3大キャリアに接続可能 気軽に導入できるオールインワンIoTサービスの実力は非IT企業が着手しやすいIoTサービス開発の現在

自社事業にITを使った新しい付加価値を組み込む上で、IoTを活用するシーンがあるだろう。だが、IoT活用に一歩を踏み出せるのは技術者を抱えている一握りの企業に限られていた。この課題を「オールインワン」「IoTの開発を含めた低価格サービス」で解決するという企業がある。

» 2023年03月29日 10時00分 公開
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 IoT(Internet of Things)やDX(デジタルトランスフォーメーション)はもはや「コンセプト止まり」の取り組みではない。IoTを活用したデータ分析や新たなサービス開発、価値の創出がDXに役立つようになってきた。これまでIoTとは無縁だった企業がIoTを活用して新サービスを立ち上げる事例もある。

ミークの小早川 知昭氏

 「現在は『やりたいこと』を実現するために、IoTについて具体的な問い合わせを頂くケースが多い」と語るのはミークの執行役員CTOの小早川 知昭氏だ。小早川氏はもともと通信分野の専門家として国際会議の場で標準規格を提案するなど、インターネット黎明(れいめい)期から最前線で活躍してきた人物だ。

 ミークは通信業界で長い実績を持つソニーネットワークコミュニケーションズをルーツに持ち、2019年3月に誕生した。2022年12月に社名をミークに変更し新たな出発をした企業だ。三大キャリアのモバイルネットワークを10年以上にわたって提供しているMVNO支援サービス(MVNE)事業者国内最大手の一角で、現在もキャリアネットワークに精通した技術者とクラウドサービス開発の専門家を多数抱える。

スモールスタートを考える非IT企業のIoTサービス開発を助ける

 同社が注力しているのが「NoCode IoT/DX Platform」を掲げるIoT機器向けのモバイル回線(SIM)およびデータ処理サービス「MEEQ」だ。非IT企業がITサービス事業者と同じようなIoT活用やIoTを用いたサービス開発をする際、このプラットフォームを通じて支援する点が特徴だ。

 これまでのIoT向け回線やデータ処理サービスは、通信やクラウドサービスに詳しいエンジニアを抱えて自力で実装できる技術力がある企業か、そもそも大規模な導入を前提に共創のような形でサポートを得てPoC(概念実証)を実施できる「体力」のある企業で利用されるケースが多かった。スモールスタートが可能で技術的なハードルが少ないMEEQは一線を画すサービスと言える。

 「私たちのお客さまは、何ができるのかを検討したいというPoC段階よりも、実現したいことがはっきりしていて、その上でご相談くださる場合が多い印象を持っています。例えば、ゴルフ場を経営する企業がゴルフカートの通信サービスをお求めになったり、電動式の門のメーカーが門の開閉状態をクラウドで確認できるようにしたいといったケースがありました。多くのお客さまが商用サービスを迅速に立ち上げておられます。われわれのサービスは、お客さま企業が自社製品の一部として取り込んで商品やサービスを作ることを想定してそれにご利用しやすく設計していることも一因かもしれません」(小早川氏)

通信、クラウド…… IoTサービス開発の複雑さを解消する仕掛けとは

 IoTやDXを活用したサービスがこれまで「PoC止まり」だった大きな理由は、通信やクラウドサービスを利用するハードルが高かったことだ。通信やクラウドを使った商材とほぼ無縁だった企業が、いきなりそれらを駆使して新サービスを開発することは簡単ではない。IoTやDX推進で抱えやすい課題について、ミークの事業開発本部 本部長の宮内祐輔氏はこう話す。

ミークの宮内祐輔氏

 「IoTやDXは通信サービスの導入やアプリケーション開発、運用そのものが複雑な点が障壁になります。継続的に安定したサービスを提供するには運用もシンプルでなくてはなりません。ところがこれまではSIMの管理や各種サービスの運用、管理のためのコンソール、サポート体制などを一元化しにくく、それが利用しにくさにつながっていたと考えています」(宮内氏)

 IoT機器とクラウドをつなぐには、利用用途に適した通信サービスの選定や、クラウドならではのネットワーク設計や構築、アプリケーション開発など、クラウドインテグレーションのノウハウが必要だ。自社でサービスを開発するとなれば学習コストが膨れ上がり、多数のエンジニアを抱えていない非IT企業が取り組むのは現実的ではない。

 「この問題を解決するためにミークが取り組んできたのが、直感的なコンソール画面を通じて簡単にIoT向け通信サービスやストレージ、AI(人工知能)を購入、決済、登録、管理できるオールインワンのプラットフォーム『MEEQ』です」(宮内氏)

MEEQのサービス概要(提供:ミーク)

 ユーザーが特別なシステムを開発しなくても、事業にIoTやそのデータ活用を実現できる「プラットフォーム」がMEEQだ。MEEQには、通信環境だけでなくIoTデータを蓄積するストレージや管理ツールなどの運用環境が一通り備わっており、クラウドサービスとして提供される。MEEQコンソールを通して利用するSIMの購入やオンラインデータベースの自動構築、他SaaSとの連携などが、独自のシステム開発を行うことなく実現できる。

