住友化学は世界28カ所にある同社事業所を接続するネットワークを再構築し、6月から本格運用を始めた。構築を支援したAT&T ジャパンが6月23日に発表した。
住友化学は基礎化学、石油化学、精密化学、情報電子化学、農業化学、医薬品の6事業分野に注力しており、サウジアラビアでの世界最大級の石油精製・石油化学統合コンプレックス事業計画「ラービグ計画」を手掛けるなど、グローバル事業の拡大を進めている。
従来のネットワークは、各地域や各国単位で個別に構築されていたが、事業のグローバル化に伴って、特に中東や東南アジア、中国をカバーするITインフラを構築することにしたという。各地域でのサポートが期待できるとしてAT&Tを選択した。
今回の再構築は第一段階に位置付け、部分的に接続されていた北米と欧州、アジアを含む世界28カ所のネットワークをAT&Tの国際IP-VPNネットワークに統合。併せて、同ネットワークへのリモートアクセスやクラウド型セキュリティサービスを利用できるようにした。また、中国では10カ所の拠点を結ぶ安定的なネットワークも構築した。
今後は中東を含むグローバルネットワークの拡充や、新規サービスの導入などを検討していくという。
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