データドリブンビジネスを実現する「Web検索のような分析環境」の実現方法「データと分析ツール」だけでは不十分

ビジネスの成長に欠かせない「データ活用」のニーズは高まる一方で、活用できるスキルを持った人材は少ない。Web検索ライクなUIを持ち、シームレスな分析によって意思決定を支援する「モダン・アナリティクス・クラウド」とは。

» 2021年08月24日 10時00分 公開
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 近年、データはビジネスを成長させる「次世代の石油(new oil)」と呼ばれる。デジタルトランスフォーメーション(DX)が企業の喫緊の課題となる中、ビジネスの現場で生成されるデータの重要性が高まっているためだ。

 自社が保有するデータやIoT(モノのインターネット)機器が収集するセンシングデータ、SNSのソーシャルデータ、公的機関が提供するオープンデータなど、さまざまな種類のデータを組み合わせて分析し、得られる知見を次の経営戦略に生かす「データドリブン(データ駆動型)ビジネス」が実現できれば、競合他社との差異化を図るうえで大きなアドバンテージとなる。

 どうすればデータ駆動型ビジネスを実現できるのか。例えばAI(人工知能)やML(機械学習)を備えた分析ツールを導入しても、全ての課題を克服する“銀の弾丸”は得られない。データに基づく意思決定の支援には、データと分析手段を用意するだけでは不十分だ。

データドリブンの壁となる「既存の構造」をどう超えるか

 データ駆動型ビジネスを目指す企業が直面しがちな課題の一つに「データのサイロ化」がある。例えば組織が部門単位の縦割り構造になっていて部門間でデータ共有ができないケースや各部門で導入しているアプリケーションの仕様が違うケース、データフォーマットが違うためにシームレスなデータ連携ができないケースなどだ。

 同様によくあるのが「データ分析を実行するまでのハードルが高い」ケースだ。AIやMLを利用するためにプログラミング知識が必要だったり、分析対象のデータをクレンジングするためにデータ取り扱いに関する知識が必要だったりした場合、データ分析は限られた人にしかできない。「データ分析の民主化」を支援する製品の中には営業支援システムやBI(Business Intelligence)ツールにデータ分析機能を搭載しているものもあるが、こうした機能をユーザーが使いこなすには、一定の知識と時間を要する。

 また「データを一元的に管理できていない」ケースも多い。大規模企業では「多種多様な部門にデータが散在する」状況になりやすい。IT部門がデータ管理を外部に委託していた場合、分析に使いたいデータを得るまでに何週間もかかってしまうといった問題もある。

 全ての従業員がデータ分析の結果に基づいて意思決定をする「データ分析の民主化」を実現するには、誰もが「必要な時に、必要なデータにアクセスし、すぐに分析できる」環境の構築が必要だ。ただしその際は、分析自体を目的にしてはいけない。

 ビジネスにおけるデータ分析の目的は「分析結果から得た知見を業務の改善や新規ビジネスの創出に活用し、ビジネスの成長と発展を実現する」ことにある。そのためにはデータ分析のPDCAサイクルを高速に回せる環境が必要だ。すなわち「いつでも」「どこでも」「どのデバイスからでも」必要なデータにアクセスでき、データの準備に手間を取られることなく、さまざまな角度からすぐに分析できる仕組みが求められている。

検索窓への質問で瞬時にグラフを表示する「モダン・アナリティクス・クラウド」

 IT担当者やデータサイエンティストの手を煩わせることなく、全従業員が簡単かつ迅速にデータを活用できるようにするには、どのようなソリューションが必要なのか。その“解”となり得るのが、米国に拠点を置くThoughtSpotが提供するデータ分析プラットフォーム「ThoughtSpot Analytics Cloud」(以下、ThoughtSpot)だ。

 ThoughtSpotは、自然言語検索とAIを活用した「モダン・アナリティクス・クラウド」で、小売りや金融サービス、通信、製造、製薬といった、あらゆる業種で活用されている。2020年6月30日に同社がオンラインで開催した「ThoughtSpot アナリティクス クラウド ウェビナー」では、日本の導入事例として、京セラの取り組みが紹介された。

 京セラは、半導体関連部品や自動車用部品、電子デバイス、コミュニケーション/ドキュメントソリューションなど、多岐にわたる事業を展開する。ただし、各事業部がそれぞれデータベースを保有するため、受注や売り上げ、在庫といった経営データを、事業部横断的に分析するのが困難になっていた。

