ぼっち情シスの課題「安くて楽で安全なテレワーク環境」はかなうのか安心、安全を手軽に実現

デバイス管理ツールの導入やセキュリティ製品の見直し、配布PCの刷新などテレワーク環境の整備には手間も予算も掛かるのが常識とされてきたが、まったく別のアプローチで課題を解決する方法が提案されている。どんな技術をどう使っているかを取材した。

» 2022年03月23日 10時00分 公開
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 コロナ禍は中堅・中小企業にとってとりわけ大きな試練となった。従業員にテレワークをさせようにも、それに適したPCの調達が難しく、調達できたとしてもVPN環境の整備や就労管理、情報漏えい対策や端末の保護などの問題が一度に降りかかったからだ。

 「シンクライアント型のノートPCとクラウドストレージを従業員全員に確保してモバイルデバイス管理ツールを導入する」「アプリケーション操作の不正がないかどうかを監視し、カフェなどからの重要データへのアクセスを禁止する」「VDIライセンスを人数分用意する」といった対策がそれだ。「ぼっち情シス」といわれるような人手が足りない中堅・中小企業の情報システム担当者がこうした対策を実施するのは手間も予算も掛かり過ぎる。

ブロックチェーンのプロが提案する「ぼっち情シス」のためのテレワーク環境

 この問題に、ブロックチェーン技術を活用した数々のソリューションを開発している企業が新たな解決策を提案した。

ジャスミー 萩原 崇氏 ジャスミー 萩原 崇氏

 ジャスミーの萩原 崇氏(取締役ソフトウェア開発統括)は次のように語る。

 「従業員はできれば今までと同じPCを使い、作業データをローカルに置いてサクサクと操作したいはず。しかしテレワーク実施に当たっては、アンチウイルス対策を強化したり、OSのデータ暗号化機能を利用したりするだけでなく、ローカル環境への業務ファイル保存を禁止する場合が多い。これでは利便性を犠牲にしてしまう」

 ジャスミーは2016年に起業した企業だ。ブロックチェーンの技術を強みとして独自のセキュアなIoTプラットフォームを展開するなど、さまざまな企業と共同研究や技術開発を進めており、デバイス管理では既に多数の実績がある。

Jasmy Secure PCとは

 同社の技術をテレワークにおけるPCのセキュリティ対策や従業員パフォーマンス管理に応用したソリューションが「Jasmy Secure PC」だ。まずは、その機能を見ていこう(図1)。

図1 Jasmy Secure PCの動作イメージ(出典:ジャスミーの提供資料) 図1 Jasmy Secure PCの動作イメージ(出典:ジャスミーの提供資料)

 Jasmy Secure PCは従業員のPCに「エージェント」と呼ばれる管理用プログラムをインストールして利用するデバイス管理ツールだ。管理者は、管理者用アプリの画面を使って稼働状況やアプリケーション操作の記録を確認する仕組みになっている。

 操作記録などのログデータはジャスミーが運営するジャスミープラットフォーム上のサーバが収集するため、導入時にサーバ機器の購入などの手間が掛からない(注)。各種ログデータの可視化はジャスミーのサーバで実行されるため、管理者は導入後すぐにマネージャーでデータを確認できる(図2)。

(注)ログ情報は、ハッシュ化等の技術を使って匿名化された形式に変換される。その情報をコンソーシアム型ブロックチェーンに書き込んでいる。いずれにしても、利用者が意識することなく安全に保管される。

 マネージャー画面では、キーボードやマウス操作などのPC操作の情報やネットワーク接続の状況、マウントされたドライブの情報、USBデバイスの接続状況などを視覚的に把握できる。また、Windowsアップデートを正しく適用して最新の状態で利用しているかどうかも把握できる。

 ユーザーの稼働状況についても確認可能だ。今後のアップデートで管理対象ユーザーをグループ分けして管理できる機能が追加される予定もある。この機能を使えば、例えば勤務時間や業務内容で分類しておけば、負荷のバランスを見たり特定の従業員が長時間労働になるような業務のボトルネックを洗い出したりすることもできる。「離席」「休憩」などは一定のしきい値を設定して自動で判定できる。

図2 Jasmy Secure PC マネージャーの画面例(出典:ジャスミーの公式Webページ) 図2 Jasmy Secure PC マネージャーの画面例(出典:ジャスミーの公式Webページ)

 これらのPCの稼働監視やOSのアップデート管理機能も魅力的だが、Jasmy Secure PCが「ぼっち情シス」にとってさらに魅力的なのは、Jasmy Secure PCのエージェントがログデータを収集、送信するだけでなく、PCのローカル環境に暗号化されたアクセス制御可能な領域を持てる点にある。

 冒頭で萩原氏が語ったように、テレワークでは情報漏えい対策の一環として従業員のPCへの業務ファイル保存を禁止する場合が多いが、Jasmy Secure PCを使えば従業員のPCに安全に管理されたデータ領域を用意できる。

 ファイルサーバにVPN経由でアクセスさせたり、新たにクラウドストレージを契約して使わせたりといった環境整備の時間もコストも足りない「ぼっち情シス」企業にとっては救いの手となる仕組みだ。

