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携帯3社、地下向け中継装置の設置を全国で受け付け
NTTドコモ、KDDI、ボーダフォンの3社は4月17日から、地下やビル内などで利用する電波の共同中継装置の設置申し込みを全国で受け付ける。
NTTドコモ、KDDI、ボーダフォンの携帯事業者3社は、4月17日から「事業者共同中継装置」の設置申し込みを全国で受け付け始めた。2005年6月27日から関東地域の1都7県(東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬、山梨)で先行して受け付けを開始していた(2005年6月22日の記事参照))が、このたび対応地域を全国に拡大した。
事業社共同中継装置は、ドコモ、KDDI、ボーダフォンの3社が共同で開発した、地下やビル内にある、電波が直接届かない店舗で携帯電話を利用可能にする装置だ。地下街やビル内店舗では以前から、違法に設置された中継装置による電波妨害が発生しており、対策が急務とされていた。事業社共同中継装置は携帯電話キャリアが管理するため、電波妨害がなくなり良好な通信品質を維持できるという。
この装置では800MHzおよび1.5GHz帯の電波を増幅するため、対応する端末はドコモのムーバとKDDIのCDMA 1XおよびCDMA 1X WIN、ボーダフォンの2G端末のみとなる。ドコモのFOMAやボーダフォンの3G、2GHz帯を利用するCDMA 1X WINには非対応だ。
ドコモ、KDDI、ボーダフォンのいずれかの事業者に設置の申し込みをすると、電波調査やコンサルティングを行い、電波環境や設置環境、利用規模を判断した上で中継装置を設置する。申し込みは法人、個人を問わず行える。価格はおよそ70万円前後だという。
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