深夜のうちに“雑誌”を携帯に配信――「Vodafone live!CAST」
3G向けサービスとして、雑誌感覚で読める大容量コンテンツをボーダフォンが提供する。パケット通信量も含め、利用料は月額315円。ターゲットは、携帯電話のコンテンツ利用が少ないライトユーザーだ。
ボーダフォンは1月18日、3G向け新サービス「Vodafone live! CAST」を発表した。パケット通信網を利用して、最大1Mバイトの対応コンテンツを夜間に配信するもの。月額利用料315円で利用でき、パケット通信料も利用料に含まれる。
対応機種は「904T」(1月18日の記事参照)と、「804N」(1月18日の記事参照)。3月中旬からサービスを開始する予定。
携帯ライトユーザーに対し、“雑誌”的コンテンツを配信
コンテンツは午前2時から午前7時までのトラフィックが少ない時間帯に自動配信される。新着コンテンツが配信されると、待受画面にアイコンで表示され、クリックするとコンテンツが読めるようになる。
同様のプッシュ型コンテンツ配信サービスとしては、KDDIが提供している「EZチャンネル」(2003年10月22日の記事参照)があるが、EZチャンネルがテレビ番組的なコンテンツ中心なのに対して、Vodafone live!CASTでは画像とテキストを中心とする雑誌的なコンテンツが配信される見込み。
具体的にどのようなコンテンツが用意されるかはまだ明かされていないが、まずは音などが出るものではなく「読み物」からスタートするという。「これまでWebなどを利用していなかった人に、コンテンツを使ってもらうハードルを下げるサービスとして提供したい。パケット通信料を利用料に含めているのも、その狙いがある」(説明員)としており、携帯コンテンツをあまり利用していない、20〜30代ユーザーをターゲットにする。
コンテンツの制作は、ボーダフォン公式サイトでの広告事業代行を行っている、ジャパン・モバイル・コミュニケーションズ(J-モバイル)が行う。
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