日本IBM、テストデータ生成や結果検証ができる「Optim」製品群を発表
企業内のデータを包括的に管理するソフトウェア製品群「Optim」を日本IBMが発表した。今回発表したのは、テストデータの生成や管理、マスキング、アーカイブができる3製品だ。
日本IBMは11月6日、企業内にある情報の生成から廃棄までを管理するソフトウェア製品群「IBM Optim」日本語版の提供を11月14日に開始すると発表した。システムテスト用のデータの生成、管理、マスキング、アーカイブの機能を提供する。
新製品は、テストデータの生成とテスト結果の検証を効率的にできる「IBM Optim Test Data Management Solution for z/OS」、テストデータを実際のデータに近い形に変換して、本番レベルのトランザクションを再現して検証ができる「IBM Optim Data Privacy Solution」、本番データをアーカイブし、参照の要求を簡単にできる「IBM Optim Data Growth Solution for z/OS」の3種類。
テストデータの生成、管理およびデータマスキング機能を使うことで、データの機密性を保護しながら正確なテストができるようになる。通常、テスト結果の検証は手作業で行うことが多いが、同製品を使うとテスト結果を自動的に検証し、不具合を検出できる。標準的なテスト結果の検証時間を96時間から約2時間に短縮した例もあるという。
Optimは、IBMが2007年に買収を発表したPrinceton Softechの製品。データベース管理ソフトウェア「DB2」との親和性を高めたことで、利用できるデータの形式が増え、照会やロード時の性能が大幅に向上したとしている。
System z10 BCで稼働する場合、価格はIBM Optim Test Data Management Solution for z/OSが1881万8400円、オプション製品のIBM Optim Data Privacy Solutionは、IBM Optim Test Data Management Solution for z/OSと合わせて2444万8800円、IBM Optim Products for z/OSが2882万4000円。
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