早過ぎない「Windows 11 Pro」の導入 変化への柔軟な対応でビジネスをより円滑に

Windows 11 への移行は「まだ先のこと」と考えがちだが、不安定な外部環境やハイブリッドワーク向けのROI(費用対効果)などを考慮すると、今から計画しておくことがお勧めだという。

» 2023年06月13日 10時00分 公開
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TD SYNNEX 八尾嘉昭氏

 Windows 11 がリリースされて久しいが、現時点で Windows 10 からの移行はなかなか進んでいない。移行の対応が遅れた原因として、コロナ禍によるテレワーク対応の負荷が挙げられる。OS の移行には業務アプリケーションの検証といった面倒な作業が伴うため、先延ばしにしてきた企業もあるかもしれない。だが、環境整備が一巡し、企業によっては新たなワークスタイルに移行している今、いつまでも移行作業を放置するわけにはいかない。

 こうした状況について、PC 管理のプロは「先延ばしはリスクになり得る」と警鐘を鳴らす。

 大手ITディストリビューターである TD SYNNEX の八尾嘉昭氏(エンドポイントソリューション部門 エンドポイントプロダクト本部 PC部 部長)は次のように現状を分析する。

 「2019年から2020年にかけて Windows 10 を搭載した PC の新規導入やリプレースが一気に進みました。国内企業の一般的なリプレースサイクルが4〜5年であることを考えると、次の大規模な波はちょうど2025年の Windows 10 サポート終了のタイミングと重なります。ただ、現時点(2023年5月)でサポート終了まで2年半ほどあるため、企業の興味、関心もそれほど高くないというのが正直なところだと思います」

 TD SYNNEXはもともとハードウェア卸の事業から立ち上がった企業だ。近年はモノの提供に加えて、企業の多様な課題に対応したソリューションを「ServiceSolv®」(サービスソルブ)というブランドで展開して、販売パートナーへの情報提供や共同での顧客課題解決にも注力している。

ServiceSolv のうち、エンドポイント向けサービスの全体像。ハードウェアの供給だけでなく、キッティングや運用、サポート、破棄までのライフサイクルを受け持つ(出典:TD SYNNEX提供資料)

 同社の製品はサーバやストレージ、ネットワーク、セキュリティ、クラウドなど多岐にわたる。法人向け PC の取り扱い数も多く、主にパートナーや大手量販店経由で PC やキッティングサービスを提供している。同社の流通網を生かして導入から製品の回収・破棄までのライフサイクルマネジメントを受け持っており、法人向け PC のスペシャリストと言っても過言ではない。

不安定な外部環境とハイブリッドワークを考慮して早めの移行検討を

 Windows 11 への移行猶予期間はまだ2年以上残されているとはいえ、八尾氏は移行検討のタイミングについて、サプライチェーンや為替など不安定な外部環境を挙げて「直前では間に合わなくなる可能性もある」と語る。

 「Windows 10 への移行時も、多くの企業で PC のリプレースが集中した結果、PC が一時的に品薄になりました。希望するタイミングで PC を調達できず、Windows 7 のサポート終了までにリプレースを完了できなかったケースもありました。その後のコロナ禍や世界情勢の大きな変化によって、半導体不足による品薄や急激な為替変動による価格上昇などが起こり、外部環境が不安定になっています。各企業の調達が集中するギリギリのタイミングでのリプレースは大変リスクがあります。また、当社もそうですが、ハイブリッドワークというライフスタイルを選択した企業にとって、生産性向上やコラボレーション機能が強化された Windows 11 への移行は、費用対効果が高いとも考えています。希望するタイミングで、必要な台数の PC を適正価格で調達するためにも、早めに計画的に動くことをお勧めします」(八尾氏)

 リスク回避の観点では、全社でのビッグバン導入を改め、部門ごとにタイミングを分散させてリプレースするのも効果的だ。その場合、部門や職種ごとに PC 業務の内容や使用するアプリケーションなどをしっかり精査して優先順位を決める必要がある。

 調達台数の多寡にかかわらず情シス部門のリソースが不足している企業は、早々に移行作業に着手して外部環境が比較的安定している今のうちにリプレースを進めるのが得策と言える。

機能が強化された Windows Autopilot に関心が高まる

TD SYNNEX 藤本賢司氏

 TD SYNNEX は、販売パートナーと共に Windows 11 を搭載するビジネス PC の提案を積極的に進めている。

 今、顧客の興味関心が特に高い機能として「Windows Autopilot」がある。これは社内外にあるエンドポイント端末をリモート管理できるクラウドサービスだ。Windows 10 に新機能として追加されて以降、特にテレワーク対応を実現する手段として注目を集めた。Windows 11 では、Windows Autopilot のリモートで PC を自動セットアップする機能が大幅に強化された。アクセス権限やアプリケーション利用などをポリシーに即して管理できる「Microsoft Intune」と併せて利用することで、エンドポイントをリモートで効率的に運用・管理可能だ。

