コスト不足、スキル不足の中堅・中小企業 「サプライチェーンリスク」にどう対応すべき?トラブル発生時の「記録が残っておらず対処できない」問題を解消

中堅・中小企業もサプライチェーンリスクに備えるべき時代が到来したが、コストや人材の不足から手をこまねいている企業も多い。「問題が起こっても記録が残っていないので対処できない」「人手不足でセキュリティ対策を取れない」といった問題を解消するにはどうすればいいのか。

» 2023年06月21日 10時00分 公開
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Sky ICTソリューション事業部 執行役員 金井孝三氏 Sky ICTソリューション事業部 執行役員 金井孝三氏

 近年さまざまなサプライチェーンリスクがクローズアップされている。かつてサイバー攻撃の被害が報道されるのは大企業がほとんどだったが、現在は中堅・中小企業が狙われ被害も増加している実態がある。大手自動車メーカーに部品等を供給している企業がサイバー攻撃を受けて生産が止まった例は記憶に新しい。

 人材不足やコストが課題となってセキュリティ対策にまで手が回らないという中堅・中小企業も多い。自治体の業務委託先の従業員が数十万人の個人情報が入ったUSBメモリを帰宅中に紛失したケースでは、管理体制の在り方が問われた。

 Skyの金井孝三氏(ICTソリューション事業部 執行役員)は、「さまざまなサプライチェーンリスクが予想される中で、企業規模を問わず適切な対策を講じる必要性が高まっています」と話す。

 「大企業に限らず中堅・中小企業も、もはやセキュリティ対策をしないという選択肢はありません。セキュリティ対策が不十分な企業とは取引を控える、または業務委託を見送るといった選択をされる企業も増えてきています」(金井氏)

中堅・中小企業が抱えるセキュリティリスク

 中堅・中小企業は具体的にどのようなセキュリティリスクを抱えているのだろうか。

 金井氏はセキュリティ対策が不十分な中堅・中小企業が抱えるリスクとして、「記録が残っていないためにトラブル発生時の調査ができないこと」を挙げる。

 PCの挙動をログに残していなければ、PCがウイルスに感染したとしても感染経路を特定できない。USBメモリにコピーしたファイルをログに記録していなければ、従業員がUSBメモリを紛失した際に流出したデータを特定することは不可能だ。

 「トラブル発生時に調査ができないと関連会社に報告書を提出できず、取引先としての説明責任を果たせません。普段からログを取っておくことはセキュリティ対策上、極めて重要です」(金井氏)

 金井氏は、セキュリティ対策の基本はOSとアプリケーションを常に最新版にアップデートすることだと強調する。大企業では情報システム部門の担当者が定期的にツールを用いたパッチの適用チェックやポートスキャンなどを実施しているが、中堅・中小企業の企業規模に適したツールが存在しないため、多くの企業は手作業でアップデートしているのが現状だ。

 「企業規模が大きければサーバを設置して対応できますが、中堅・中小企業の場合はイニシャルコストが高くなりますし、管理、運用する人材も不足しています。この課題に対する一つの答えが、小規模企業も利用できるSaaS(Software as a Service)型のIT運用管理ソフトウェアです」(金井氏)

1ライセンスからオンライン購入できる「SKYSEA Client View M1 Cloud Edition」

 Skyが提供する「SKYSEA Client View M1 Cloud Edition」は、中堅・中小企業も利用できるSaaS型IT運用管理ソフトウェアだ。専門知識がなくても手軽に導入・運用できるように、従来のオンプレミスのSKYSEA Client Viewの機能をSaaS型で提供する「SKYSEA Client View S1 Cloud Edition」「S3 Cloud Edition」の機能を厳選し、中堅・中小企業にとって必要な機能を搭載している。

 SKYSEA Client View M1 Cloud Editionは導入時にサーバやVPNなどの通信機器を新たに調達する必要がなく、インターネットに接続するだけですぐに利用を開始できる。PC1台からの導入が可能で、中堅・中小企業でも利用しやすい価格帯に設定されている。直感的に操作できる管理画面を搭載し、クライアントPCのエージェントプログラムを自動でアップデートするため日々の管理業務の負担を抑えられる。

