テレワークでPC紛失、もう諦めるしかない?――ピンチを救うセキュリティ対策PCの盗難、紛失による情報漏えいを防ぐ

テレワークが企業に不可欠となる中、オフィス外で作業する際、従業員のPCに保管された重要な情報をどう守るかが課題だ。情シスの目が届かない場所で営業時間外にPCを紛失――、といった状況でも迅速に対策を講じるにはどうすればいいのか。

» 2021年03月12日 10時00分 公開
[PR/ITmedia]
PR

テレワークで一層重要になる「セキュリティと生産性の両立」

 2020年4月の緊急事態宣言から約1年、多くの企業でテレワークが検討され、すでに導入を始めた企業もある。だが、急な導入を迫られたため、セキュリティ面の不安からテレワークに踏み切れないケースや不安を抱えたままテレワークを始めてしまうケースもあるようだ。特に懸念される点として「従業員のPCに保管されている重要な情報をどう守るか」が挙げられる。テレワークの際は、PCの盗難や紛失をはじめとしたリスクへの対策が求められるが、予算の制約もある中で、効果的な対策を迅速に見極め、実施するのは難しい。

 2020年7月、ニューノーマルにおける働き方として「Work Life Shift」というコンセプトを掲げ、従業員約8万人の「原則テレワーク」に踏み切ったのが富士通だ。現在、同社は自社の経験とノウハウを活用し、テレワークに課題を抱える企業にさまざまな解決策を提案している。富士通の望月 誠氏(国内ビジネス推進統括部 クライアント商品企画部)は、企業が抱える課題をこう説明する。

 「取り急ぎテレワークを始めなければならない状況であっても、環境がきちんと整備されていないケースもあり、なかなかテレワークに踏み切れていないお客さまも多いようです。何から始めたらいいのか、どういった運用を行えばよいのか、といった運用設計はシステム管理者にとって頭を悩ませる部分でもあり、それが導入のハードルにもなっています」(望月氏)

富士通の望月 誠氏

 同氏によれば、富士通には顧客から「従業員にオフィスの外で仕事をさせることが不安だが、どんな対策を講じればよいか」「テレワーク向けにPCの支給を検討しているが、データの漏えいやPCの盗難が心配だ」といった相談が多く寄せられている。しかし、セキュリティを懸念するあまり、テレワークを実施できなかったり、効率が落ちてしまったりするのは問題だ。

 「重要なのは、セキュリティを維持しつつ、業務効率や生産性を向上させることです」(望月氏)

 富士通は、テレワーク環境下におけるエンドポイントのセキュリティ強化を重視している。望月氏は「具体的には、マルウェア対策と本人認証、データ保護の3つの観点から総合的なセキュリティ対策を提案しています」と話す。

テレワークの課題を考慮した3つのセキュリティ対策(出典:富士通)

 同社はテレワークに必要なセキュリティ対策を実現するPCとして「FUJITSU Notebook LIFEBOOK」「FUJITSU Tablet ARROWS Tab」シリーズを提供する。2021年1月26日に発表した一部モデル(注)は、富士通独自のハードウェア「Endpoint Management Chip」(EMC)によって、マルウェア感染を速やかに検知し、BIOSを修復する機能を標準搭載している。

(注)LIFEBOOK「U9311/F」「U9311X/F」「U7311/F」およびARROWS Tab「Q7311/FE」「Q7311/FB」

 また、本人認証を強化したソフトウェアとして「AuthConductor Client Basic」を提供している。Windowsや業務システムのログインにおいて、手のひら静脈、指紋、顔による認証やICカードを使った認証を可能にする。これにより、ユーザーの利便性を向上させつつ、リテラシーを問わずセキュリティを確保することが可能だ。

 さらに、同社は遠隔操作でPC内のデータを保護するため、盗難、紛失による情報漏えい対策ソリューション「CLEARSURE」を提供する。

 富士通の本並裕輔氏(国内ビジネス推進統括部 クライアント商品企画部)は「PCが社外に持ち出されると移動中の電車でかばんごと網棚に忘れてしまったり、シェアードオフィスで席を外した隙に盗難に遭ったりと、情報漏えいにつながってしまうリスクがありますが、盗難や紛失に気づいた時に即座にPCロックやデータ消去ができることが、対策として最も重要なポイントだと考えています」と話す。

富士通の本並裕輔氏

電源オフでもPCの遠隔ロック、データ消去ができる「CLEARSURE」

 本並氏は、CLEARSUREについて「一般的なデータ消去のソリューションでは、動作条件としてPCの電源がオンでインターネットに接続されている必要がある場合がほとんどですが、CLEARSUREはPCの電源がオフの状態でも、無線WAN回線を利用してリモートからデータ消去やPCをロックできる点が最大の特長です」と話す。

