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» 2020年08月07日 10時00分 公開

離れた場所のデータをつなぎ、活用を加速せよ NTTコミュニケーションズとインフォマティカの協業がDXにもたらす「価値」とは

DX時代に加速するデータ活用のニーズを支える基盤をどう実現し、増加するデータにどう対処するのか。そんな課題に挑むのがNTTコミュニケーションズとインフォマティカだ。2019年に協業を発表した両社は、ネットワークからアプリケーションまで、幅広いレイヤーで効率的なデータ管理と迅速な活用を支援する。その取り組みの内容と、コロナ時代の世界を見据えた今後のビジョンとは。両社が対談で明かした。

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対談動画

NTTコミュニケーションズとインフォマティカの協業がコロナ時代のDXにもたらす「価値」とは

 企業活動においてデータの価値が増す中、突発的なビジネス情勢の変化や災害、サイバー攻撃などからデータを守り、活用するための基盤をどう構成するかは重要な問題だ。ビジネスの変化を柔軟に支えられるテクノロジーを実現しようと、IT企業の間ではそれぞれの力を合わせる「共創」の動きが出てきている。その一例が、ネットワーク製品やクラウド基盤などを幅広く扱うNTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)と、データ統合や管理向けソリューションを手掛けるインフォマティカの協業だ。

 NTT Comは、「ITを活用してさまざまな社会課題を解決できる世界『Smart World』の実現を目指す」とのビジョンを掲げ、顧客企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する戦略を打ち出している。この戦略の中核に位置するのが、データ利活用に必要な全ての機能をワンストップで利用できるプラットフォーム「Smart Data Platform」だ。Smart Data Platformを構成する際、同社は自社のネットワークとクラウドの技術を組み合わせるだけでなく、そのデータ活用基盤としてインフォマティカの製品を採用した。

 NTT Comとインフォマティカの2社が協業して実現したSmart Data Platformとは具体的にどのようなものなのか。2社の協業はDXにどのような価値をもたらすのか。NTT Comの取締役で、プラットフォームサービス本部 データプラットフォームサービス部長を務める佐々倉 秀一氏と、インフォマティカ・ジャパン代表取締役社長の吉田 浩生氏に話を聞いた。

NTT Comとインフォマティカ、DXに向けて協業を決めた理由とは

Q 佐々倉さんに伺います。顧客企業のDXを支援するNTT Comの戦略の中核にはSmart Data Platformがありますが、これはどのようなものでしょうか。Smart Data Platformが生まれた背景も含め教えてください。

佐々倉氏 NTT Comは顧客、社会のDXを支援する、DX Enablerになりたいと考えています。DX実現の鍵はデータの利活用です。そのため、データの利活用をワンストップで実行する仕組みとして、Smart Data Platformを用意しました。

NTT Comの佐々倉 秀一氏(取締役 プラットフォームサービス本部 データプラットフォームサービス部長)

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行に伴い、これまでと同じ働き方やプロセスで業務を進めることが難しくなり、多くの企業がDXの必要性を痛感されているかと思います。私も、従来のアナログな業務をデジタル化する試みが、日本においても一気に加速したと感じています。

 非接触やリモートでも業務が進められるよう、クラウド化はこれからますます進むでしょう。サービスやアプリケーションがクラウドに移行し、それに伴いデータもクラウドに移行します。お客さまや私たちの社会は、さまざまなクラウドサービスを利用しながら発展していく。NTT Comはそのようなトレンドを念頭に、提供するサービスの価値を見直してまいりました。

 ご案内の通り、アナログ業務のデジタル化やクラウドへの対応というのは、DXの「はじめの一歩」に過ぎません。多くのお客さまが、データを利活用して新たな顧客体験や価値創造へと結び付けられてこそ、真の意味でのDXだと考えておられます。

