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電子ペーパーのE Inkを台湾のPVIが2億1500万ドルで買収:KindleやSONY Readerのディスプレイメーカー
PVIはE Ink買収で得たリソースを基に電子ペーパー専門企業を設立する。
台湾の電子ペーパー関連企業Prime View International(PVI)は6月1日、同業の米E Inkを2億1500万ドルで買収したと発表した。PVIはこの買収により電子ペーパー専門の公開子会社を設立する計画。取引は2009年第4四半期(10〜12月)中に完了する見通しだ。
PVIは2005年にオランダのRoyal Philips Electronicsから電子ペーパー部門を買収し、E Inkと提携してソニーやAmazonほか20社以上に電子ブックリーダーのディスプレイを提供してきたという。Amazonの「Kindle 2」と6月10日に発売予定の「Kindle DX」にも両社の技術が採用されている。
E Inkの電子ペーパー技術はスマートフォンやメモリデバイスにも採用されており、同社の2009年第1四半期の売り上げは前年同期比157%増の1800万ドルだった。E Inkは買収後も米国の本社にとどまってディスプレイ製品の提供を続け、新製品、新技術の開発に取り組む。
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