ニュース
SaaS利用企業、6割が満足 不満はわずか7%:導入に追い風
SaaSを利用する企業の半数以上がサービス内容に満足していることが、調査会社IDGジャパンの発表で明らかになった。
SaaS(サービスとしてのソフトウェア)を利用する企業の半数以上がサービス内容に満足していることが、調査会社IDGジャパンの発表で明らかになった。1月9日から20日にシステム導入に関連する担当者などに調査を実施し、1456件の有効回答数を得た。
SaaSまたはASP(ソフトウェアの期間貸し)の利用状況を聞いたところ、「現在利用している」と答えたのは全体の31.5%となり、3割以上の企業がSaaSを導入していることが分かった。「導入予定であり、現在評価中または近々評価を開始する予定」と回答したのは3.4%、「利用を計画しているが、時期は未定」としたのは14.0%だった。
「利用したことはない」および「利用したことがあるが、現在は利用をやめ、今後の利用計画はない」と答えたのは51.1%で、半数以上の企業はSaaSやASPを利用する計画がないことが分かった。
SaaS/ASPに対する満足度では、利用企業のうち約6割が現在のサービスに満足していると答えた。不満に感じている割合は7%と低かった。SaaS/ASPで不満と感じたのは、自社構築のシステムと比べてカスタマイズ性が劣る点だった。
関連記事
- 仮想化、SaaSよりも日常業務の効率化――SMBのIT投資意欲
中堅・中小企業のIT投資は業務改善とコスト削減が多く、営業や顧客関係を管理するシステムへの投資意欲が目立った。仮想化やSaaSなど、最新の技術を積極的に採用しようとする企業は少数だ。 - 開発者の半数が1年以内にSaaSソフトウェアを開発予定
最近の「Evans Data Global Development Survey」によると、開発者の半数以上が、今後12カ月以内にSaaSモデルで提供されるプログラムの開発に取り組む予定だ。クラウドコンピューティングはSaaSよりも魅力に乏しいようで、クラウドサービスを利用している開発者は10%以下だった。 - SaaSに対するユーザーの本音
クラウドコンピューティングからSaaSの将来を読み解く本連載。2回目は、SaaSに対するユーザーの本音や、SaaSの不安をクラウドコンピューティングが解消する可能性を明らかにする。 - SaaS型が急成長、パッケージは横ばい――07年度CRM市場
2007年度は、SaaS型CRM製品の出荷金額が高い伸びを見せた。パッケージ製品はほぼ横ばい。アナリストは「大手ベンダーがSaaS対応を進めており、これまで消極的だった企業も採用に動くのではないか」と見る。 - SaaS導入の主目的は「運用管理からの解放」
中堅中小企業のSaaSに対する意識を聞いたところ、システムの運用管理の負担軽減と運用コストの削減を目指す企業が多いことが、ノーク リサーチの調査で分かった。 - SaaSを使わない理由――IT投資調査から
矢野経済研究所は、国内のユーザー企業565社を対象にアンケートを実施し、IT投資に関する動向を取りまとめた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.