 SKYSEA Client View M1 Cloud Editionは資産管理機能やログ管理機能の他、セキュリティリスクを伴う操作を行ったPCの画面にメッセージを表示するアラート機能、USBなどのデバイスを制御するデバイス管理機能を搭載している。クライアントPCのオン/オフやアプリケーションの起動、ファイルアクセス、デバイス接続、印刷、Web閲覧などの基本的なログだけを厳選して取得し、ブラウザでログの確認や各種設定ができる。万が一トラブルが発生した場合でも継続してサービスを利用できるようにクラウド環境に冗長化などの対策を実施し、クラウドにある各種サーバにはウイルス対策ソフトウェアを導入している。また、ログ管理やデバイス制御用ソフトウェアのクライアントPCへのインストールが容易な点も特徴だ。

図1 複数条件で必要なログを検索可能(出典:Skyの提供資料) 図1 複数条件で必要なログを検索可能(出典:Skyの提供資料)

 「SKYSEA Client View M1 Cloud Editionは、クライアントPCにはログ管理やデバイス制御用のソフトウェアをインストールする必要がありますが、インストール後のバージョンアップは全て自動で行われ、常に最新の状態を保てます」(金井氏)

 SKYSEA Client View M1 Cloud Editionはパブリッククラウドにサーバがあり、サーバとクライアントPCの接続にHTTPSを利用しているため、直接インターネットに接続している環境でも利用できる。

図2 ネットワーク構成イメージ(出典:Skyの提供資料) 図2 ネットワーク構成イメージ(出典:Skyの提供資料)

 これまでSKYSEA Client View M1 Cloud EditionはIT系の販売代理店からのみ購入可能だったが、今後は「Amazonビジネス」で購入できるようになる予定だ。

 金井氏によると、専門知識がない中堅・中小企業の担当者や個人事業主が安心して購入できるように、自社サイトで説明用動画を公開しているという。

 「当社はお客さまに対してできるだけ丁寧に分かりやすく説明することを心掛けています。分厚いマニュアルをただお渡しするのではなく、説明用動画を作成して公開しているのはそのためです。動画ではSKYSEA Client View M1 Cloud Editionの購入方法やインストール方法はもちろん、利用方法も含めて必要なこと全てを確認できます。動画を視聴し、自社で導入・運用できるかどうかを検討した上で購入いただけたらと考えています」(金井氏)

説明用動画(出典:Skyの提供資料) 説明用動画(出典:Skyの提供資料)

サポートサービスの充実やSaaS製品との連携で使いやすさを追求

 SKYSEA Client View M1 Cloud EditionにはiPhoneやiPad、Androidといったモバイルデバイスを管理するMDM管理機能やPCのリモート操作機能が搭載されている。

 「法人向けのMDM管理サービスはPCの管理サービスとは別になっており、中堅・中小企業にとっては管理する負担が大きいと言えます。SKYSEA Client View M1 Cloud EditionのMDM管理機能を利用すれば、モバイル端末とPCを同時に管理できます。PCのリモート操作機能は特別な設定をする必要がなく、従業員から問い合わせがあった際に場所を問わずにリモートでPCを操作し、問題を解決できます」(金井氏)

 金井氏はさらに、利用者の多種多様な要望に応えるためのサポートサービスを充実させる予定だと話す。Skyのサポート部門は必要な人員を常時確保しており、全員が専門のトレーニングを受けている。サポート手段としては電話や電子メール、FAX、Webサイトの問い合わせフォームを用意している。利用者同士で情報交換できるコミュニケーションサイトの公開も予定している。

 「SKYSEA Client View M1 Cloud Editionの使い方はもちろん、私たちメーカーから回答します。コミュニケーションサイトは、業種や業態に特化した使い方などについてお客さま同士で情報交換できる場所として考えています。業種や業態ごとにログの見方や考え方は異なります。こういった情報を交換できる場所を提供することで、一歩踏み込んだ活用につなげます」(金井氏)

 SKYSEA Client View M1 Cloud Editionは、今後他社のSaaS製品との連携にも注力していく。金井氏は「オンプレミス版は他社のUTM(統合脅威管理)ツールと連携し、セキュリティ機能をさらに強化しました。SKYSEA Client View M1 Cloud Editionでもお客さまの要望を基に他社のSaaS製品との連携を進めていくつもりです。引き続き、便利で安心して利用できる環境を整備します」と話し、次のように続けた。

 「SKYSEA Client View M1 Cloud Editionは今後、オンラインでも購入できるようになり、これまでセキュリティ対策を取ることが難しかった中堅・中小企業や個人事業主のお客さまにとって手軽な選択肢となりました。ぜひこの機会にSKYSEA Client View M1 Cloud Editionを導入し、さまざまなリスクに備えていただきたいと思います」(金井氏)

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2023年7月28日