 PCは電源をオフにした状態で持ち歩くケースがほとんどだ。そのため、電源がオフの状態でも動作できる点は非常に重要といえる。

 「システム管理者による遠隔操作でPCのロックや内蔵ドライブのデータ消去ができるほか、実行結果や最後にPCが起動された時刻、リモート指示を実施した時点でのPCの位置情報も把握できますので、情報漏えいの発生有無の判断やPCを捜索する際の手掛かりとして活用することが可能です。さらにユーザー自身がスマートフォンからPCをロックする運用も可能となっていますので、土日や深夜でシステム管理者とすぐには連絡が取れない場合でも、スピーディーな対策をとることができます」(本並氏)

 シンプルな管理画面もCLEARSUREの特長だ。システム管理者がログインすると、管理端末一覧が表示される。そこから対象の端末を選択して「端末ロック」「データ消去」などのメニューを選択、実行するだけでよい。

CLEARSUREの管理画面は、管理者のスキルを問わず、運用負荷も掛けないシンプルさを備える(出典:富士通)

 CLEARSUREからのロック指示を受信したPCは、ロック処理を実行する。ロック処理が正常に完了すると、システム管理者からのロック解除指示がない限りPCは起動できなくなるため、第三者がPCを立ち上げて操作することは不可能だ。

 「データ消去」を実行した場合、PCに搭載されている暗号化機能付きのHDD/フラッシュメモリディスクの暗号鍵が上書き消去される。これにより全てのデータを無効化するため、本体を分解してドライブを抜き取ってもデータを復元することはできない。

CLEARSUREの仕組み(出典:富士通)

 「CLEARSUREは、生命保険会社の営業職員、流通小売りの店舗や物流スタッフ、製造業の現場作業員など、重要なデータを扱うお客さまに活用されてきた実績があります。ある生命保険会社では、全国1万2000人の営業職員が利用するタブレットPCでCLEARSUREを活用しています。手のひら静脈認証と組み合わせることで、強固なセキュリティを確保できることが採用のポイントとなりました」(本並氏)

 また、ある流通小売企業は、顧客向けサービスのデジタル化に伴い、店頭に顧客向けのタブレットPCを設置した。その際、閉域LTE網とCLEARSUREを併用することで、不特定多数のユーザーが操作する端末のデータを安全かつ確実に保護できる仕組みを実現したという。

「安全、安心」が生産性や企業価値向上の鍵となる

 「CLEARSUREは、オフィス以外で仕事をするユーザーに安心感や利便性を提供するだけでなく、作業環境の選択肢を増やします。どこでも安心して仕事ができるPCを使うことで、ユーザーのリテラシーを問わず高度なセキュリティを確保することが可能となり、ユーザーだけでなく情報システム部門の不安や運用負担も軽減します」(本並氏)

 長年PCを提供し、顧客から寄せられた悩みを解決する手段として豊富な実績に裏打ちされたソリューションは、テレワークの実施に当たり「セキュリティ対策として何をすればよいか」と悩んでいたIT担当者にとっても格好の手掛かりになるのではないだろうか。

 「富士通はPCの利用シーンに応じた多彩なセキュリティソリューションをご用意しています。すでに多くのお客さまに導入いただき、薄い、軽い、頑丈といったPCのモビリティ性に加えて、さまざまなセキュリティリスクを想定したソリューションを取りそろえているという安心感が高く評価されています。ユーザーや情報システム部門が安全、安心に業務を進められる環境は生産性向上の土台になり、企業価値を高める上で重要になると考えています。長年にわたってたくさんのお客さまにPCセキュリティソリューションをご提案してきましたので、豊富な実績とセキュリティの知見には自信があります。テレワークにおけるPCのセキュリティ対策でお困りでしたら、ぜひ当社にご相談いただければと思います」(望月氏)

場所や時間にとらわれない働き方にフィットする富士通のLIFEBOOK U9シリーズ。テレワーク環境下では、利用するノートPCの軽さと使いやすさはもちろん、セキュリティにもこだわりたい。LIFEBOOK U9311/Fは、片手で軽々持てる約738g(※)の圧倒的な軽さとエンドポイントセキュリティ対策が魅力のモバイルPC。パスワードの使い回しや忘却、なりすましによる情報漏えい対策として、手のひらをかざすだけで本人認証できる富士通独自の手のひら静脈認証が搭載可能(カスタムメイド)。またウイルス感染やマルウェア攻撃に対し、自動で検知し、自己修復する機能が標準で搭載されており、多様化する利用シーンでも安心して利用できるさまざまなセキュリティ対策を備えている。さらに安心の堅牢設計、充実のインタフェース、長時間駆動が可能なバッテリー、こだわり設計キーボードを搭載するなど使いやすさも徹底的にこだわっており、まさにニューノーマル時代のビジネスユースにぴったりなモデルといえる。

(※)標準モデルの場合。平均値のため、各製品で重量が異なる場合があります。

FUJITSU Notebook LIFEBOOK U9311/Fの詳細については、こちらをご覧ください。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


提供:富士通株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2021年3月18日