デルは10月1日、長野県松本市の特定・特別医療法人慈泉会相澤病院(相澤病院)に、同社のサーバやストレージなどを導入し、ITインフラを構築したと発表した。
同社は、さまざまな医療情報を共有するために、院内電子カルテシステム、ASP(ソフトウェアの期間貸し)型開業医向け電子カルテシステム、画像システムなどを構築。電子カルテや画像管理に使うサーバとして「PowerEdge 2950 III」を11台、「PowerEdge R900」を2台導入した。ストレージ「Dell|EMC CX3-40F」1台、ストレージ管理ソフト「EMC Control Center」、テープ装置「PowerVault TL4000」も導入した。
相澤病院は、地域の開業医や調剤薬局など約130の拠点で医療情報を共有するために、病院内にデータセンターを構築した。電子カルテをASPとして地域に提供することで、開業医はPCから相澤病院のデータを閲覧できる。相澤病院に紹介した患者の健康を把握でき、退院後の治療も行えるようになるという。
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