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デジタルサイネージソリューションの市場規模、年平均14%の成長へ:ミック経済研究所調べ
デジタルサイネージの普及に伴い、関連するソリューションの市場規模も年平均14%で成長する。ミック経済研究所調べ。
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2008年度における国内のデジタルサイネージソリューションの市場規模は571億円(前年比115.4%)になることが、ミック経済研究所の調査で明らかになった。今後は年平均14%の成長率で推移し、2013年度には1100億円規模に上る見通しだ。
高成長を見せる要因は、(1)新たな販売促進ツールとして注目を集めている点、(2)ディスプレイなどの機器やネットワークインフラのコストが下がって点――の2つ。システムの導入や案件の数が増え、ユーザー企業の投資意欲の減少を飲み込む。
ソリューションを「大型」「中型」「小型」の3つに分類すると、近年は「中型」の案件数が8割以上に上り、2008年度の金額ベースは市場全体の67.4%を占める。現在導入を検討している企業も多く、2013年には79.5%が「中型」になると予測する。
定義したサイズ | 表示装置 |
---|---|
大型 | ビルの外壁などに設置している150インチ超のLEDビジョンなど |
中型 | 15〜150インチの液晶/プラズマディスプレイなど |
小型 | 15インチ未満の電子POP端末など |
同調査では、デジタルサイネージを構築するためのハードウェア、ソフトウェア、サービスおよび配信コンテンツをデジタルサイネージソリューションと定義している。配信する広告の費用やフラッシュメモリを差し込むスタンドアロン型のシステムは対象に含んでいない。
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