Jasmy Secure PCの3つの注目機能

 ここで改めてJasmy Secure PCの3つの特長を見ていこう。

 1つ目は、ブロックチェーン技術を活用してログデータを収集し、改ざんできない形で保管することだ。何らかの問題が生じたときにはこのログを調査することで起こったことをつぶさに確認できる。ジャスミーはこれを「ドライブレコーダー機能」と呼ぶ。

 「あえて『ドライブレコーダー』と呼ぶのは、PCの動きを記録するだけでなく、正しくサーバに上げ、サーバに上がったデータの正しさをブロックチェーンで守るという一連の流れもJasmy Secure PCが受け持つため。テレワークで相手が見えない環境でもこれであれば従業員はその働きを証明でき、管理者は従業員の行動を把握できる。どちらにとっても安心、安全につながる仕組みを目指している」(萩原氏)

 2つ目は、「ゴーストドライブ」によるデータの保護だ。業務用ドライブはPCにJasmy Secure PCのエージェントを導入すると自動的に作成されるデータ領域だ。データをブロックチェーンで暗号化し、Jasmy Secure PCのエージェントがアクセスを制御する。「事前に登録した特定のネットワーク名(SSID)に接続された場合にしかアクセスさせない」「アクセスできる日、時間を指定する」といった条件を設定する。条件を満たさなければPCの持ち主であっても該当のデータ領域は見ることができない。このドライブに格納すればPCのローカル環境で操作できるので、ローカル環境になければ操作が難しいアプリケーションを無理にサーバに置いて生産性を下げることもない。

 「不特定の公衆無線LANのように事前登録されていないネットワークに接続している場合はこのデータ領域にアクセスできないようエージェントが制御するため、情報漏えいリスクを減らせる」(荻原氏)という。アクセス時間で制御すれば業務時間外のアクセスを不正とみなして排除できる。

 3つ目は、マネージャーから従業員PCに対して操作コマンドを送れることだ。「画面をロックする」「USBストレージの接続をオン/オフする」「ゴーストドライブの使用を許可する」といった操作をリモートで実施できる。

 「テレワークではデバイス管理や情報漏えい対策が必須だが、Jasmy Secure PCは既存のPCにエージェントを導入するだけでそれらの機能を提供できる。特殊なドライバソフトウェアの導入やPCの設定変更なども不要でシンプルに運用できる点が強みだ」(萩原氏)。

コスパに大きな強み 10人+管理者でも約7000円/月で利用可能

 中堅・中小企業に優しいライセンス体系も魅力だ。エージェントは、無償の「エージェントDR」版と1台当たり月額440円(税込み)の「エージェントPRO」版の2種類があり、マネージャーを利用するにはエージェントPRO版が必須要件となる。

 エージェントPRO版はエージェントDR版の基本機能に加え、アプリケーション作業履歴やファイルアクセス履歴の詳細表示やIPアドレスベースのWeb閲覧制限機能を利用できる。仮に管理者1人で10人の従業員にこの仕組みを展開する場合(マネージャーライセンス1つと10台の端末)であれば、月額約7000円でまかなえる計算だ。

 導入に当たっては、従業員が現在使っているWindows PCをそのまま利用できる点も魅力だ。PCを刷新する必要はなく、エージェントの配布も資産管理ツールなどを使えばリモートでも実施できる。簡単なセットアップのみで動作するため、情報システム担当者がオフィスで1台ずつセットアップするような手間が掛からない。このようにシンプルに導入して運用できる点も「ぼっち情シス」にとっては大きな魅力となるだろう。

稼働状況の可視化はテレワーク中の従業員ケアにも有効

 Jasmy Secure PCは、既にコロナ禍におけるテレワーク実施施策の実績がある。採用のポイントは、セキュリティやPC管理はもちろんだが、従業員の稼働管理も重視してのことだったという。

 「Jasmy Secure PCの最初のプロトタイプはコールセンター事業者さまにおける従業員のテレワーク対応で利用いただきました。そのコールセンター事業者さまでは既に洗練されたシステムを構築されていましたが、やはり人がオフィスに集まることを前提とした仕組みだったため、コロナ禍への対応に苦慮されたようです」(萩原氏)

 顧客情報へのアクセスを含むコールセンター業務を在宅で実施するとなれば、情報漏えいや内部不正への配慮が欠かせないことは想像に難くない、だが同時に重視されたのが、従業員のケアにつながる情報の把握だったという。

 「同じ場所にいればマネージャーは一人一人の従業員の稼働状況を、文字通り目が届く範囲で把握でき、トラブルや負荷の状況を適宜ケアできます。しかし、テレワークとなると、そもそもの稼働状況が見えなくなってしまいます。稼働状況が見えるので負荷状況や普段と違う行動も察知して、仕事の進み具合や効率に気を配ることも可能になります」(萩原氏)

 Jasmy Secure PCは無償のエージェントDR版1つから試せる。テレワーク実施に当たり、コストの問題を抱えていたり従業員の生産性や稼働状況の把握に苦慮していたりするなら、まずはどう機能するかを試してみてはいかがだろうか。

 なお、有償のマネージャー、エージェントPRO版は2022年7月31日までに利用を開始すると「最低1年間」を条件にトライアル価格が適用されるキャンペーンを実施している。興味がある方はこの機会に試してみてほしい。

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提供:ジャスミー株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2022年3月29日

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