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おサイフケータイ“以外”でもiD――三井住友カード、一体型カードを発行
“おサイフケータイでクレジット”を合い言葉にしてきたiDに、クレジットカード一体型が登場。三井住友カードは、同社のクレジットカードをiDとの一体型に切り替える。ドコモは「方針が変わったわけではない」としている。
三井住友カードとNTTドコモは9月7日、ドコモのおサイフケータイで利用できるクレジット決済方式「iD」(11月8日の記事参照)を、2007年1月よりクレジット一体型カードに対応させると発表した。三井住友カードでは、今後発行する全てのクレジットカードにiDを標準搭載し、すでに発行済みのカードについても一体型カードとの交換を受けつける。また、iD機能のみのプラスチックカードも発行を予定しており、「三井住友カードiD」の会員数を1000万人にすることを目指すという。
現在FeliCaを利用したクレジット決済サービスにはiD、QUICPay、スマートプラス(VISA TOUCH)の3種類がある。QUICPayとスマートプラスは、カード型と携帯用アプリの2種類を用意していたのに対し、ドコモが立ち上げたiDは“携帯で決済”する利便性を強調し、カード型は発行していなかった。
激化する競争のなかで、利用者数を増やすためにカード型iDの発行へ踏み切った形だが、ドコモでは「ブランドホルダー、クレジットカード会社という立場で見れば、カード型iDを発行することでお客様の利便性が高まると判断したため。携帯電話会社としては、携帯+カードで相乗効果が見込めると判断した。(おサイフケータイ用決済であり、カードはやらないという)方針が変わったわけではない」(広報部)とコメントしている。
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