5分動いてくれれば助かったのに」を解消する方法:電源トラブル対策していますか? エッジ環境に最適なUPSの形とは

企業のデジタルトランスフォーメーションが推進される中、エッジ環境の重要性が増している。そこで注意すべきは、インフラ環境における電源保護だ。停電が原因でシステムが止まってしまうと、事業継続に影響が出ることもある。その対策について考察する。

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 「エッジコンピューティング」とは、データの発生もしくは、処理が行われる場所の近くでコンピュータ処理を行うことである。多くの企業において、拠点に置かれるサーバやストレージ、ネットワークなどを必要とするシステムが「エッジ環境」である。デジタルトランスフォーメーションの進行によって、金融業においてはATM(現金自動預け払い機)やセキュリティカメラ、小売業においてはPOS周辺機器やセキュリティゲート、電子プライスタグ、ヘルスケアにおいては医用画像管理システムやレセプト端末、電子カルテシステム、調剤薬局システムなど、エッジコンピューティングを必要とするシステムは枚挙にいとまがない。

 また、IoT(Internet of Things)が浸透することで、工場においては産業用PCやPLC(プログラマブルロジックコントローラー)、ロボットなどが導入されている。例えば、工場のロボットやセンサーから得られるデータを使って、タイムラグのない異常検知や故障予測、生産ラインの制御などが実現できるようになった。

 最近は、エッジ環境の処理能力を高めて、よりリアルタイムにデータを活用したいというニーズも高まっている。もはやエッジ環境は、止まってはいけないものになりつつあるのだ。

 しかしながら、このようなエッジ環境は、IT部門のスタッフがいない地方の拠点や多数の離れた拠点に設置されていることが多い。そのためIT部門の統制が行き届かず、物理インフラの管理や保護が不十分なこともある。

シュナイダーエレクトリックの宮坂美樹氏

 「データセンターにおけるサーバやネットワーク、ストレージといったITインフラと同じような保護環境がエッジ環境にも求められています。中でもエッジ環境のインフラ障害で心配されるのは電源周りの問題です。電源トラブルで電気の供給が絶たれると、全てのシステムが止まってしまいます。オペレーションの停止はビジネスに大きな影響がありますが、恐れるべき点は、急な電源障害によって収集したデータやシステムが破損することです。『あと5分動いてくれれば助かったのに』という声はよく聞きます」と話すのは、シュナイダーエレクトリックの宮坂美樹氏(セキュアパワー製品本部 リージョナルオファーマネージャー)だ。

 5分あれば、電源トラブルが解消したり、システムを正常にシャットダウンしてデータやシステムの破損を防げたりする可能性がある。これを実現するのが、エッジ環境への「単相UPS(無停電電源装置)」の設置だ。

 「データセンターで使われる大型の三相UPSは、エッジ環境においては電力容量が過剰だったり、スペースや重量などの問題で不向きだったりします。ですから中小規模向けの容量帯で、中小型である単相UPSが適しているのです」(宮坂氏)

エッジ環境向けUPSの選定ならびに、「SRT1000XLJ」の特長

 シュナイダーエレクトリックは、中小規模環境向けの過酷な環境のエッジに利用できる「SecureUPS」や中小規模のサーバやストレージ向けの「Smart-UPS SMT/SUA」シリーズを提供してきた。

 SecureUPSは、8年の超長寿命バッテリーを搭載し、動作保証温度が−10〜55℃、「汚染度レベル3」という粉じんが舞うような過酷な生産現場でも利用できる常時インバーター方式のUPSだ。常時インバーター方式は、電圧が安定していて、高品質の電源を供給できる方式で、万が一、電源トラブルがあったとしてもバックアップ運転への切り替え時間が発生しない。しかしながら、超長寿命製品ライフサイクルや悪環境対応を必要としない一般的な事務所や店舗などのエッジ環境では、オーバースペックになる可能性がある。

 Smart-UPS SMT/SUAシリーズは、ラインインタラクティブ方式のUPSだ。エンタープライズサーバといったIT機器は、この方式が採用されるケースが多い。しかしSmart-UPS SMT/SUAシリーズは、産業用情報処理現場のようにIT機器以外の製品の保護や、高温多湿な環境での電源品質障害に対応できない可能性がある。また、拡張バッテリーに対応していないモデルのため、数時間にわたる電源供給が必要な基幹システムなどには適さない。

 「ラインインタラクティブ方式のUPSは、バッテリー運転切り替え時に10ms以内の切り替え時間が発生するので、接続機器がそれに対応できること、比較的安定した商用電源があることが前提となります。エンタープライズサーバの製品仕様および設置される環境は、多くの場合、どちらの条件も満たしています。しかしながら、IT機器以外の不特定製品、また商用電源が何らかの理由により不安定な場合、ラインインタラクティブ方式のUPSは不向きなこともあります。また店舗などの場合は設置スペースが限られるので、大きいUPSは導入しにくいのです」(宮坂氏)

 今回、販売を開始した常時インバーター方式の単相UPS「APC Smart-UPS SRT 1000VA 100V」(以下、SRT1000XLJ)は、SecureUPSやSmart-UPSの不得手なところを埋めるために登場した新製品だ。SRT1000XLJは、APCブランドの「APC Smart-UPS On-Line SRTシリーズ」における1000VA容量帯のモデルとなる。

