データドリブンなビジネスを実践するには? 「次の一歩」を踏み出すために有効なアクションを4時間で学ぶ8月30日「AWS Innovate - Data Edition」開催

データドリブンという概念の浸透に伴って多くの企業がデータ活用に取り組んでいるが、期待する成果につながっていないケースも多いようだ。課題の真因は何か。どうすれば解決できるのか。IT部門や事業部門、経営層などに「アクション」のヒントを提示する「AWS Innovate - Data Edition」のポイントを紹介する。

» 2023年07月26日 10時00分 公開
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8月30日「AWS Innovate - Data Edition」開催 「クラウドでのデータ活用の全て」を4時間で学ぶ

 「AWS Innovate - Data Edition」が2023年8月30日に開催される。「AWS Innovate」は「『Amazon Web Services』(AWS)を活用したイノベーションの促進」にむけ、最新テクノロジーや具体的な活用手法を学べる年4回開催のオンラインイベントだ。毎回特定のテーマにフォーカスし、年間で延べ2万人以上が参加する人気イベントになっている。

AWS Japanの志村 誠氏

 今回のAWS Innovate - Data Editionはデータ活用にフォーカスし、データ戦略の全体像から、基盤構築と最適化、セキュリティとガバナンスの確保、そして生成系AI(Generative AI)を含む鍵となるユースケースまで、データドリブンなビジネスを実践するためのクラウド活用の手法を4時間で学ぶことができる。アマゾン ウェブ サービス ジャパン(以下、AWS Japan)の志村 誠氏(データ事業本部 ポートフォリオスペシャリストソリューション部 部長 シニアソリューションアーキテクト)はこう話す。

 「AWS Innovateには毎回多数のお客さまに参加いただいていますが、『よく分かっていなかったサービスを深く理解できた』『知識を得るだけではなく業務に活用できる内容だった』などの評価を頂いています。情報収集にとどまらず、知識をアクションにつなげられることがAWS Innovateの大きなポイントです」

 AWS Innovate - Data Editionでは、データドリブンビジネスの実践に役立つ考え方とクラウド活用の手法を包括的に学べる。

 「今回のテーマは『データ活用の全て』です。データ活用の最新トレンドからどのような戦略で基盤構築に取り組むべきか、そこにAWSのクラウドサービスがどう役立つかなど、地に足の着いた実践的な情報を提供します。『オンプレミスからのデータ移行方法』『すぐ実践できるデータ活用基盤の構築法』『既存の仕組みを最適化する方法』『ガバナンスを担保する方法』『データベースやデータ分析サービスの最新情報』『業種ごとのユースケース』など、多彩な知見とベストプラクティスを用意しています」

 オンライン開催のAWS Innovateは参加者数が年々増加しており、今回も数千人規模を見込んでいるという。では参加者には具体的にどんなメリットがあるのか。データ活用の課題とともにイベントの見どころを紹介しよう。

「データサイロ」など積年の課題から、データガバナンスといった新たな課題も

 データ活用が企業に必須のテーマとなって久しいが、活用の進展度はさまざまだ。志村氏はこの点について「ある部門で先進的なデータ活用ができていても、全社的にはスケールできていないケースもあります。データ活用に取り組んでいるのに、分析内容をよりビジネスに即したものに進展させられない場合もあります。お客さまによってはデータ活用自体が手付かずで、何をどう始めたらいいか分からないということも少なくありません。これらの背景には、情報やスキルの不足に加えて組織的な取り組みが不十分といったことがあります」と指摘する。

 特に目立つのは、データ活用を「小さくスタート」したものの、ビジネス/システムが複雑化している中で取り組みがサイロ化し、「データサイロ」が起きているケースだ。

 「自部門のデータは見られるが他部門のデータは見られない。データもどこで誰が管理しているか分からない。仮にそれが分かったところでデータ同士をつなぎ合わせる方法がない。こうしたデータのサイロ化は、データ活用の最大の課題といえるでしょう」

 データサイロに並ぶ課題として、手作業の存在による「自動化の停滞」もある。

 「例えばデータ処理のパイプラインを一から自分たちで開発している場合、一つのデータソースに月単位で時間がかかることがあります。もしデータソースが300個あったら、利用までに何年もかかります」

 すでにある便利なツールを活用する、同じような処理を再利用できるように仕組みを作る、といったポイントを実践することが、大きなスケールでのデータ活用には不可欠だ。

 ツールの進化に組織や文化が追い付いていないケースもある。セルフサービスBIなどを使った事業部門主導のデータ活用推進も増えているが、「データを管理するIT部門と連携できず、データガバナンスやセキュリティが課題になる」こともあるという。

 これらを解決するためには、知識やスキルの習得、情報のキャッチアップはもちろん、データ活用の推進体制、組織・文化の変革まで視野に入れた全社的な取り組みが不可欠だ。

 「これらは難しい問題ですが、AWSのお客さまでうまくいっているアプローチは2つです。一つはIT部門主導のアプローチで、事業部門にデータをどう使ってもらえるかを考えて連携し、活用基盤やルールを整備します。もう一つは事業部門側にデータ活用組織をつくるアプローチです。部門ごとに「データスチュワード(データを管理する人)」を設置し、彼らが部門を横断して連携し、データ活用のノウハウやナレッジをシェアします。これをIT部門がサポートするというアプローチです」