 TD SYNNEX の藤本賢司氏(ニュープロダクト&サービス部門 サービスソリューション本部 サービス2部 サービス技術チーム)は次のように語る。

 「当社は Windows Autopilot が登場した当初からその可能性やメリットを高く評価し、まだ情報が少ない中、実機で検証を重ねるなどノウハウを蓄積してきました。そのアドバンテージを生かして、コロナ禍で急に問い合わせが増えた際も検証済実機でデモを行うなど、提案活動を展開してきました」

Windows Autopilot / Intune の利用でエンドポイントの効率的な導入/運用・管理が可能になる。(出典:TD SYNNEX提供資料)

想定される2つのWindows 11移行アプローチ

 Windows 10 搭載 PC を Windows 11 搭載 PC に単純にリプレースするだけであれば短期間で完了するかもしれない。だが、Windows Autopilot や Microsoft Intune を活用したクラウドベースの運用管理を実現するのであれば話は少し複雑になる。

 従業員の IT リテラシーレベルや PC の利用状況などを基に、個別の計画や設定が必要になるためだ。Windows 11 搭載 PC へのリプレースと同時にハイブリッドワークへの対応という新たなテーマに取り組むのであれば、さらに早期の着手が求められる。

 藤本氏は、PC リプレースについて2つのアプローチを提案している。

 「1つ目は、Microsoft Intune を中心に、管理の仕組みや体制を設計、整備するビッグバン的アプローチです。体制の拡充を含めて抜本的な改革を目指すお客さまにお薦めです。もう一つは、まず PC のリプレースを進めて、一段落してから Windows Autopilot や Microsoft Intune でエンドポイント管理の効率化を目指すアプローチです。段階的に移行を進めることで業務負荷の急増を回避したい中堅・中小企業にお薦めです」

 とはいえ、これまで人海戦術によるキッティングとヘルプデスクで対応してきた企業には Windows Autopilot や Microsoft Intune による運用・管理のノウハウもなく、不安もあるだろう。

エンドポイント製品のライフサイクル全体をカバーするソリューションを提供

TD SYNNEX 立原伸治氏

 TD SYNNEX は、グローバルに広がる巨大なサプライチェーンを生かして、各企業のニーズに合わせた Windows 11 搭載ビジネス PC を含むサービスを提供している。前述の ServiceSolv の一環で端末の導入から展開、運用、処分までのライフサイクル全体をカバーする「エンドポイント向け ITLCM サービス」は、業務担当者の負荷に配慮した手厚いサポートが定評だ。

 「Windows Autopilot/Intune導入支援サービス」は、Windows 11 搭載 PC の導入を機に Windows Autopilot を用いてリモートでのエンドポイント管理を実現したい企業に便利なサービスだ。どのような端末を選ぶべきか、どのようなセキュリティ機能を使えばよいのかといった疑問や不安を持つ企業の Windows Autopilot 導入を手厚く支援している。

 同サービスは、顧客の状況に合わせて設定マニュアルを用意したりセキュリティ機能を絞り込んで運用すべきポイントを最小化したりするなど、担当者の業務負担を減らす工夫を凝らしている。

 同社の立原伸治氏(ニュープロダクト&サービス部門 サービスソリューション本部 本部長)は次のように語る。

TD SYNNEX が推奨する Windows 11 端末

 「当社は ServiceSolv ブランドでのサービス再構築に当たり、モノを販売するオプションとしてエンドポイント向け ITLCM サービスを提供するスタイルを見直しました。まず、お客さまの課題は何か、何を実現したいのかをヒアリングして、それを実現するための製品をサポートサービスと併せてワンストップで提供するスタイルに転換しようとしています。より多様なニーズに対応できるよう、PC を月額サブスクリプションで提供する DaaS (Device as a Subscription)や、機器のリユース/リサイクルやデータ消去/復旧を行う ITAD (IT Assets Disposition)といったサービスも拡充しています」

 Windows Autopilot 検証済の PC を豊富にそろえ、サブスクリプションでの導入も提供する TD SYNNEX。ハイブリッドワークを見据え、Windows 11 搭載 PC の導入を検討する企業にとって心強い存在と言える。

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提供:TD SYNNEX株式会社、日本マイクロソフト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2023年6月25日