SRT1000XLJ

 特長は、電力コストとCO2排出量を削減する「グリーンモード」を搭載し、95%を超える高効率での稼働を実現したことと、最大10台の拡張バッテリーの接続により長時間バックアップが可能になったことだ。拡張バッテリーにより、900Wでの運転時最大403分、450Wでの運転時に最大847分ものバックアップ時間を維持し、可用性を確保する。

 高効率、長時間バックアップという特長は、エッジ環境での利用ニーズにマッチする。単相UPSのため小型で、タワーとラックマウントの両方の設置環境に適合できる点もメリットになるだろう。外形寸法は432(幅)×85(高さ)×505(奥行)ミリ(ラックマウント時)だ。

 操作面でも工夫を凝らしている。UPSの状態を色とアイコンで表示し、日本語を含む8カ国語に対応したLCDマルチカラーディスプレイを備える。停電発生時のワーニングや、バッテリー切れのアラートを、赤色ランプで知らせるような仕組みを搭載する。

 宮坂氏は、「SRT1000XLJは、最大出力が1000VA/900Wという容量帯、100V/110V/115V/120Vのマルチ入出力、力率補正、バッテリー期待寿命5年などスペックも高く、多くの用途に活用できます」と特長をまとめる。

 小規模サーバルームのサーバやストレージ、ネットワークはもちろん、安定したクリーンな電源を供給する常時インバーター方式なので、クリティカルなシステムにも安心して採用できる。拡張性が高く、小型で縦置きも横置きも可能な扱いやすい筐体は、現場のニーズに合わせて柔軟に設置可能だ。

 上述の製品特長は、ATMやセキュリティカメラ、POS周辺機器、セキュリティゲート、電子プライスタグ、医用画像管理システム、レセプト端末、電子カルテ端末、調剤薬局システムなど、非サーバ市場と呼ばれる幅広いシステムへの使用を想定したものだ。

 SRT1000XLJは、シュナイダーエレクトリックのUPS管理ソフトウェア「PowerChute Business Edition/Network Shutdown(別売)」で管理できる。遠隔からUPSの状態を管理できるだけでなく、停電などの電源トラブル時には、UPSが電源を供給している間にシステムを安全にシャットダウンして、データやシステムの破損といったトラブルを防げる。

 「SRT1000XLJは小型で、市場にある同等製品と比較しても申し分のない基本スペックの高さであること、また同時にリーズナブルな価格であることが特長です」(宮坂氏)

SRT1000XLJの特長
SRT1000XLJとSecureUPS、Smart-UPSの比較

顧客が求めるものを追求して、常に新しい製品を提供する

 高効率で、小型かつ長寿命を実現したSRT1000XLJはエッジ環境に最適なUPSだ。だが、狙いはこれだけではない。SRT1000XLJは、新しい設計思想に基づいて再設計されたAPCブランドの新製品群の第一弾なのだ。

 シュナイダーエレクトリックは、SRT1000XLJに用いたテクノロジーを駆使して、常時インバーター方式のUPSを全て新世代へ移行する予定だ。そしてさらにリチウムイオンバッテリー製品群も充実させていく予定だ。

 宮坂氏は「バッテリーをリチウムイオン対応にすることでさらなるUPSの小型軽量化とバッテリーの長寿命化が可能になります。このように常に新しい機能を開発し、顧客がUPSに求めているものを追求して、提供していきます」と同社の方向性を語る。

APCブランドと充実のサポートで、システムの信頼性を高める

 シュナイダーエレクトリックが提供するAPCブランドは、40年近く電力供給および物理ITインフラのリーディングカンパニーとして事業を展開してきた実績がある。APCブランドが市場で支持される理由の1つにサポート体制が挙げられる。

 SRT1000XLJには、UPSと保守サービスが一体となった「保守付きモデル」を用意する。基本は3年間の無償保証だが、延長保証として5年間保守に加え、バッテリーの予防交換が1回付いた「7年間保守付きモデル」も提供する。

 「お客さまによっては、7年ぐらいシステムを継続して、安心して使いたいというお話があります。そうしたニーズにも対応できるサポート力を持っています。交換時期を過ぎたバッテリーは十分な機能を発揮できなくなるだけではなく、バッテリーの内部短絡や電槽の破損などが発生し、二次障害の原因となる場合があります。重要な電源周りの機器だからこそ、バッテリーの取り換え時期にシュナイダーエレクトリックよりバッテリーの予防交換をお知らせしています」(宮坂氏)

 エッジ環境におけるUPSの重要度は高まるばかりだ。だが、遠隔地だったり、多数の拠点が存在するなどの理由から、管理が行き届かなくなり、物理インフラの保護、とりわけ電源保護に意識が向かないケースもある。だからこそ、UPSを忘れてはならない。高機能、長寿命、高い冗長性を持つSRT1000XLJは、BCP(事業継続計画)を考える上でも、ユーザーにとっての大きな選択肢になるはずだ。シュナイダーエレクトリックのサポート力により、エッジ環境のシステムの信頼性を高められるだろう。

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提供:シュナイダーエレクトリック株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2019年10月6日