Outlook 2010の問題解決を求めるTwitter“署名運動”にMicrosoftが反応:TwitterはMicrosoftを動かすか?
Microsoftの次期メールソフト「Outlook 2010」でのHTML表示の問題を改善を求めるWebキャンペーンをHTML標準化コミュニティーが展開し、既に2万人近いTwitterユーザーが参加している。
「Outlookは壊れている。(Microsoftに)修正してもらおう!」というキャンペーンサイトが6月24日にスタートした。Microsoftの次期メールソフト「Microsoft Outlook 2010」のHTML表示に問題があるとし、Twitterのつぶやきによる署名でMicrosoftに改良を求めるというもの。
キャンペーンに参加するにはTwitterで「fixoutlook.org」というURLを含んだつぶやきを投稿するだけ。つぶやきが追加されるごとにキャンペーンサイトにメンバーのTwitterアイコンが表示される。日本時間の25日7時の時点で約1万9000のつぶやきがサイトに表示されている。
このサイトを運営するのは電子メールでのHTML標準化を目指すプロジェクト「Email Standards Project」。同プロジェクトは、Microsoftが「Outlook 2007」からレンダリングエンジンをHTMLからWord 2007のエンジンに変更した際も、多くのメールソフトでHTMLメールの表示に問題があると批判していた。プロジェクトの公式ブログでは、現在β版が公開されているOutlook 2010でもMicrosoftがWordのエンジンを使っているため、うまく表示できないメールがあることをサンプル画像を使って説明している。
このキャンペーンに対しMicrosoftは同日夜に公式ブログで「Outlook 2010のメールはWord 2010で問題なく作成・表示できる。われわれはユーザーにリッチなメール環境を提供するために、OutlookのレンダリングエンジンにWordのエンジンを引き続き使うことを決定した」とし「Outlookはほかのメールソフトとの広範な相互運用性を持っていると信じている。HTMLのどのサブセットが適切かという業界のコンセンサスはまだない。そうしたコンセンサスが提示されれば、当然それに対応する準備がある」とコメントしている。
関連キーワード
Microsoft(マイクロソフト) | Outlook | Twitter | キャンペーン | 電子メールソフト | レンダリングエンジン | 標準 | コミュニティー | 批判 | インターオペラビリティ
関連記事
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.