 NTT Comはクラウドや拠点、センサーなどを結び、発生するトランザクションを効率的に扱えるようにします。単に「トラフィック」をお運びするのではなく、お運びしているものを「多様なデータ」と捉え、お客さまがこれらを組合わせることによって新たな価値を創出するお手伝いをしたいと考えております。それをエンドツーエンド、そしてワンストップで実現していただくための基盤(プラットフォーム)がSmart Data Platformなのです。

NTT Comの戦略の中核にあるSmart Data Platform(出典:NTT Com)

データの種類や制約を超えた柔軟性が問われる「データ4.0」の時代へ

Q 吉田さんに伺います。DXにおいて、データ利活用の重要性が改めて強調されています。データマネジメントの総合基盤であるインフォマティカは、DXを推進する際にどのような強みを発揮できますか。

吉田氏 DXで重要なのはデータドリブンであることです。データについては、1.0から4.0へと時代の流れがあると考えています。「データ1.0」は、ホストコンピュータやメインフレームで特定業務のために特定データを利用するものでした。次の「データ2.0」はオープンコンピューティングやクライアント/サーバの時代で、ホストのデータをオープンにし、さまざまな部門で活用するための取り組みでした。この段階ではまだ、定型業務のために定型データを扱っていました。

インフォマティカの吉田 浩生氏(代表取締役社長)

 「データ3.0」は過渡期でした。定型データだけでは駄目だと分かり、非定型、さらに非構造化、半構造化といった全てのデータを経営資産にしようと取り組んだ時代です。今は「データ4.0」となり、データドリブンかつ効率的にさまざまなデータを扱えるようにする時代を迎えています。そこで起こった大きな変革がAIの活用です。AIでいかに効率化できるかが鍵です。爆発的にデータが増えた際は、クラウドネイティブの柔軟な対応も必要です。データ4.0で必要となるものを1つのプラットフォームで提供できるのがインフォマティカの強みです。

「データ1.0」から「データ4.0」への変遷(出典:インフォマティカ)

Smart Data Platformに生かされるインフォマティカの強み

Q 2019年10月に開催されたイベント「NTT Communications Forum 2019」で、2社の協業を発表されました。協業したことの価値はどのようなものになりますか。

吉田氏 ご存じのように、NTT Comはネットワークの雄です。世界の200を超える国や地域にネットワークサービスを提供しています。中でも私たちが注目したのは、ネットワークのアンダーレイからオーバーレイまでのソリューションをシームレスに提供できる点です。これらにインフォマティカのデータ活用ソリューションを載せることで、両社のソリューションをクラウドネイティブな形で提供できます。

佐々倉氏 Smart Data Platformでは、さまざまな場所に混在するアプリケーションやデータ、センサーなどをネットワークでつなぎ、クラウドやデータセンターも提供します。また、ネットワークサービスにおいては、高品質かつ信頼性も高い「Flexible InterConnect」といった機能も提供し、データの通り道を拡大してきました。

 一方で、データの利活用のためには、データをワンストップで扱えるようなアプリケーション領域のソリューションも重要となります。インフォマティカは豊富な実績と高い技術を持ち、さまざまな環境を接続する能力があります。インフォマティカと組むことで、より迅速にデータの利活用ソリューションを提供できると考えました。

 インフォマティカは単にデータ連携に限らず、データの品質管理やメタデータ管理など、データマネジメントに必要な各機能を提供し、多くの実績があります。両社が一緒に取り組むことで、フルラインアップのデータ活用機能を高品質なネットワークとクラウドを使ってワンストップで提供できます。

ネットワークからアプリケーションまで、Smart Data Platformが実現する価値

Q 協業の発表以降、具体的な施策はどのように進んでいますか。

吉田氏 インフォマティカの全てのデータマネジメントポートフォリオをSmart Data Platformに連携させています。またNTT Comが提供する「Enterprise Cloud」の上で動く「ECL-Hosted Runtime Environment」という新サービスを共同で開発し、既に一部の企業には提供しています。今後さらなる協業を具体化し、順次提供します。

