PCサーバ“爆速”化 DellマシンにNECのスパコンエンジンを挿す

» 2023年01月05日 10時00分 公開
[PR/ITmedia]
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 「SX-Aurora TSUBASA」はスーパーコンピュータ(スパコン)向けにNECが長年独自に開発を続けてきたベクトルプロセッサを搭載したPCIeカード型の「ベクトルエンジン」だ。

 いまや高度な物理計算を伴うシミュレーションや、リアルタイムでの大量データ分析やAIモデル構築は事業運営上、当たり前に求められるようになっている。だが高度な演算であってもHPCとなると取り回しが難しくコストもかさむ。これを代替するものとしてPCサーバを使った並列分散型のシステムを計算負荷に応じてスケールアウトさせて使う方法もあるが、PCサーバの並列処理はネットワークや分散処理そのもののオーバーヘッドが大きくなりやすく、リソースの全てを計算処理に振り向けることは難しい。計算の規模が大きくなればオーバーヘッドは大きくなり、性能向上も頭打ちになる上にデータセンターのスペースも圧迫してしまう。

 「SX-Aurora TSUBASA」の利点はPCサーバが標準で持つPCIeバススロットに挿せば使える点だ。ベクトルプロセッサが得意とする大量データの一括での高速演算性能を生かせば、少ない台数、省スペースでデータ分析/解析を効率よく実行できる。

 HPCを前提とした研究資産はC/C++やFortranを前提としたものが多いが「SX-Aurora TSUBASA」は、C/C++/Fortran用のネイティブコンパイラが用意されているため、従来の研究資産を継続して利用できる点も魅力だ。

ITmedia エンタープライズ編集部の「ここがポイント」

 PCサーバの標準的な運用環境でスパコンの演算能力を利用できるこの組み合わせは、データ分析/解析担当者のスキルを生かしながら、インフラにおいてはPCサーバ運用スキルを生かせるという意味でデータ活用の裾野を広げる取り組みだ。特に、NECのサーバ製品だけでなくDellのサーバ製品との組み合わせにおいても技術検証を済ませ、組み合わせて提供する姿勢からは、自社技術をもって広く顧客ニーズに応えようというNECの「本気」が見える。コンパイラの提供も含め、長年LSI開発を続けてきたNECの技術的な蓄積が結実した製品と言えるだろう。

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