 当然、CIO(最高情報責任者)やCDO(最高デジタル責任者)といった経営層や管理層のコミットメントも重要になる。

 「データ活用で壁になりやすいのが、ガバナンスやセキュリティです。どのようなセキュリティ基準でデータを保持するか、どのデータを誰に見せるかといったデータポリシーをどう整備するかといったテーマは全社的な問題であり、CIOやCDOなどの経営層との連携が不可欠です。彼らが取り組みをリードしつつ、データに精通した現場リーダーがIT部門あるいは事業部門を巻き込んでいくという“トップダウンとボトムアップの合わせ技”が必要です」

データ活用/データ基盤に求められる「6つのポイント」

 そうした取り組みを支えるデータ基盤にはどのような要素が求められるのか。志村氏は以下の6つのポイントを挙げる。

1.データベース(DB)とストレージ

2.ガバナンスの担保

3.データの収集・加工・整形・分析

4.アジリティの担保

5.機械学習の活用

6.ユースケースとベストプラクティスからの学び

 「DBとストレージ」では、「レガシーなDBを使い続けているために、運用管理や仕様変更などに手間と時間がかかり新しいことができない」といった問題や、前述のデータサイロの問題が起こりがちだ。そうしたデータの蓄積や管理の問題を解消するために、AWSはサーバレスやマネージドサービスの活用を推奨している。

 「ガバナンスの担保」は前述のように経営層を含めた全社的な取り組みになるため、経験がなければ実践は難しい。志村氏は「まずはデータの民主化などに取り組んでいる企業事例やベストプラクティスを通して方法論を学ぶことが重要です」と話す。「AWSではお客さまのデータ活用をサポートする『AWS プロフェッショナルサービス』も用意しており、必要に応じて支援させていただくことも可能です」

 「データの収集・加工・整形・分析」は、個別の部門のためではなく、複数部門で利用できる共通基盤を作ることがポイントだ。そのためにはノウハウやスキルの学習が求められる。

 「アジリティの担保」は、「新しいデータソースやカラムを追加したい、分析の仕方を変えたい、新しい技術を取り入れたいといったニーズにどう俊敏に応えるか」がカギとなる。このためにはデータ統合や自動化の仕組みが有効だという。

 「『機械学習の活用』については、生成系AIなどの新しい技術をどう活用し、ビジネスとデータ活用を進めていくかを検討しなければなりません。『ユースケースとベストプラクティス』は、企業の成功体験からヒントを得て、自社の取り組みを加速させるために役立ててください。今回のAWS Innovate - Data Editionは、多数の企業課題に基づくこれら6つの要素を情報提供のポイントとし、ここまでにお話したさまざまなニーズや課題の解決策を提供します」

「次の一歩」をビジネスリーダーやエンジニア、CIO/CDOに

 AWS Innovate - Data Editionの具体的なプログラムは、志村氏がデータ基盤構築のポイントを説明するオープニングセッション「T1: イノベーションのためのデータ基盤 〜エンドツーエンドのデータ戦略〜」をはじめ、「T2: データ基盤構築&ガバナンス」「T3: データ活用&データ基盤最適化」「T4: 中堅中小/スタートアップ」「T5: 製造/金融/マーケティング」「T6: 生成系AI」の5トラック、計18セッションで構成される。

AWS Innovate - Data Editionのタイムテーブル。画像をクリックするとタイムテーブルのページに遷移します(出典:AWS Japan提供資料)

 「これらのプログラムは大きく『T4、T5』『T2、T3、T6』の2つに分けられます。前者は『より良いインサイトを得るために、自社データと他社データをどう組み合わせるか、どうセキュアに複数社とデータ連携するか』などについて、主に事業部門の方に向けて解説するセッション群です。後者は『データ基盤をどう作るか、どうモダナイズするか、データパイプラインをどう最適化するか、開発をどう短縮するか、運用を自動化するか』といった技術者向けのセッション群です。ご自身の職務に役立つのはもちろん、事業部門の方が技術者向けの、技術者が事業部門向けのセッションを受講するのも効果的でしょう」

 志村氏は「知識を持ち帰るだけではなく、ぜひ次の一歩を踏み出してほしい」と実践の重要性を改めて強調する。オンプレミス環境でのデータ基盤構築と運用に忙殺されている技術者はまだまだ多いはずだ。インフラ部分の作業に時間を割くことなくデータ活用の本質的な部分に集中できるクラウドサービスは、そのような技術者の課題を解決する大きな手段となるだろう。

 「今回のテーマは『データ活用の全て』と言いましたが、全セッションの最大の狙いは来場された方が『次の一歩を踏み出せること』にあります。『最初の一歩が分からない』『取り組みを洗練させるヒントが欲しい』『ガバナンスを確保する方法が知りたい』『生成系AIで何ができるか知りたい』といった多様な疑問を解きほぐし、ぜひアクションを起こしてください。今回のAWS Innovate - Data Editionも、地に足の着いた実践的な知見を提供することで、多くの方々が有効な一歩を踏み出せると確信しています。当日はセッションスピーカーにチャットで質問できるライブQ&Aも用意しています。みなさまのご参加をお待ちしています」

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2023年8月20日

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