「as a Service」で中堅・中小のインフラ運用の難題を解くNTTデータルウィーブ×シスコの構想とはこれからはインフラ運用も「丸投げ」する時代に

ネットワーク構成が複雑化する中、セキュリティを保ちながら最適な運用を続けるのが困難になっている。中堅・中小企業を中心に生じているITインフラの課題を解決するにはどうすればよいのだろうか。

» 2024年05月21日 10時00分 公開
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 インダストリー4.0(第4次産業革命)が提唱されて10年以上が過ぎた今、製造業のみならず多くの産業分野で最新技術を取り入れたビジネス改革が求められている。その基礎となるのがITインフラだ。

 クラウドシフトが進んだことでシステムの運用形態が多様化し、サイバー攻撃が巧妙化する現状があり、IT部門が考えるべきことは一気に増えた。多くの企業で、ビジネスを支えるITインフラの整備まで手が回っていないのが現状だ。インフラ技術が複雑化する中で特に人手不足が問題になりやすい中堅・中小企業では、次々と登場する数多くのセキュリティ対策からの取捨選択が難しいこと、最新技術採用後の運用検討の場面で体制維持が課題になるなど、インフラ検討や整備が後回しになっていることがある。

 いかに手間をかけずにITインフラを構築、運用するか。この問いに対して、NTTデータルウィーブとシスコシステムズが協業して一つの解を提示する。

製品を組み合わせて構築する従来型ネットワークは次のフェーズに

 アプリケーションレイヤーではクラウドシフトが進む一方で、ネットワークレイヤーでは今もなおスイッチやルーターなどのハードウェアを購入して、それらを組み合わせて環境を構築する物理をベースとした考え方が当たり前だと思われている。それがIT部門の負担を増加させる原因にもなっている。

 場所を制限しない働き方が当たり前となり、多様なクラウドサービスを使い分けて業務を進めるようになった今、そのような従来型のネットワーク環境は時代にそぐわない。こうしたことを背景にネットワークのクラウドシフトが進みつつあり、セキュリティも境界型の対策からゼロトラストベースへの移行が求められている。

NTTデータルウィーブ 三宅 信一郎氏

 NTTデータルウィーブの三宅 信一郎氏(代表取締役社長)はシステム環境の変化と中堅・中小企業が抱くジレンマについて次のように語る。

 「働き方が変わり、利用するデバイスやクラウドサービスが多様化している今、アプリケーションだけでなくビジネスを下支えするITインフラも変革すべきときに来ています。ですが、インフラ技術が高度化、複雑化しているため多くの企業はそれに追い付けておらず、結果的に対応が後手になっています。特に中堅・中小企業は人手不足が課題になりやすいため、できるだけ手間をかけずに運用したいというのが本音でしょう」

なぜNTTデータルウィーブはシスコシステムズをパートナーに選んだのか

 中堅・中小企業が抱くネットワークとセキュリティに関する課題を同時に解決するために、NTTデータルウィーブはシスコシステムズと手を組んでフルスタック型マネージドサービスの準備を進めている。

 安定的かつ堅牢(けんろう)なネットワークを実現するシスコシステムズの技術力とNTTデータルウィーブのシステムインテグレーションの経験値を掛け合わせて「as a Service」で提供する。就労環境やIT環境が大きく変化している現在、両社が目指すのは時代にマッチしたITインフラとセキュリティを手軽に利用できるサービスだ。

 シスコシステムズをパートナーに選んだ理由として、三宅氏は次のように説明する。

 「企業へのネットワーク提供において多数の実績を持ち、クラウド管理型でのネットワークやセキュリティ商材を多数ラインアップしていることがあります。これに加えて、クラウドPBXの商材もあり、オフィスワークやテレワークにおけるITインフラ環境構築に必要な技術と実績を網羅しているのがシスコシステムズでした」(三宅氏)

 VPN機器はサイバー攻撃者の格好の標的であり、特に対策が手薄になりがちな中堅・中小企業を悩ませる問題になっている。警察庁が2023年3月に発表した「令和4年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」によればランサムウェアの感染経路について102件の有効な回答があり、このうちVPN機器からの侵入が62%を占めた。だからこそ防御を強化すべきだが、脅威の情報を収集してVPNを最新の状態に維持する人的リソースが不足していて守るべき部分を守れていない。そもそもの問題は境界型防御で脅威の侵入を防ごうとしていることだ。

シスコシステムズ 石黒圭祐氏

 シスコシステムズの石黒圭祐氏(執行役員 法人・SMB・デジタル事業統括)は、同社の強みについて次のように語る。

 「SASEによってネットワークとセキュリティの機能を一体で利用でき、ゼロトラストアーキテクチャで社内と社外の境界をなくした防御が可能になります。当社が強みとするSASEとゼロトラストセキュリティを用いた仕組みをプラットフォーム化し、サービスとして提供することで両面の強化が実現するのです」

 これまでNTTデータルウィーブはマルチベンダーとしてシスコシステムズの製品を販売していたが、より付加価値の高いサービスを提供したいという思いから今回のサービス提供に至ったという。

機器の購入も運用も不要 「インフラを手間なく利用したい」を実現する

 ハイブリッドワークが当たり前になった現在、オフィス外からインターネットにどう接続するのかが問題だ。この課題を解消するためにターンキー型SASEソリューション「Cisco Secure Connect」を介することで、社内、社外を問わずどこからでもクラウドサービスなどにセキュアにアクセスできる。ローカルブレークアウトで通信するため通信帯域を圧迫することもない。

 また、シスコシステムズのクラウド型ネットワーク管理ソリューション「Cisco Meraki」で通信帯域を管理して社内、社外に同一ポリシーを適用することで、効率的にセキュリティを強化できる。マネージドサービスなので運用人員の確保もハードウェアの購入も必要ない。ファームウェアの更新や煩雑な設定作業も不要で、通信に障害が発生すると即座にユーザーに通知される。ウイルスに感染した場合は該当端末を自動的に隔離して被害を最小化する。

マネージドサービスの全体像(提供:NTTデータルウィーブ)

 一番のメリットは、シスコシステムズの技術を基に大企業で採用されているベストオブブリードの仕組みを中堅・中小企業でも手軽に利用できることだ。会計の観点では、「設備投資から利用」に転換することでオフバランス化できることもメリットの一つだ。

 「この構成図を見ると簡単なことに見えるかもしれません。ですが、大企業の中にはSD-WANの選定に年単位の時間をかけ、SASE運用の専門部隊を組織するところもあります。このサービスならばVPNやSASE、CASBなどの製品選定プロセスも不要です。これらを考慮すると、対価以上の魅力を感じていただけるでしょう」(石黒氏)

サービスを通してコア業務に専念できる環境を提供

 三宅氏は「もはや『モノ』に対してではなく『サービス』に対価を払うことは当たり前の時代になりました。今までできなかったことも、NTTデータルウィーブに相談すれば実現できる。われわれはそのような存在になりたいと考えています。環境変化が激しいこの時代を生き抜くためにも、お客さまがコア業務に注力できるようにサービスの提供を通して支援する考えです」とコメントする。

 このマネージドサービスには、シスコシステムズが培ってきた技術力とシステムインテグレーターとしてのNTTデータルウィーブの強みが集積されている。どのような環境が最適なのか分からない、描くネットワーク環境をどのように実現すればいいのか分からない。そうした疑問を抱いている企業は、一度NTTデータルウィーブに相談してみてはいかがだろうか。

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提供:NTTデータルウィーブ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2024年8月20日

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