「Web会議がカクカクする」「セキュリティが心配」 10Gbpsサービスでどう解決するか「自宅よりもオフィスの回線が遅い」問題にどう対処する?

オフィス回帰が進む一方で、コロナ禍で普及したWeb会議やクラウドサービスの利用が縮小することはなく、WAN回線の逼迫に悩む声が上がっている。ネットワーク環境の見直しを迫られる中、10Gbpsという先進的なサービスが注目を集めている。

» 2023年10月25日 10時00分 公開
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 オフィス回帰が進む中、コロナ禍で拡大したWeb会議システムやクラウドサービスをオフィスで利用する機会が増え、WAN回線の逼迫(ひっぱく)を訴える声が上がっている。規模を問わずあらゆる企業がサイバー攻撃の標的となり得る現代において、セキュリティの観点からもネットワークの見直しを迫られている。

 安全性と従業員の利便性、情報システム部門の負荷軽減を考慮してネットワーク環境を構築するにはどうしたらよいのか。「どうせ選ぶのであれば、事業の可能性を切り開くサービスを視野に入れたい」という企業に10Gbpsのサービスを紹介する。

新しいビジネススタイルに、ネットワークは「追い付いていない」

ソニービズネットワークスの小林保達氏

 ソニービズネットワークスの小林保達氏(事業企画本部 本部長)は、オフィス回帰の状況について次のように話す。

 「最近は、働く場所がコロナ禍前のようにオフィスに戻りつつあるのを感じています。一方で、ビジネスの在り方はコロナ禍以前に戻っていないことに注意が必要です」

 ソニービズネットワークスの柏原秀行氏(執行役員)はコロナ禍でWeb会議などのデジタル活用が進んだが、オフィス回線はその進化に追随できていないと指摘する。

ソニービズネットワークスの柏原秀行氏

 「電話や対面で実施していた商談を、コロナ禍を経てWeb会議で実施することも増えたと思います。Web会議やクラウドサービスの頻繁な利用に耐えられるほどのネットワーク環境を整えている企業は多くないという印象です」と解説する。

 会議の参加者に一人でもテレワークをするメンバーがいれば、オフィスにいる他のメンバーもWeb会議で参加することになる。Web会議だけでもコロナ前の数倍トラフィックが流れることになり、自宅とオフィスの回線スペックでは相対的にオフィスの回線が遅いという現象が起きているという。

 「『在宅勤務時のWeb会議は快適だが、オフィスのネットワークは自宅よりも遅くて画面がカクカクする』と嘆く声も聞かれます」(小林氏)

コロナ禍に実施した「突貫工事」 その“後始末”に悩む企業は多い

 小林氏は、これまで企業がテレワークシフトやオフィス回帰などの環境変化に合わせてネットワークやセキュリティといったシステム構成を幾度も改善する必要があったことを指摘する。

 「コロナ禍では、Web会議システムやクラウドサービスの利用に耐えられるようにネットワークやゲートウェイ機器の見直しを迫られました。こうした増強はコストも時間もかかるため、頻繁には実施できません。そこで、次善の策として選ばれたのが『ローカルブレークアウト』です」

 拠点の回線から直接インターネットに接続するローカルブレークアウトはセキュリティ対策の複雑化を招く。複雑化したセキュリティ対策はサイバー攻撃者に付け入る隙を与えることになりかねない。企業を狙ったランサムウェア攻撃などのサイバー攻撃が深刻化する中、こうした状況は好ましくない。

 オフィス回帰の潮流がある中、企業はこうした「突貫工事」の後始末を迫られていると小林氏は話す。

 情報システム部門の負担も問題だ。情報システム部門は従来の「IDやパスワード忘れ」「クラウドサービスの設定ミス」に加えて、外出機会が増えた従業員が起こす「デバイスの紛失」といった物理的な対応にも追われている。

 セキュリティ対策だけでなく情報システム部門担当者の負担を軽減するために何を見直すべきか。

 「見直しのポイントはネットワークやセキュリティ対策をシンプルにすることにあります。当社が提案するのは、ネットワーク構成をできるだけ変えずにWAN回線のネットワーク帯域を大幅に増強することです。シンプルに考えるなら、ネットワークを高いコストパフォーマンスで増強するのがよいと思います」(小林氏)

 ソニービズネットワークスが提案するのが、法人向け高速インターネット接続サービス「NURO Biz」(ニューロ・ビズ)の新しいメニューである「NUROアクセス 10G」だ。NUROは既に個人ユーザー向けに10Gbpsの高速インターネット接続サービスを提供しており、柏原氏は「特にオフィス回帰が始まってから、企業規模を問わず多くのお客さまより広帯域な回線サービスの要望をいただくようになりました」と語る。

