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ユニファイドコミュニケーション市場、年成長4.7% 13年に2352億円規模に:IDC Japan調べ
IDC Japanの調査によると、ユニファイドコミュニケーション(UC)の国内市場が年平均4.7%で成長し、2013年には2352億円の市場規模に達する。
IPネットワークを使った情報のやり取りを実現するユニファイドコミュニケーション(UC)の国内市場規模が年平均4.7%で成長し、2013年には2352億円に達することが、調査会社IDC Japanの発表で分かった。
IDC Japanによると、国内における2008年のユニファイドコミュニケーション市場は、前年比2.9%増の1865億円に上った。IP会議システムなどのアプリケーション、システム統合などのサービスの伸びが市場規模の拡大に貢献した。同市場は年平均4.7%で成長し、2013年には2352億円に達する見通しだ。
IDC Japan コミュニケーションズの眞鍋敬リサーチマネジャーは「国内の市場が成長するには、ユーザー企業が事業継続性対策としてユニファイドコミュニケーションを社内システムに応用していくべきだ」と述べている。
この調査ではユニファイドコミュニケーション市場を、(1)IP-PBX(インターネットプロトコルを利用した構内交換機)や企業向けVoIPサービスなどの「UCプラットフォーム市場」、(2)メッセージングサービスやIP会議システムを含む「UCアプリケーション市場」、(3)システム統合サービスを柱にした「UCプロフェッショナルサービス市場」――の3つに分類して調査した。ハードウェアの投資が中心の(1)は、価格の低下や企業の設備投資抑制が響き、成長率が鈍化しているという。
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