同様にBiz/Browserと連携したデバッグ機能も充実している。テスト実行時の一時停止やブレークポイントの設定、またステップ実行、ステップオーバー実行、ステップアウト実行をサポートする。テスト実行が一時停止した際には、ウォッチビューにブレークした時点のオブジェクトの状態が一覧表示される。選択したオブジェクトのプロパティを表示させることも可能なため、デバッグ効率を向上させている。
Biz/Designerは、CVS(Concurrent Versioning System)と連携してCRSファイルを管理できるため、複数の開発者が同時にソースファイルにアクセスできるよう考慮されている。このため、大規模分散開発にも十分に対応可能となっている。
今回のBiz/Browserのバージョンアップによる目玉の一つに、Webサービス対応がある。もちろんBiz/Designerでの開発においてもWebサービス対応がはっきり打ち出されている。WSDL for CRSが新たに用意されたのだ(図7)。WSDL for CRSを使用することで、インターネット上のさまざまなWebサービスに接続するためのCRSクラスを自動生成させることが可能となる。これらのクラスは、オブジェクトとしてクラスセレクタからドラッグ&ドロップで使用可能となるので、Webサービス対応アプリケーションを容易に開発できるようになっている。
図7 WSDL for CRS ■新たにWebサービスに対応したBiz/Browser & Biz/Designerを助けるのがWSDL for CRSだ。簡単な操作でCRS用のWebサービス対応クラスを生成することができる。
Webサービスに関しては、他社から提供されているWebサービス対応のパッケージも提供される予定だ。例えば、地図情報や路線情報の提供会社が用意しているWebサービスにアクセスするパッケージだ。
これからの基幹業務システムに必要となる、パフォーマンスのよい、管理コストの少ない、メンテナンス性の高いシステム構築を行うには、リッチクライアントがうってつけだ。
Biz/Browser、Biz/Designerの仕組みは、Flashと似ている部分も多く、Biz/Browserの画像などのデザイン性が向上したこともあってFlashと比較されることも多いと聞く。しかし、マスクエディットコントロールなどに代表される、業務に特化したコンセプトや、パフォーマンスの点ではBiz/Browserに軍配が上がるだろう。
また、日本国内で開発、サポートされているという点での安心感もある。というのも、Internet Explorerなどと連携して動作するリッチクライアントの世界では、セキュリティホールの影響を受ける可能性が高いからだ。もしInternet Explorer のアップデートによって動作が不安定になるとしたら、業務に与える影響は大きい。こうしたときに国内に開発拠点があるというのは、迅速に対応が期待でき、大きなアドバンテージと言えるだろう。