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伊予鉄道、おサイフケータイで電車に乗れる「い〜カード」にショッピング機能を追加
日本で初めての“おサイフケータイで電車に乗れる”サービスとなった松山市の「モバイルい〜カード」に、電子マネー機能が追加された。9月1日以降、市内の対応店舗で利用できるようになる。
伊予鉄道は8月10日、FeliCaを利用した交通乗車券サービス「ICい〜カード」「モバイルい〜カード」(8月23日の記事参照)に、ショッピング用決済機能を追加したことを発表した。9月1日より、交通機関以外でも電子マネーとして利用できるようになる。
伊予鉄道のICい〜カードは、松山市内の伊予鉄道および路面電車、伊予鉄グループのバスとタクシーで利用できるサービス(2005年8月24日の記事参照)。カードタイプのICい〜カードや、ドコモのおサイフケータイで利用できるモバイルい〜カードのほか、いよてつ高島屋が発行しているIC機能付きのクレジットカード「ローズカード」も交通乗車券として利用できる。2005年8月23日にサービスを開始しており、おサイフケータイで電車に乗れるサービスとしては日本初になる(JR東日本「モバイルSuica」のサービス開始日は2006年1月28日)。
新たにい〜カードが利用できるようになるのは、いよてつ高島屋やいよてつ会館など、伊予鉄グループの指定店舗43カ所。
8月10日現在、ICい〜カードの発行枚数は約10万枚、IC機能付きローズカードは約16万枚。
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