極大化するIT部門への期待 IT戦略立案の特効薬”第三者視点”を取り入れて応える方法とは?いままで通りのIT選定、IT企画では許されない

安全で安定したシステムを「今まで通り」提供するだけではもはやIT部門は評価されにくい時代。デジタル戦略が企業の経営戦略で重要な役割を担う今、必要なのは第三者の目利きと着実な計画実行のサポートだ。

» 2024年07月04日 10時00分 公開
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もはや「従前通り」では済まされないIT部門の役割

 ITがビジネスの推進において果たす役割が大きくなったことで「既存業務を支えること」を主としてきたIT部門の役割も変化している。経営方針に沿ったIT戦略を構想し、ロードマップを描き、着実に遂行することが重要なミッションになっている。

 だが、IT部門でもテレワーク対応やサイバーセキュリティ対策、DX推進やデジタル人材の育成などの課題があり、さらに経営課題を分析してIT施策に落とし込む将来構想を描くのは困難を極める。IT部門が経営の長期ビジョンに合致したIT企画を構想し、実行するには何が必要なのだろうか。

MIND 金子訓士氏

 三菱電機インフォメーションネットワーク(MIND)の金子訓士氏(ITインフラソリューション部 部長)は「将来構想」「施策の実行」「現状の評価」がポイントになると語る。

 「経営戦略をIT戦略に落とし込んでロードマップと優先順位を描く将来構想には、IT領域の専門知識やノウハウが必要です。しかし、それを担うIT部門はシステムの維持管理やセキュリティインシデント管理などの業務に追われ、自身の専門知識やノウハウを生かせていません。実行に移すにもIT領域の専門知識が必要ですがリソースに余裕がなく、専門人材の確保や育成が間に合っていない企業は多い。加えてシステムの複雑化や新技術の登場で、現状のITインフラ構成が本当に最適かどうかを客観的に測るのが難しくなっています」

ものづくりの経験とノウハウ、そしてシステム安定稼働の実績からIT企画の課題を解決に導く

 構想計画はコンサルティング会社など第三者の支援を受けられる。施策の実行や評価もSIerやパートナー企業の力を借りられる。だが、IT部門がそれに対応し切れない状況もある。従来ならサーバ管理やネットワーク管理といった特定の領域を安定運用すれば済んでいたところも仮想化やサービス化が進み「システムレイヤーの複合化、複層化が進んでいる」(金子氏)からだ。

 クラウドサービスの広がりや高度化するサイバー攻撃、生成AIなどへの対応といった状況を見ると、企業が自社の力だけでIT戦略の構想から実装、システムの評価までするのは現実的ではない。DXの取り組みで共創が注目されているように、システム領域においても第三者の力を借りて最適なシステムを構成し、新たな価値を生み出せるかどうかが問われている。

 MINDの枦場純一氏(ITインフラソリューション部 次長)は、「システムを構築して終わりではなく、安定運用することで企業経営戦略に貢献するIT部門の在り方が求められています」と説明する。

 「将来構想では第三者の知見やノウハウを生かして自社に適したITインフラのロードマップと優先順位を策定します。構想計画もその都度第三者の知見を交えて優先順位を決めて実行します。運用においても、最適なインフラ構成を把握して第三者の視点を入れて構成を評価します。構想から実行、評価までの取り組みをワンストップで実施することで、当初想定し得なかった新たな課題を見出し、次の構想や計画につなげていきます」

MIND 枦場純一氏

 こうした取り組みは、モノづくりの現場では当たり前のように行われてきたものだという。MINDは三菱電機が手掛ける幅広い事業分野においてICTを支えてきた技術者集団でもある。CPUやPC、汎用(はんよう)機などのハードウェア作り、ミドルウェアやアプリケーションなどのソフトウェア分野、構内・広域通信網や無線システムといった通信機器など、ITインフラに関するあらゆる分野に精通している。これらMINDのバックグラウンドは、ITソリューションやITコンサルティングの提供にも共通する。枦場氏はこう続ける。

 「お客さま環境におけるシステム基盤やサービスプロバイダーとしてのシステム基盤の機能提供をさまざまな業界に提供しています。これらのさまざまな業種のシステム開発・運用を手掛けながら、多彩な業務の要求に応える実践的な能力を磨いてきました。製造業をはじめ、大手金融機関のセキュリティ基盤の開発や交通・電力などの社会インフラシステムの構築・運用実績も積み重ねてきました。こうした経験とノウハウが今のサービスにも生かされています」

5つのソリューション領域を横断したITインフラのコンサルティング

 MINDがITシステムの構想や実行、評価といった企業の課題を解消し、顧客企業に最適なシステムの構成を支援するサービスが「ITインフラコンサルティングサービス」だ。MINDの緑 理一郎氏(コンサルティンググループマネージャー)は「経営環境の変化に対応できるITインフラを利用者の目線で考案し、最適解を導いて、お客さまの次期ITインフラの実現をサポートするサービス」と説明する。

