KDDIは6月3日、同社が2日に顧客へ送信した広告メールで他人のメールアドレスが見られる状態になっていたと発表した。合計4464件のメールアドレスが流出した。
同社は、2009年2月1日〜5月28日に国際電話Webサイトで「001国際モバイルトーク」を申し込んだ顧客に対して、2日午後1時4〜18分に5回の広告メールを送信した。その際、操作ミスが原因でメールアドレスがあて先欄に表示される状態になったまま、メールが送信された。
同社によれば、1回当たりの送信を1000件のメールアドレスに制限していたため、受信者が知り得る他人のアドレスは最大で999件となっている。メールアドレス以外に流出した情報はなく、不正利用も確認されていないという。
同社は、2日午後3時15分にメールアドレス流出の事実を対象顧客へ通知するとともに、削除を求めるメールを送信。3日午前11時にも経過報告と謝罪のメールを改めて送信した。今後の対応について、「事故を招いたことを深く反省し、メール送信業務などの管理体制と、個人情報保護の教育を再度徹底し、再発防止に努める」とコメントしている。
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