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がんばれ日立:伴大作の木漏れ日(4/4 ページ)
社長人事を発表した日立は今月、主力サーバ製品「Blade Symphony」を発表している。4年ぶりの発表というのは違和感があるが、ハードウェアを取れば企業のシステムインテグレーション需要を取り込めるため、奮起が期待できる。
日立の奮起を望む
エポックメーキングとまではとてもいえない今回の製品発表だったが、久しぶりに日立らしさが顔をのぞかせる発表会であった。決して派手さはないが、堅牢で安定、高性能という日立製品に対する過去の評価を思い出した。これまで、IBM製品の焼き直しのような製品ばかりだった。大型、高性能サーバに関してはIBMとの関係もあるのだろうが、もう少し頑張ってほしいというのが正直な感想だ。
なまじっかバイポーラ型CPUを使用したMVSコンパチブルマシン「Skyline」「Pilot」で米国を席巻した時を知っているだけに、その気持ちは誰よりも強いのかもしれない。
こんなことを書きながら、市場の注目はハードからソフトもしくはシステム構築コストへと移ってしまっている。コストについてユーザーの見る目は一層厳しさを増している。だが、優秀なハードウエアを持っていれば、最終的に顧客のシステムインテグレーションの基盤を取れるため、日立に有利な立場をもたらすに違いない。
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