MIND 緑 理一郎氏

 サービスのポイントは2つある。一つは「次期ITインフラとしてのあるべき姿を捉えること」だ。ドキュメントやユーザーへのヒアリングを通じて課題を洗い出し、現状の問題を整理・可視化し、目標を設定する。もう一つは「あるべき姿に向けて具体的な計画を立案すること」だ。現行のITインフラやコストなどを考慮して、目標に向けたロードマップを策定する。具体的な計画に落とし込めば予算化や経営層向けの説明資料としても活用できる。

 ITインフラコンサルティングサービスは、ITインフラのライフサイクルにおける戦略、施策、計画と要件定義のフェーズをサポートする。コンサルティングサービスというと構想や計画立案が中心で、実行や評価は別のSIerやパートナー企業が担当することも多い。だが、この体制では最適な構成を維持するのは困難だと緑氏は指摘する。

 「上流のITコンサルタントが策定した構想を実装に落とし込めず、当初と異なる構成になるケースは少なくないと思います。システム構築には専門的な知識やノウハウ、経験が必要で、それらを十分に考慮したコンサルティングでなければ『絵に描いた餅』になりやすく、お客さまが望んでいたものとは違うシステムが出来上がってしまいます。MINDのITインフラコンサルティングサービスは、システム構築と運用保守において豊富な実務経験を持つITエンジニアが担当します。中長期的な構想、運用負荷軽減などの要素を複合的に検討してロードマップを策定します」

 MINDは「ネットワーク」「クラウド・プラットフォーム」「セキュリティ」「アプリケーション」「ヘルプデスク」の領域でソリューションを展開する。ITインフラコンサルティングサービスは、これらのソリューション提供チームと連携して一貫したサポートを提供する。

ITインフラコンサルティングサービスが提供するサービスとオプション(出典:MIND提供資料)

 「お客さまを支援する際には、MINDのさまざまなサービスを組み合わせて最適なものを提供します。これには戦略、施策、計画と要件定義のフェーズにまで踏み込むことが重要です。現場での設計構築や運用保守で得られた知見を上流に継続的にフィードバックしなければ、ビジネス環境の変化に対応し続けるのは困難です。これができて初めてOSやミドルウェアのサポート終了への対応、新しい領域での取り組みに必要なインフラの整備などを、時期を逃さずに実行できるのです」(金子氏)

「MINDセット」に基づいたITインフラコンサルティングサービスを提供

 ITインフラコンサルティングサービスは準委任契約(履行割合型)の下、5つのフェーズで構成される。サービス内容を体験して確認する準備期間を設け(Step.0)、約3〜6カ月かけて「Step.1 目標設定」「Step.2 現状把握・課題分析」「Step.3 構想策定」「Step.4 要件定義」を進める。RFIとRFPの作成を支援するオプションも提供する。

ITインフラコンサルティングサービスの概要(出典:MIND提供資料)

 同サービスはすでに多数の実績を挙げている。「事業競争力の強化に貢献する次期社内ITインフラ構想書作成」「現行課題の解決と3年後を見据えたITインフラ更改計画の策定支援」といった事業戦略要素が強いテーマから、「Windows 11への 更改に伴う次期標準PCの要件定義・提供仕様書作成」「オンプレミス中心からクラウド中心へのシフトに伴うITインフラのあるべき姿」といったシステム戦略要素が強いものまでさまざまだ。

 「事業競争力の強化に貢献する次期社内ITインフラ構想書作成のケースでは、中期ロードマップやRFIの作成支援を担い、ネットワークやセキュリティ、エンドポイント管理、オフィス環境などの社内ITインフラ全般を対象とした検討テーマを設定して、それぞれに『As Is』と『To Be』を整理しました。次期標準PCの要件定義のケースでは、お客さまの要望に沿ったPCの仕様や費用、導入スケジュール、運用フローなどを提案し、エンドユーザー向け説明会やそこでの要望事項をフィードバックして提案をブラッシュアップしました」(緑氏)

「事業競争力強化に貢献する次期社内ITインフラ構想書作成」の支援例(出典:MIND提供資料)

 このように、現状の見える化(課題の整理)から将来構想の策定(ありたい姿)、中期的なロードマップ(目標に向けた施策立案・優先順位)までの取り組みをサイクル化し、運用保守での気付きや課題を企画に継続的にフィードバックすることがMINDのサービスの大きな強みとなっている。

 「お客さまに寄り添い、お客さまの課題に即した最適解を提案し、「ワンストップ」とICTインフラの「あたりまえ」を追求する事業コンセプト『MINDセット』を立ち上げました。1978年の創業から数えて40年以上にわたってお客さまを支援し、さまざまなトラブルに対応してきた実績と経験、ノウハウが私たちの大きな武器になっています」(金子氏)

 IT部門に求められる役割が大きく変化する中、MINDセットに基づいたITインフラコンサルティングサービスは大きな力になるはずだ。

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提供:三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2024年7月29日