 「SIMの申し込みから恒久的なデータベースの構築や運用までワンストップで利用できる点が強みです。従来のサービスではさまざまな事業者のさまざまなサービスを組み合わせる必要がありました。MEEQはそうした設計、構築や運用の手間をなくし、ITシステムの専門部隊を持っていない企業でも事業部や限られた担当者だけでIoTサービスを開始・運用できるようにしています」(小早川氏)

NoCode IoT/DX Platform「MEEQ」が持つ3つの特徴

 MEEQが一般的なモバイルデータ通信サービスと異なるポイントは3つある。詳しく見ていこう。

特徴1 3キャリア対応かつ異なるキャリア回線も同一閉域に収容可能

 まずNTTドコモ、ソフトバンク、KDDIの3キャリア回線に対応していることが大きな特徴だ。

 「MEEQのSIMであれば、使用場所などに応じてキャリアを選択できるので、キャリアの特性に応じて使用する回線を決めることができます。通信がつながりにくい山間部や遠隔地などでは最も電波が入りやすいキャリアの回線を選択する、といった使い分けが可能です」(宮内氏)

 またIoT通信で必要な閉域ネットワークで、「3キャリアの回線を同一の閉域に接続してキャリアの違いを意識せずに使用できるのはMEEQだけだと考えています」(宮内氏)というように、同社サービスの大きな特徴と言える。平時の通信環境を使い分ける他に、バックアップ回線の確保にもこの仕組みが生きる。

 「例えば交通系の通信システムのように通信が途切れてはならない社会インフラにおいては、通信キャリア障害は多数の顧客に影響がある大きな問題です。MEEQであれば同一閉域で他キャリアのバックアップ回線にすぐに切り替えてサービスを継続する仕組みを簡単に作ることができます」(宮内氏)

特徴2 用途によって速度やデータ量を選べる低価格で柔軟な料金体系

 次に低価格で柔軟な料金体系が挙がる。MEEQはSIM1枚当たり月額143円(税込)からという低価格で利用可能だ。利用プランは「一般的な通信データ量に応じた料金」「低速だが通信データ量は無制限」「上り通信に特化」などから選ぶことができる。

 「お客さまの多彩なニーズに応えるためには、ご利用用途にぴったりあった料金プランをご提示できることが重要」と小早川氏は価格設定の意味を説明する。

MEEQの料金プラン(提供:ミーク)

 SIMは1枚からオーダー可能で、最短3営業日で配送可能だ。加えて大規模なサービスを立ち上げる場合は「発注枚数によってはお客さま独自のプランをオーダーメードで設計することも可能です」(宮内氏)というように、課題に寄り添った提案を受けられる点もポイントだ。顧客を支援する技術者を社内に擁する同社ならではの強みと言える。

 「私たちの競争力の一つは技術者にあります。ネットワークやソフトウェアの開発、構築、運用を社員エンジニアが担うことで、お客さま目線でのプロフェッショナルな対応を柔軟かつ迅速に進めるようにしています」と小早川氏はサービス提供のこだわりを語る。

特徴3 通信、クラウドを含む包括的な支援体制

 これが技術力の高さを生かして充実したサポート体制を提供できる理由だ。

 「MEEQはお客さまにとって必要な柔軟なネットワークアーキテクチャを実現できます。お客さまがご利用になりたいクラウドサービスやお客さまデータセンターとの閉域網接続はもちろん、ローカル5GやローカルLTEのような自社専用のモバイルネットワーク(プライベートワイヤレス)を3キャリアの公衆網上に実現することもできます。ミークが通信事業者として強固なサービス提供基盤を構え、コアネットワークを提供しており、ネットワーク技術者のプロ集団としてフルセットのサービスを提供しているからこそできることです」(小早川氏)

MEEQプライベートワイヤレスソリューションの概要(提供:ミーク)

データ活用やAI活用の道筋も支援

 IoTデータ収集と処理のための「MEEQデータプラットフォーム」を利用すれば複雑なシステム開発が不要になり、現場で起きていることを誰でも簡単にリアルタイムでデジタル化できる点が魅力だ。

 MEEQデータプラットフォームと連携して動作するAI(人工知能)サービス「MEEQ AIサービス」も見逃せない。テキスト分析や画像解析など、ソニーグループが持つAI関連の技術を活用できる。例えば監視カメラの画像に炎が映っていた場合に通知を受けることができる「炎検出β」などだ。またソニーグループの企業が提供するAIサービス「Prediction One」との連携も可能だ。

 「通信回線を生かして小売店舗のキャンペーンやメニュー表示などのサイネージ運用に利用するケースが増えています。サイネージに設置したカメラ映像を分析するマーケティング施策での利用も検討いただいています」(宮内氏)

 ここまでで見てきたように、MEEQは潜在的なポテンシャルを持つ非IT企業のDX推進を強力に後押しするIoTサービスと言える。通信事業者としての技術力はもちろん、顧客企業と共にサービスを作り上げる体制を重視する同社は、ITエンジニアを持たない企業がサービス開発に一歩踏み出す際の助けとなる心強い存在だ。

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提供:ミーク株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2023年4月19日