コストパフォーマンスに優れる「NUROアクセス 10G」

 NUROアクセス 10Gはスペックや品質はもちろん、コストパフォーマンスにも力を入れている。柏原氏はこの3点について次のように説明する。

スペック

 伝送規格XGS-PONを採用し、上下最大10Gbps(注)を実現している。

注:「10Gbps」という通信速度はNURO Bizネットワークからお客さまご利用場所に設置する回線終端装置へ提供する技術規格上の最大速度です。お客さまが使用する個々の端末機器までの通信速度を示すものではありません。インターネットご利用時の実効速度は、お客さまのご利用環境(端末機器の仕様など)や回線の混雑状況などにより、低下する場合があります。

品質

 上り下り最低10Mbps以上の帯域を確保した「帯域確保型回線」だ。24時間365日対応のオンサイト保守を標準提供している。技術者が障害の発生箇所の調査や問題の切り分け、現地での保守対応を実施する。SLA(Service Level Agreement)として稼働率99.9%を保証し、サービスが基準値に満たないことが確認された場合は利用料金の一部を返還する。

コストパフォーマンス

 月額2万3850円(税別)から。

NUROアクセス 10Gの特徴(出典:ソニービズネットワークスの提供資料)

 XGS-PONは、10G PONの国際標準規格だ。ソニービズネットワークス独自のネットワーク構成で運用することで、高速かつ広帯域の法人向けインターネット接続サービスを実現する。固定グローバルIPアドレスは標準で1個割り当てられ、オプションで固定グローバルIPアドレスの追加も可能だ。

 最低10Mbps以上を確保することで、ネットワークを利用するアプリケーションやサービスの安定稼働につながる。

 「これまで提供してきた『NUROアクセス 2G』でも最低10Mbps以上を確保してきました」(柏原氏)

 ネットワークの選定時は、最大値だけでなく利用時の速度や場所、時間帯による回線速度の差も考慮する必要がある。同社は、第三者が運営するWebサイトで実際の回線速度測定の結果をユーザーが確認できるようにする予定だ。

 NUROアクセス 10Gで特に注目したいのはコストパフォーマンスだ。NUROアクセスのユーザーはこれまでの利用料金(月額1万8850円)に5000円を追加することで回線速度を5倍に高められることになる。新規ユーザーにとっても、法人向けの高速回線としては手頃な価格設定だと柏原氏は話す。

 「当社は高速インターネット接続サービスの市場を切り開いてきたと自負しています。NUROアクセス 10Gでも市場をリードする存在になりたいという思いを込めて価格を設定しました」

 同社はNUROアクセス 10Gと併せてセキュリティ対策を強化するオプションも提供している。パートナー企業と協業してルーターやセキュリティ機器とサービスをセットで提供する。提供するルーターとセキュリティ機器はWatchGuard TechnologiesのUTM(Unified Threat Management)機器、Yamahaの「RTXシリーズ」、バリオセキュアの「VSRシリーズ」で、マネージドサービスのため初期設定や設定変更などの面倒な運用をアウトソースできる。

 「回線を増強してネットワーク構成をシンプルにして、複雑になったセキュリティ対策を見直すことがリスクの軽減につながります。ただ、拠点の規模や業務内容によっては新しいセキュリティ対策が必要になります」(小林氏)

NUROアクセス 10Gのコストパフォーマンス(出典:ソニービズネットワークスの提供資料)

顧客と共に「世界と戦うサービス」を作りたい

 スペックや品質、コストパフォーマンスが高いNUROアクセス 10Gのメリットは多岐にわたる。スムーズなWeb会議やストレスのないファイル共有が可能になり、生産性の向上が見込めることがその一つだ。

 ネットワーク運用に携わる情報システム部門の負担軽減も重要だ。回線が増強されることでローカルブレークアウトが不要になり、ネットワーク構成やセキュリティ対策がよりシンプルになることで運用負荷も軽減される。

 ネットワークが10Gbpsと高速になることでビジネスが広がる可能性もある。オフィスや店舗だけでなく、研究施設や生産現場などさまざまな利用シーンを想定できる。

 「ネットワークの力で、お客さまの多様な働き方の実現を支援します。AI(人工知能)やセンシング、画像解析といった最新のソリューションについて、お客さまと一緒にネットワークの活用を考えながらサービスの拡充を図ります」(小林氏)

 柏原氏は「10Gbpsも必要なのか」という疑問に対して、実は2Gbpsのサービスを開始した10年前も同じことを言われたが、現在では2Gbpsが標準になったと振り返る。「日本のITは遅れているといわれます。10Gbpsが広がることでメタバースのような『世界と戦える』サービスをもっと作れるのではないかと思います。お客さまと一緒に10Gbpsの市場を作り、世界と戦うサービスを作りたいと考えています」(柏原氏)

 10Gbpsのサービスを提供することは、ネットワーク速度に起因する問題を解決するだけでなく、ユーザー企業のビジネス展開を変える可能性もある。ソニービズネットワークスは、ネットワークの高速化がどのようなメリットを生むのかを実際にPCなどを持ち込んで体験できるスペースを提供する予定だ。

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提供:ソニービズネットワークス株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2023年11月7日

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