京セラ 平野克幸氏

 ウェビナーに登壇した京セラの平野克幸氏(経営管理本部 経営情報システム部 部長)は、同社の課題を振り返って「ユーザー部門によるデータ分析の推進は喫緊の課題でしたが、数十億行もあるデータ処理に時間を要していました。そのため大量データを瞬時に分析でき、かつビジネス部門でも使いやすい直感的な操作性で、すぐにインサイトが得られるデータ分析プラットフォームを探していました」と語る。検討に当たっては、多くのビジネスユーザーへの展開が容易な料金体系であることも重視した。これらの条件を全て満たしたのがThoughtSpotだったという。

ThoughtSpotを活用した京セラの全社データ分析基盤(提供:ソートスポット)

 京セラは、組織を「アメーバ」と呼ぶ小集団に分けてそれぞれの役割と責任を明確化する「アメーバ経営」を実践している。同社はThoughtSpotの導入で、約3000あるアメーバの採算改善と各アメーバのガバナンスを強化する方針だ。導入から1年が経過した2021年6月時点で「各アメーバの実績を横断的に比較できると同時に、データ分析した結果を基に次の戦略を判断するという環境が整いつつある」(平野氏)という。

ThoughtSpotが現場に提供するメリットとは

 平野氏は、京セラで「現場の担当者が日常的にデータを分析する」という習慣が浸透しつつある背景に「ThoughtSpotの操作が現場担当者自身で非定型分析ができる点であること」を挙げる。

 まず特徴的なのがユーザーインタフェース(UI)だ。ThoughtSpotのデータ検索は、「Google」といった一般的なWeb検索で利用される「検索窓」に近いUIを使う。ユーザーは検索窓にキーワードを入力するだけで、企業が持つデータを高速に検索し、分析結果をグラフィカルに表示できる。

検索窓にキーワードを入力すると即座に分析結果が表示される(提供:ソートスポット)

 ThoughtSpotは独自開発のAIエンジン「SpotIQ」を備える。例えば「直近3カ月で売り上げが急伸した製品を対象に、売り上げ増の要因を自動で見つけ出して表示する」といった使い方が可能で、ユーザーは数秒でインサイトを得られる。

 さらに特徴的なのが「深掘り分析」だ。事前にドリルパスを定義しなくても、最初の分析をトリガーにした詳細な関連分析を実施する。具体的には、例えば「○○製品 今月 売り上げ」というキーワードで得た分析結果のグラフから、製品に関する詳細情報や購買者の属性、類似の売り上げ傾向といった「営業戦略の立案に役立つインサイト」を、ドリルダウンする形で表示できる。

 平野氏はこれらの機能を「現場担当者が非定型で分析できるツール」と評する。従来のBIダッシュボードでは、データ分析をグラフ化するまでに一定の時間を要していた。しかし、ビジネスを取り巻く環境が時々刻々と変化する現在において、そうしたタイムロスはビジネスの阻害要因になり得る。求められているのは、静的なグラフではなく「今知りたいことを、すぐに教えてくれる」プラットフォームだ。

 ThoughtSpotは単独でのデータベースを持たず「Snowflake」や「Amazon Redshift」「Microsoft Azure Synapse」「Google BigQuery」といったクラウドデータウエアハウスのデータに対して、直接クエリを実行する。これにより、例えば「ThoughtSpotで分析するためにサーバや分析するデータを準備する」といった前処理の必要がなくなる。

無料トライアルで商用版と同様のインサイトを得られる

 ThoughtSpotには無料トライアルがあり、Webサイトで登録すればすぐに利用を始められる(2021年8月時点)。

 無料トライアル版は、商用版とほぼ同様の機能を使える。検索結果をドリルダウンしてさらに深いインサイトを得たり、他のメンバーの検索結果を参照したり、ピンボード(ダッシュボード)を作成したりと、業務における利便性をすぐに実感できる。

 無料トライアル版はユーザーが所有するデータで利用できる。自社で使用中のクラウドデータウエアハウスと直接接続するか、CSVファイルをThoughtSpotにアップロードすれば、すぐにデータ分析が可能になる。商用版と同レベルのセキュリティ機能を搭載するため、ユーザーが個別でセキュリティ設定をする必要もない。なお、自社のビジネスデータを利用するのが難しい場合はThoughtSpot側が用意したサンプルデータを使ったトライアルも可能だ。

無料トライアルのホーム画面。上部に日本語メニューと検索バーがある(提供:ソートスポット)

 無料トライアル版は機能の追加を続けており、2021年6月30日には既存の結合を使ったワークシート作成機能とログインページにユーザーのメールアドレスを保存する機能が追加された。

 この「常に改善される」点も「モダン・アナリティクス・クラウド」の特長といえるだろう。まずは、無料トライアル版でThoughtSpotの使いやすさを体感してほしい。一度体験することで、そのメリットを判断できるはずだ。

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提供:ソートスポット合同会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2021年9月22日