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SaaSは2012年には進化形「XaaS」へ:連載:SaaSで一歩抜け出す中小企業(2/2 ページ)
SaaSはプラットフォーム、ストレージ、CPU処理能力など、バラエティに富んだ機能がインターネット経由のサービスとして展開されるXaaSに進化する。
SaaS+BPOモデル
一方で、SaaSのセキュリティ、データの外部保存などに対するユーザー企業の心理的不安を解消するには多くの成功事例が公表されなければならない。双方の事情を踏まえてSaaS普及には、やはり最低でも5年程のスパンの余裕をみなければならない。
SaaSのロードマップでいくと、5年後の2012年ごろにXaaSとしてサービス市場の大きな存在になるものと予想される。
SaaS+BPOモデル
運用・保守業務に負担を感じる企業が非常に多いことは既に定量的な結果が出ている。そういった管理負荷を軽減するために、今後はシステムを外部に委託することが主流になる。その仕組みに「SaaS」を利用することが増えるだろう。基幹業務そのものを外部に委託することになれば、それはBPOになる。
つまりSaaSはBPOと組み合わせることで、ユーザー企業が運用・保守業務に煩わされずにコアビジネスへ経営資源を集中させることも可能になる。またSaaSとともにBPOを受け持ったベンダーは顧客のその業務全般をエンクローズすることになる。
SMBのITシステムは「販売店やベンダーへの依存傾向が高い」ため、SaaS+BPOによって構築されるベンダーとユーザーのさらに「一歩踏み込んだ」関係を築くことにもなる。むしろ新たなビジネスチャンスが生まれることになる。
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