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おサイフケータイと指紋で会員認証 顧客管理システム「ユビポ」:ポイントカード発行コストを削減
FeliCaや指紋による生体認証技術を活用して顧客情報を管理し、販売促進につなげるシステムの提供をExactが開始した。ポイントカード発行のコストなどを大幅に減らせるとしている。
店舗集客システム開発のExactは8月26日、おサイフケータイと生体認証技術を取り入れた店舗向けシステム「ユビポ」の提供を開始した。
ユビポは、非接触ICカード技術「FeliCa」と生体認証技術を連携させ、電子マネーなどのICカードやおサイフケータイ、指紋で顧客を識別し、店舗での会員獲得や顧客管理、携帯メール配信などができるシステム。来店や誕生日、売り上げに応じたポイントなどを発行することも可能だ。
従来は大規模なシステムを導入しなければ得られなかった顧客の来店履歴や購買履歴データを管理できるようになる。顧客を条件ごとに絞り込んで、それぞれの属性に見合った情報を携帯メールで配信する機能も備えた。
同社は、店舗で採用が進むポイントカードによる集客について、カード発行のコストや所有者のカードの紛失などが問題になっていることに目を付け、ユビポを開発。指紋やFeliCaを使うため、会員登録で申込用紙に個人情報を記入する手間を減らせる。
また、ポイントカードを発行しなくて済むため、1台当たり約60万円とされるポイントカードのライタやリーダ、1枚当たり120〜300円ほど掛かるカード発行のコストを削減できる。
価格は初期費用が5万2500円、月額費用が1万3000円となる。飲食店や美容室、学習塾向けに販売し、2008年度に5億円の売り上げを目指す。
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