Q 佐々倉さんにお伺いしますが、今回の協業だからこそのメリットとはどのようなものになりますか。ユースケースもあればお願いします。

佐々倉氏 NTT Comは、ネットワークからクラウドまでデータの通り道を整備するプロです。データ連携のプロであるインフォマティカとの協業により、お客さまに対して多くのバリューを提供できると考えています。

 一つの事例をご紹介しましょう。オンプレミスとクラウドに点在するデータをつなぎ合わせて活用できるようにするという案件がありました。この案件では、扱うそれぞれのデータの中身を理解し、重要性や即時性なども考慮した上で「エンドポイントをどこに置くのか」「プロトコルは何にすべきか」さらに「秘匿性やセキュリティレベルをどう確保するか」など、あらゆる項目について、プロの視点でネットワーク設計を行いました。

 さらに、アプリケーションレベルでは「さまざまなクラウドを利用したい」「IT部門のエンジニアだけでなく、ビジネス部門でDXを推進したい人にも扱いやすくしたい」という要望に「Informatica Intelligent Cloud Services」(IICS)をセットでご提案させていただきました。多彩なコネクターを持ち、GUIで簡単に接続先を増やせるIICSは最適だと考えたからです。この事例では「ネットワークとアプリケーションの双方を理解し、一体的な設計やワンストップでの運用に対応できたからこそ(NTT Comとインフォマティカを)選んだ」というお言葉を頂きました。これこそ、両社が一体となることでご提供できる価値だと考えています。

Q Smart Data Platformの中で発揮できるインフォマティカの価値は、どのようなものになりますか。

吉田氏 インフォマティカには「CLAIRE」と呼ぶAIエンジンがあります。これはインフォマティカ製品全てでAIを使えるようにするものです。データマネジメントとAIを融合させたことがインフォマティカの最大の特長でもあり、これでSmart Data Platformのデータにまつわる機能を加速します。

コロナ時代の世界へ DXを加速するデータマネジメントのビジョンとは

Q COVID-19への対応を含め、経済産業省が発表した「2025年の崖」を待たずにDXに取り組むべきとの声もあります。コロナとの共生、コロナ時代の世界を見据え、今後DXのためにはどういった仕組みが求められますか。

佐々倉氏 COVID-19の影響で、例えばある企業では海外に持つ生産ラインが停止し、部品の供給が滞ったという話があります。こうした課題の解決には、各地のサプライヤーのデータをリアルタイムに把握し、代替案を素早く出す必要があります。これを実現するには、それぞれの拠点のデータを一元的に扱えるようにしつつ、データのサイロ化を解消し、つなぎ合わせることでダイナミックに使えるようにする必要も出てきます。

 また、データ利活用が進むとデータ量も飛躍的に増加します。膨大なデータを連携させて活用する際、その過程でさまざまなジャッジにCLAIREを導入いただくことで、プロセスを効率化させることが可能です。Smart Data PlatformでDXを進めていただく際に、特化型AIをプロセスに組み込んでいくことは、今後ますます重要になると考えています。インフォマティカのCLAIREや、私たちの「COTOHA」という日本語ネイティブの言語AIなど、簡単にAIも導入いただける準備を進めています。

Q 最後に、今後のビジョンについて教えてください。

吉田氏 インフォマティカは2020年6月に新たな事業戦略を発表しました。その中で重視しているのが、クラウドソリューションの充実とパートナーとのより綿密な連携です。NTT Comとの協業は、この2つを包含しています。同社のクラウドにインフォマティカ製品を積極的に載せていくことは、米国本社が決めたことでもあります。今後も協業によって提供できるサービスをどんどん増やします。

佐々倉氏 今後クラウド化やマルチクラウド化が進めば、さらにデータを接続する先が増えます。そのためにも連携先のパートナーとの協業は広げていきます。NTT Comはデータの通り道に当たる部分を強化し、インフォマティカには連携先となるクラウドとのつなぎ込みの部分をさらに強化してもらいます。そういった中で、両社がタッグを組んでエコシステムを作り、顧客のニーズに対応していきたいと考えております。

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提供:エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社、インフォマティカ・ジャパン株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2020年8月31日

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